比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans

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皆様、お久しぶりです。


俺ガイル3期が延期になりましたね。リゼロに続いての延期で悲しい限りです。今期はプリンセスコネクトRe:Diveくらいしか観ていません。7月まで辛抱というのはかなり苦痛ですが待ちたいと思います。



妹チェンジシリーズ最新作「ようこそ実力至上主義の教室へ」から坂柳有栖編をお送り致します。ベースは俺ガイルでいこうと思います。アンチはありませんので、そのつもりで...



それでは、今回もよろしくお願い致します。




「坂柳有栖編」 「ようこそ実力至上主義の教室へ」
第1話


 

 

 

今日は一大イベント、入学式。我が妹である有栖の入学式である。

 

「準備出来たか?」

 

「はい、兄さん。いつでも行ける準備は出来ています」

 

「おう....」

 

有栖の制服姿...何かグッと来ました...

 

すっげぇ...似合ってんなぁ...

 

「どうかしましたか?」

 

「いや、制服姿がすごい似合ってて可愛いなって...」

 

「ほ、本当ですか?」ズイッ

 

「近い近い近い...」

 

「本当に本当に本当に可愛いですか?」

 

「お、おう...すごく可愛いぞ」

 

もうアレだな。可愛い過ぎて昇天するレベルだ...

 

尊いんだよ。本当に...

 

「兄さんにそう言ってもらえて嬉しいです」

 

「それより体調は大丈夫か?」

 

「はい。大丈夫です」

 

妹の有栖は生まれつき心臓が弱い。杖が必須品である。

 

「無理はするなよ。なんなら今日は休んでも...」

 

「いえ、せっかく兄さんと同じ学校に通うのですから1日も無駄にしたくはありません」

 

「そうか...」

 

「それに兄さんと一緒に学校へ行けるのを前々からすごく楽しみにしていたんですよ?」

 

「それならすぐ行こう!」

 

「はいっ!」

 

俺と有栖は手を繋ぎ、学校へと向かった。

 

「ふふっ...」

 

(妹の体調が心配だったが、杞憂だったか...)

 

 

 

 

 

 

「それでは、兄さん。お昼休みに」

 

「ああ。迎えに行くから教室で待っててくれ」

 

今日の予定としては、入学式→始業式→課題テスト→昼休み→LHRとなっている。

 

「兄さん、テスト頑張ってくださいね」

 

「有栖もな」

 

「私は満点を取ります。兄さんも満点を取れるように頑張ってください。数学...期待していますよ?」

 

「うっす...」

 

これは数学で赤点は取れないやつ....頑張るか...

 

 

 

入学式(新入生総代は有栖)、始業式も滞りなく終わり課題テストに入る。前半は理数系。

 

「難しすぎるだろ...」

 

理科は何とかなったが、数学はやばい。何一つ分からん...幸い、4択のマークシートなので勘さえ当たれば満点は取れる。一か八かにかけるか....

 

 

キーンコーン、カーンコーン

 

 

「そこまで!解答を、やめなさい」

 

「ふぅ.....」

 

後は神頼みだな...

 

「昼休みを挟んだのち、課題テストを再開する。各自、5分前には着席するように」

 

俺は昼休みを有栖と共にすべく1階の1年の教室、1-Cへ迎えに行った。

 

「えっと、有栖はいるか?」

 

近くにいた亜麻色の髪をした女の子に声をかけた。

 

「あ、あなたは...」

 

「比企谷有栖の兄だ。昼休みを一緒にする約束をしててな。呼んでくれないか?」

 

「そうなんですね...呼んでくるので待っててください」

 

「助かる」

 

しばらくして有栖はこちらにやってきた。

 

「お待たせしました。お昼は食堂で取りますか?」

 

「そうするか。有栖は食べたいものはあるか?」

 

「兄さんと一緒に食べれるのであれば何でも大丈夫ですよ」

 

「そうか...着いてから決めるか」

 

「はいっ!」

 

 

今年から、この学校には食堂が新たに出来た。その甲斐あってか大盛況であった。

 

ザワザワという表現が正しいくらいに人混みが出来ていた。

 

 

「すごい人だな...」

 

「全校生徒が利用するのですから当然でしょうね」

 

「有栖は席で待っててくれ。飯は俺が持ってくるから」

 

