舞台地は俺ガイルサイドの千葉とします。千葉にラビットハウスなどがあると思って頂ければ幸いです。
原作は改変しており、安定のご都合主義です。
引き続き、活動報告もございます。
それでは、今回もよろしくお願い致します。
第1話
俺の名前は香風八幡。じいちゃんが元オーナーを務め(今現在は他界している)、現在は親父がマスターとして経営している喫茶店「ラビットハウス」でバイトしている。
そして、今は妹の智乃(*以降チノと表記)と店番をしている。
店には繁忙期と閑散期の2つの時間帯があり、今はちょうど閑散期の時間帯である。
「暇だなぁ...」
「そうですね。お兄ちゃん」
「ずっとこの暇な時間が続かないかなぁ....」
「それでは店が潰れてしまいます。変なこと言わないでください」
「冗談だって」
「お兄ちゃん。冗談は目だけにしてください」
「はい...すみません」
「分かればいいんです」
うーん....最近、俺に対するチノの対応....違うな。反応が厳しくなってきたように感じる。小さい頃は「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」とグイグイと俺に甘えていたのが嘘だったくらいにだ。まぁ、中学生だから反抗期にでも入っているのだろうと俺は勝手に思っている。反抗期を終えてくれさえすれば、また俺に甘えてくれることだろう。そう信じたい...
「それよりこんな客少ないならリゼには休みって伝えておけばよかったな」
「そうですね...」
リゼというのはここの喫茶店「ラビットハウス」で従業員として働いてもらっている女の子で本名は天々座理世。俺と同じ高校に通っており、春から高校2年生となる。今は更衣室で着替え中である。
「それと下宿するって言ってた女の子、今日ぐらいに来るんだよな?」
「そうですよ。お兄ちゃんはその子が気になるんですか?」
「まぁ、これから一緒に住むわけだしな。気になるといえば気になるな...」
俺の目つきは相当やばいらしい(リゼが指摘している)から嫌われないようにしないとな...
「むぅ....」(なんか、すごくモヤモヤします...)
「チノ、どうかしたか?」
「べ、別になんでもないです!」
チノは俺から離れコーヒーの機械を清掃し始める。なんかチノのやつ、怒ってないか?怒らせるようなことを俺がしたのか?よくわからない。女心というものはわからないものである...
カランカラン〜♪
そんな事を考えていると店の扉が開く音がした。お客さんのようだ。
「うさぎ〜うさぎ♪」
うさぎという単語を呟きながら店内へと入ってきていた。よほどのうさぎ好きなのだろう。
「いらっしゃいませ」
「あれ?あれ?」
客らしき女の子は店内をキョロキョロし始める。何か探し物をしているのだろうか?だが、この少女を見るのは初めてだから探し物をしているということはないだろう。
「なあ....チノ、あの客どう思う?」
「そうですね...変なお客さんではありますね。私が対応します」
「チノ、頼むぞ」ナデナデ
「っ!はい!」
チノは女の子の元へ行く。
「何かお探しですか?」
「うさぎがいない!!」
「......」(なんだ.....この客)
「もじゃもじゃ?」
ベージュの髪の女の子はチノの頭を指差していた。
「は?これですか?」
「うん!」
「これはティッピーです。一応、うさぎです」
「触らせて!!」
「ダメです。ご注文は何にしますか?」
「じゃあ、うさぎさんで!」
「非売品なのでお断りします」
「モフモフもダメ?」
「コーヒー1杯につき1回ならいいですよ」
なんて会話してるんだ...それよか、チノも普通にティッピーを触らせてやれよ。
「じゃあ、コーヒー3杯お願いします!」
「お兄ちゃん、コーヒー3杯お願いします」
「お、おう...」
俺は3種類のコーヒーを淹れ、チノ達の方へコーヒーを持っていく。
「お待たせいたしました。コーヒーです」
俺はベージュ髮の女の子の前にコーヒー3杯を置く。
「あ、ありがとうございます」
「ごゆっくりどうぞ」
「待ってください」
俺は盆を返しにカウンターに戻ろうとするが、小さなチノの手が俺の袖をちょこんと摘んだのと呼び止めたので俺は足を止める。
「ん?」
「お兄ちゃんもここにいてください」
「俺も?」
「はい」
まぁ、客もこの女の子以外いないのでチノの言葉に従う。
客の女の子はコーヒーを飲み始める。
「上品な香りで...美味しい味です」
おっ?この女の子にもコーヒーの良さが分かるとは...八幡、感激です!キモいな。やめよう...
「これがブルーマウンテンなんだ...」
前言撤回。普通の女の子だった。それが普通なんだけどね。
「いえ、そのコーヒーはコロンビアです」
俺が言う前にチノが女の子に間違いを正した。
「2杯目もいただきます。この酸味は....キリマンジャロ!」
このコーヒーがブルーマウンテンなんだが...
