最新話は翌日の0時に投稿します。
それでは、今回もよろしくお願い致します。
第1話
「第1話 やはり俺が吸血鬼なのはまちがっている。」
ピーピーピーピーピーピーピーピー
「ポチッ」
もう朝の7時か...俺はそう思いつつ、妹がセットしてくれたアラームを切る。春休みも終わり、俺は今日から高2になる。ぶっちゃけ、春休みからの新学期というのはだるい。
春休みはアニメ鑑賞にゲーム、夜更かしなどをして体内時計が狂ってる中での、新学期の学校というのは無理ゲーである。よし、今日の学校を休もう。そうしよう...俺は2度寝しようと決心したところで...
「ハチ兄!起きろ!朝だぞ」ユサユサ
「お兄ちゃん、朝だよ。今日から学校だよ」ユサユサ
俺の可愛い可愛い妹達、火憐と月火に起こされてしまう。もう少しで2度寝ができるとこだったのに...タイミングが悪すぎるぜ、まったく...
「お兄ちゃんはまだ眠いから寝る」
「何言ってんだよ!ハチ兄!今日から学校だぞ。いいから起きろ!」
「そうだよ。早く起きてよ、お兄ちゃん」
そう言って、火憐と月火は俺の掛け布団を取った。さみぃ...
「はぁ、わかった。お兄ちゃん、起きるから火憐と月火は先に下に行ってろ」
「早く来てよハチ兄!月火が作った朝ご飯が冷めるから」
「なにっ!月火の作った朝食だと!それを早く言え。お兄ちゃん、超特急で支度するから」
「ハチ兄!その反応はキモいぞ」
何を言うか!月火の作る飯は美味いんだからしょうがないだろ...
「そういう事だから、早く下に降りて来てね」
俺は火憐と月火が下に降りたところで俺は布団をすぐさま片付けて、下に降り歯磨きと洗顔を終え、妹と3人で朝食をとった。やっぱり、月火の作った料理は美味い。俺の妹じゃなかったら、即付き合ってるな。だが月火は絶対、嫁には行かせない。もちろん、火憐もだ。
こんな可愛い妹がいなくなると考えるだけで、悲しくなる。おっと、目から汗が...
「お兄ちゃん、何泣いてるの?」
「いや、何でもない。ただ、月火が作った飯が美味くてな...」
「はぁ...ハチ兄はシスコンだな」
「俺はシスコンじゃない。ただ妹が好きなだけだ」
「それをシスコンって言うんだぜ、ハチ兄。ああ、それと母ちゃんから伝言。通学中は車に気をつけてだってさ」
「へいへい」
俺の親はこの場にはいない。なぜかというと両方、警察官なので朝早くに出勤している。そのため、一緒に朝食をとることはほとんどない。そして、火憐の最後の言葉である車に気をつけろというのは俺が高校の入学式の時に1時間早く自転車で学校に向かってた時にリードが外れた犬が、車道に飛び出し車に轢かれそうになったところを俺が庇い事故ってしまった。その時には親と妹が俺の病室まで急いで駆けつけ、涙を流してまで俺のことを心配してくれた。そして、俺は親と妹に2度とこういうことはしないようにと言われた。もちろん、俺は2度と同じ事はしない。親と妹の悲しむ姿はもう見たくないから...
「ごちそうさん」
「お粗末さん」
「お粗末さまでした」
そして、俺達は朝食を食べ終えた。
「じゃあ、ハチ兄!気をつけて学校に行けよ」
「車にはくれぐれも気をつけてね。お兄ちゃん」
「ああ...分かってる。火憐と月火も気をつけてな」
そう俺達は言葉を交わして、学校に向かった。
妹達と別れた後、俺は15分ほど自転車を漕ぎ、学校の駐輪場に置いてから校門をくぐった。ちなみに俺が通っている高校は私立の直江津高校だ。偏差値はそこまで高くはなく普通に勉強していれば入学できる学校だ。俺の通う学校の説明はこれぐらいにして、俺は自分のクラスを確認し、2-Aの教室へと入り自分の席に座り、HRが始まるのを待つ。それまで俺は特にすることがないのでクラスメイトの会話を聞くことにした。すると、あの春休みの出来事に関する話が聞こえてきた。
「そういえば、隼人君。春休みに吸血鬼が出たって噂知ってる?」
「ああ。噂でちょっと聞いたぐらいだけどね。本当にいたら怖いな」
「だな。でも、俺は直接見たわけじゃないから何ともいえないんだけど、見た人の情報だと金髪の女性らしいよ」
「へぇ...そうなのかい?」
「噂だけどね」
「その吸血鬼の噂はもしや、優美子だったりするべ?優美子も金髪たべ」
「あ?戸部、もう一回言ってみな?」
「じ、冗談だべ!」
「優美子、落ち着いて」
「戸部、それは良くない冗談だぞ」
「わ、悪かったべ!今度、何か奢るから許してほしいべ」
「ラッキー!じゃあ、あーしはサーティワンのダブルね」
「わかったべ」
「それより、その吸血鬼は今でも現れたりするのかい?」
「いや、ここんとこは現れたりとかはしてないと思うよ。隼人君」
