それでは、今回もよろしくお願い致します。
第1話
総武高校。千葉で屈指の進学校で東京にある東京高度育成高等学校に匹敵するほどの学力の高い高校である。東京の高度育成高等高校よりは規制等は厳しくなく外部との連絡等も取っていい。東京と同じ全寮制でポイント制を採用し、ポイントで生活するというものである。大学の進学率も高く国公立大学には95%以上、私立大学に至っては100%の進学率を誇っている。しかし、それは3-Aに所属されたものだけの特典である。3年次にB〜Fクラスに所属している場合は進学率は低下する。それでも総武高校のブランド力の影響もあってか国公立大学の進学率は50%、私立大学でも60%以上の進学率がある。そのため、この高校に進学しようと受験する人は多く毎年1500人規模の受験生が受けている。合格出来るのは5クラスに40名、計200名の合格者しか出さない狭き門でもある。
そして、現在。俺は2-Aに進級が確実となった。1年の最終特別試験で好成績を収めたからである。1年次はEクラスであったが、各試験等で上位クラスに上がっていき最終特別試験次にはAクラスに上り詰めた。戸塚や葉山も俺同様、2-Aに進級を確実にしている。雪ノ下はB→Bクラス、由比ヶ浜はE→Cクラス、材木座はE→Bクラスと進級を決めている。
そして、もう一つ気になっている事がある。
それは....
妹の鈴音のことだ。俺の背中を追って今年、総武高校を受験することになっている。
メールでは試験は完璧に出来たと言っているが、総武高校の合格基準は人間性、協調性、中学での授業態度も加味されている。俺同様で鈴音は協調性に難があるため厳しい結果になると予想している。
結果は今日、言い渡される。
ピロン
「ん?」
妹の鈴音からのメールか...
「誰からメールだい。比企谷」
「うおっ!いきなり現れるな、そして勝手にスマホの中を見るな。葉山」
「僕と君の仲じゃないか。鈴音さんとは誰だい?比企谷の彼女かい?」
「な訳ないだろ」
「八幡って彼女いたんだ」
「戸塚、俺に彼女なんていない。俺には戸塚さえいればいいんだからな」
「八幡、恥ずかしいよ」
「比企谷はゲイなのかい?」
「断じて違う。俺はノーマルだ。それよりメールの確認しないと」
「それでメールの相手は誰なんだい?」
「俺の妹だ」
「八幡に妹、いたんだね。写真とかある?」
「あるぞ。見るか?」
「うん!見せて」
「俺も見てもいいかい?」
「見るくらいならな」
俺は妹の鈴音の写真を見せる。
「これって...」
「なんか、雪ノ下さんみたいな雰囲気があるね」
「葉山くんと同じ意見かな。それに妹さん、綺麗だね」
「まぁ、俺の妹だからな。超絶可愛いだろ?今日にも総武高校に進学出来るか分かるんだよ。合格してくれると嬉しいんだけど」
「比企谷はゲイじゃなくてシスコンだったのか...」
「断じて違う。俺はシスコンじゃない。妹が好きすぎるだけだ」
「八幡、それをシスコンって言うんだよ。でも、可愛いからそうなっちゃうのも分かる気がする」
「戸塚にも分かるか!!」
「うん。総武高校に進学出来るといいね」
「ああ....それで、メールの内容は...っと」
俺は鈴音からのメールを確認する。
【兄さん、総武高校に合格したわ。兄さんに会えることを楽しみにしています。いつか、私は兄さんに追いつきたいと思っています。あの頃のダメな私ではないところを兄さんに見せたいと思っています】
別に俺に追いつく必要はないんだがな...俺は俺、鈴音は鈴音なんだからな...それに鈴音がダメだった時など一度もない。つくづく鈴音は雪ノ下に似ている。今度、会う時に話をしようかね。
「いい妹さんだね。でも、雪ノ下さんに少し似ている。陽乃さんを追っていたあの感じにすごい似ている」
「葉山もそう感じたか。まぁ、高校で会ったら直接話をするつもりだ」
「いい話し合いが出来るといいね」
「ああ...」
ともかく妹の鈴音に会えるのが楽しみだな。1年で、鈴音がどのように成長したのかも楽しみなところではある。
そして、月日は流れ...春。総武高校の入学式が執り行われる日。
雨ということはなく雲一つない快晴だった。
天候に恵まれた中で入学式は行われ...その後、始業式も続けて行われた。
そして、昼休み。今日は入学式と始業式、LHRのみなので、昼休み以降は完全フリーの時間となる。
俺は中庭にて、妹の鈴音に呼び出しを受けているので来るまで待っていた。その光景を影から見るものもいたとか....