「このコーヒーがブルーマウンテンです」
そして、女の子は3杯目のコーヒーを飲むが....
「安心する味!これは...分かる!インスタント「違います」コーヒー.....」
安定の銘柄を間違える。まぁ、分かる人の方が少ないから別にいいんだけどね...それよか、インスタントコーヒーって...俺の店はインスタントコーヒーは使わないぞ。
「3杯目はうちの店のオリジナルブレンドです。お兄ちゃんが監修しています」
「お兄ちゃん?」
「はい。隣にいるのが私のお兄ちゃんです」
「どうも、お兄ちゃんです」
「ごめんなさい。コーヒーの種類を間違えてしまって」
「謝ることじゃない。大抵の人は分からないから、気にすんな」ナデナデ
俺はシュンとしている女の子にチノが落ち込んでいる時にいつもしてあげている動作、頭をナデナデする。
「...はい///」
女の子は嬉しそうにそう呟く。頭をナデナデしてあげたのが効いたのかもしれない。そしていつのまにか、ティッピーをモフモフして遊んでいた。
「むぅ.....」(お兄ちゃんのナデナデは私だけの特権ですっ....)
チノは何故か、むくれていた。
「それより、この店に来るのは初めてだよな?」
「はい!私、春から千葉の総武高校に進学することになってて、下宿する先を探していた所で...その途中にこのラビットハウスを見つけたんです」
「そうか...それで下宿先の家の名前とか知ってるか?」
「香風って言うんですけど...」
「それは私のうちです」
「え?本当に?」
「本当です」
「これは運命だねっ!」
「......そうなのでしょうか?お兄ちゃんはどう思いますか?」
「俺に振るの?」
「はい。答えてください」
「まぁ、運命なんじゃないか?」
「そうですよね!これからよろしくお願いしますね!お兄ちゃん」ニギッ
俺がそう答えると女の子は俺の手を取り、満面の笑みでこう答える。
「ぐはっ!!!」
可愛すぎかよっ!!チノと同じレベルぐらいの可愛さだった。
「.....」(お兄ちゃんは絶対に渡しません)
「あっ、自己紹介がまだでした。私の名前は保登心愛っていいます。ココアって呼んでね」
「ココアさんですね。分かりました。それと私の名前は香風智乃で中学2年です。チノって呼んでください」
「よろしくね、チノちゃん!」
「次はお兄ちゃんの番ですよ」
「俺は香風八幡だ。総武高校の2年だ。呼び方は好きに呼んでくれていい」
「お兄ちゃんでいいですか?」
「ダメです。お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんです」
「お兄ちゃんって呼んでダメなの?チノちゃん」
「はい」
俺はどっちでもいいんだがな。2人からお兄ちゃんと呼ばれてみたい。絶対、幸せの未来が待っているだろうからな。
「じゃあ、八幡さんって呼ぶね!」
「....そうしてください」
最終的に下の名前で呼ばれることになった。それと、何故か俺まで下の名前で呼ぶように言われた。最初は断ったのだが、涙目で下の名前で呼んで?とせがまれたので、渋々ではあるが了承した。
そして....ココアは下宿先に住まわしてもらう代わりに喫茶店で働きたいと言ったので、俺はそれを受け入れる。
「それじゃあ、更衣室で着替えてくれ。チノ、後は頼んだぞ」
「....分かりました」
チノはココアを連れて更衣室へと向かった。そういえば、リゼのやつはまだ更衣室にいるんだったな。変なことにならなければいいのだが...
そして、数分後......
「八幡!」
リゼが更衣室から出るやいなや、俺の方へとやってくる。チノとココアはリゼの後から更衣室を出る。
「ん?どうしたんだ、リゼ」
「新しいバイトが増えるなんて聞いていないぞ」
「まぁ、言ってないのもあるが急に決めたことだからな....そうだ、リゼ」
「なんだ?」
「ココアに色々と仕事の事を教えてやってくれ。バイトの先輩として」
「それは、教官としてということか?」
「ま、まぁ....そんな感じだな」
教官という言葉が合っているかはわからんが。
「八幡の頼みなら仕方ないな。任された!」
「リゼさんはなんか嬉しそうですね」
「後輩が出来たからじゃないか?」
「...そうかもしれませんね」
俺とチノはそう会話しつつ、ココアを指導するリゼの方を見ているのだった。
そして、この瞬間から八幡、チノ、リゼ、ココア。それに新たなキャラも登場し、波乱万丈な八幡の青春物語が始まるのだった。
...続く
ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。
次回もよろしくお願い致します。