「じゃあ、本当に噂の話かもね。実在する可能性は低いだろうしね」
「「だな」」
金髪のイケメングループと女子はそんな会話をしていた。吸血鬼...それは春休みに突如、現れたイレギュラーな存在である。イケメングループは吸血鬼は噂の話で吸血鬼はいなかったと言っているが、それは違う。俺はその吸血鬼に出会っている。名をキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードといい、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼とも呼ばれている。そして、俺はこの吸血鬼の眷属となっており、俺の体の中には半分、吸血鬼の血が混ざっている。その話はおいおい話していくつもりだ。そして、吸血鬼は出現していないとのことだが学習塾跡地から一歩も出ず、怪異の専門家の忍野メメと一緒にいることだろう。俺は先日の事を思い出しつつ、金髪のイケメングループの話を聞いていると、隣から声を掛けられる。
「おはよう。比企谷くん」
その主は、高1からのクラスメイトでもあり春休みの吸血鬼の一件に関係している女の子、羽川翼だった。その話は、のちに語るとしよう。
「ああ、おはよう」
「また同じクラスだね」
「そうだな。これからもよろしく頼むわ」
「うん!よろしくね、比企谷くん」
そう会話した後に、担任の先生が教室に入ってきた。
「えー...2-Aの担任をすることになった平塚だ。よろしく頼む」
担任の先生は去年と同じ先生だった。
「それじゃあ、早速だがクラス委員を男女各1名選出する。やりたい人はいるか?」
そして平塚先生はクラス委員を決めるため、そう聞くが誰も手を挙げなかった。それも、そうだ。クラス委員は放課後などに残って作業をしたりなど、色々と面倒だからわざわざやる奴もいない。
「やはり、やりたい人はいないか...それじゃあ、くじ引きで決めるぞ」
「え〜」
平塚先生がそう言うと、クラスの奴らは不満そうにしていた。
「それなら、私がクラス委員をやります」
「それは助かる、羽川。どうせなら、羽川に男子のクラス委員を決めてもらうか」
「分かりました。平塚先生」
そして、羽川は俺の方を見てきた...嫌な予感しかしない...
「比企谷くんをクラス委員に指名します」
やっぱりか...嫌な予感が的中したよ...
「わかった。それじゃあ、男子のクラス委員は比企谷。女子のクラス委員を羽川とする。それと、この後に始業式が始まるから体育館に集合だ。いいな?それでは、各自移動開始」
そして、俺達は体育館に移動することになった。その際に羽川に話しかけられた。
「比企谷くん。クラス委員に指名してごめんね」
「それぐらい、構わん。羽川には借りもあるしな。それより、俺とで良かったのか?クラス委員」
「うん。仲がいい男の子は比企谷くんぐらいしかいないから...」
俺がそう聞くと、羽川は頰を少し赤くしそう答えた。羽川なら誰とでも仲がいいと思っていたが、俺だけとは少し意外だった。何でも出来て、それに成績優秀。スタイルもいい羽川にしては男子から話しかけられることもあるだろうと思っていたからな。
「そうか。それより、体育館に移動するか」
「そうだね。それじゃあ、行こっか。比企谷くん」
「ああ」
そして、俺と羽川は一緒に体育館に向かった。
...続く
ー キャラ設定 ー
・比企谷八幡 (本作の主人公)追加設定
高2に上がる前の春休みにキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに血を吸われて、吸血鬼となった。
羽川翼とは高1からのクラスメイトで、春休みの一件以降からよく話すようになる。そして、羽川翼と同じクラス委員でもある。
・羽川翼
比企谷八幡とは高1からのクラスメイト。春休みの一件からよく話すようになる。後は原作通りでハイスペックな女の子。
・キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼で、比企谷八幡を2人目の眷属とした。春休みの一件で身体の一部を全て取り返したが、八幡の血を定期的に吸わないと生きていけなくなってしまった。後は原作通り。
・葉山グループ
原作通り。アンチにはするかは未定
他のキャラの設定は登場した時に記す予定です。
八幡のヒロインは化物語キャラのハーレムを予定しております。
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
2話目は23時に投稿、最新話は翌日の0時に投稿予定です。
それでは、次回もよろしくお願い致します。