「葉山くん、影から見る必要はないんじゃないかな?」
「こうでもしないと比企谷は妹さんを見せてはくれないからな。戸塚くんも実際に比企谷の妹さん、鈴音さんを見てみたいだろ?」
「それはそうだけど....」
「あっ、来たようだよ」
「久しぶりね。兄さん」
「久しぶりだな、鈴音。1年ぶりぐらいか」
「はい。兄さんに少しでも近づく為にこの学校に来ました」
「敬語は使わなくていいから普通に話してくれ」
「兄さんがそういうなら...」
「また見ないうちに大きくなったな。1年で成長したな」
1年前よりも大人っぽくなっている。
「そうですか?」
「ああ...背も伸びたし、髪もサラサラだな」
俺は手を伸ばし、鈴音の髪に触れる。すごくサラサラしていた。髪の手入れを欠かさずしている証拠だろう。触り心地がものすごくいい。
「んっ....」(なんだが、懐かしい感じがするわね...)
(比企谷が優しい表情に!!!これがギャップ萌えというやつなのか!!!)
(葉山くん、落ち着いて!でも、八幡があんな優しい表情するなんて珍しいかも)
「肌も白くて綺麗だな...」スッ
「に、兄さん...」(兄さんの顔が私の近くに...緊張するわ)
(比企谷が今にも妹さんにキスするぐらいの距離にいる!これは一体どうなってしまうんだ!!兄妹の禁断の恋なのか!!)
(葉山くん!落ち着いて!抑えて)
「やっぱり俺の妹だけあって、すげぇ可愛い。天使級」
出るところはちゃんと出ており、引っ込むところも中々引っ込んでいる。簡単に言えばアレだ。俺の妹は超絶可愛くて美少女ということだ。
「ふぇっ!!」(私が可愛い....可愛い...ふふっ、悪い気はしないわね)
(比企谷が妹さんに愛の告白を!!!妹さんのほのかに紅くなった顔もまた、すごくいい!尊死レベル!!)
(もう僕には葉山くんを抑える力はないよ...それにしても八幡と妹さん。本当に仲がいいね)
「どうかしたか?」
「何でもないわ....」
「それより、鈴音は何クラスなんだ?」
「私はDクラスです」
「凄いじゃないか!俺が一年の頃はEクラスだったぞ」
Eクラスだった主な理由としては専業主夫希望だとか色々、変なことを書いてた結果だった。まぁ、今となってはAクラスだが....
「でも、今はAクラスですよね?」
「そうだ。だから、鈴音もこれから頑張ればAクラスに上がれるチャンスは出てくる。俺の後を追うことは考えず、目の前のことを一生懸命にやっていれば結果は必ずいい方向に進んでいく。だから頑張れよ。お兄ちゃんは応援してるからな」ナデナデ
「ありがとうございます。頑張ってAクラスに上がってみせます」
【お知らせします。新入生の皆さん。今から部活動説明会が行われるので至急、体育館にお集まりください。繰り返します....】
「呼ばれたからもう行くわ。兄さん」
「おう。行ってこい」
「その前にいいかしら?」
「ん?」
鈴音は俺の近くにやってきて....
「兄さんも1年前よりすごく格好よくなったわよ」チュッ
俺の頰にキスをしてきた。
「なっ!!」
「兄さん、また後で連絡するわ」
「お、おう...」
初めて妹にキスをされてしまった....
(あっ、もうお腹いっぱいです)バタン
(ついに葉山くん。倒れちゃった...どうしよう)
葉山隼人はついに萌え死した。Over kill!!!
「柔らかかったな....って、戸塚!」
「あはは...見つかっちゃった」
「まさか、見てたのか」
「うん。全部ね」
「マジか.....って、葉山は何で倒れてんだ?」
「八幡と妹さんの光景を最初から見ててね。萌え死にしたんだよ」
「葉山にも見られてたか...それよりも葉山はどうする?」
「保健室にでも連れて行こっか」
「そうだな」
俺と戸塚は萌え死にした葉山を保健室に運んだ。葉山が起きたのは2時間後のことだった.....
そして、比企谷八幡と妹の鈴音の親密ぶりはこれ以降も続くのであった...
(はぁ...尊い)
葉山の心の叫びは誰にも届くことはなかった...
...続く
ー 軽い設定 ー
・総武高校について
大体は東京都高度育成高等学校と仕組みは同じ。
規制は東京ほど厳しくない。外部との連絡はOK。
ポイント制を採用。1ポイント1円の価値。
入学時に5万ポイント支給。毎月の初めにクラスポイント×1000を支給。その分、クラスポイントはあまり多くは獲得出来ない。
1年次はイベントがある毎にクラスは個人単位で変動、入れ替えをする、個人変動クラス制を採用。
2年次からはクラス単位で上位や下位の入れ替えがある。クラス変動制。
3年次はクラスは存在するがほぼ個人戦。個人変動制を採用。上位に行けば行くほど、進学に有利。
イベントの例としては林間学校、修学旅行、体育祭、夏合宿(特別試験)などなど。
詳しくは続報を待て!!
ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。
次回もよろしくお願い致します。