「すみませんが、お願いしますね。兄さん」

 

「おう」

 

俺は列に並び、2人分の定食を購入し有栖の待つ席へと向かった。

 

「遅れてすまん」

 

「いえ、大丈夫です。冷めない内に食べましょう」

 

「そうだな」

 

 

 

「兄さん、お口を開けてください。私が食べさせてあげます」

 

「学校ではやめてね。せめて家だけにしてくれ」

 

「いいじゃありませんか。これぐらい...」

 

有栖は可愛く頬をぷくっと膨らませて抗議していた。場所が場所なだけあり、難しいお願いである。

 

「時と場所を考えようね、有栖さん」

 

「こうなったら意地でも食べさせてあげます」

 

有栖は俺の隣に移動して、俺の口にご飯を

 

「自分で食べれるって....むぐっ...」

 

「美味しいですか?」

 

「おう」

 

恥ずかし過ぎて味なんて分からねーよ....

 

 

「それは良かったです。では、私にも食べさせてください」

 

「それは家でな。ここではさすがにな?」

 

いつのまにか周囲は食べる手を止め、俺たちの方を見ていた。

 

「必ず家でやってもらいますからね」

 

「ああ...約束だ」

 

「はいっ!約束です」

 

そんなこんなで、短いお昼のひと時を2人で過ごすのだった。

 

 

(何なんだ!!甘々すぎるこの空間は!!!)

 

(ブラックコーヒーが欲しくなる甘さだった...耐えれない)

 

(あんな関係が羨ましい....)

 

 

 

周囲の反応はそれぞれであった。

 

 

 

 

 

 

 

午後の課題テストは文系科目。俺の得意分野なので、簡単であった。

 

 

「解答をやめてください。これを持って課題テストを終わります。各自、下校や部活継続届を出すなどしてください」

 

 

(俺は有栖を迎えに行くかな...)

 

「比企谷、ここにいたか」

 

「平塚先生、俺に何か用っすか?」

 

「ちょっと職員室に来たまえ」

 

「はぁ...」

 

とりあえず、有栖にはメールで「ちょっと遅くなるから教室か昇降口で待っててくれ。もしくは先に帰っててもいいぞ」と送った。

 

有栖からは「それでは、昇降口で待っていますね」と返信があった。

 

 

(早く終わるといいけどな)

 

そう思いつつ、俺は平塚先生の後ろを歩く。

 

 

 

職員室に着き、平塚先生はタバコを1本吸った後、口を開く。

 

「さて、今日呼び出された理由は分かるか?比企谷」

 

「分かりません」

 

「これだよ」

 

一枚のプリントを渡される。

 

「これは、高校生活を振り返っての作文ですか?」

 

確か俺はこう書いたはず...

 

「青春とは嘘であり、悪である。

青春を謳歌せし者達は常に自己と周囲を欺いており自らを取り巻く環境のすべてを肯定的に捉えている節がある。彼らは青春の2文字の前ならば、どんな一般的な解釈や社会の通念もねじ曲げてみせている。

彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかない。仮に失敗することが青春の証しであるならば友達作りに失敗した自分もまた、青春のど真ん中でなければおかしいのではなかろうか。

しかし彼らはそれを認めない。全ては彼らのご都合主義でしかない。結論を言おう。青春を楽しむ愚か者ども、砕け散れ。

 

と前々の俺はそう思っていた。しかし、今年度からはそう考えるのはやめようと思う。なぜなら、可愛い妹である有栖が編入するからだ。リア充に負けないぐらい俺も妹をより愛しリア充よりも青春を謳歌しようと改めて思った。以上」

 

「これの何がいけないんですか?」

 

「お前はシスコンなのか?シスコンだな?」

 

「自分はシスコンではありません。妹が可愛くてたまらないだけです。まぁ、独身で独り身の平塚先生には分からないとは思いますが」

 

「」ヒュッ!

 

「ひっ!!」

 

いきなり平塚先生から拳が飛んできた。

 

「独り身って言うなぁ!!」

 

「すんません」

 

「グスッ...比企谷が私をいじめる...」

 

「そんなつもりはなかったんですが....」

 

やべぇ...こうなった平塚先生は厄介だ。誰でもいいから平塚先生と結婚してあげてください。(切実な願い)

 

「元気出してください。いつか平塚先生にも春がやってきますよ」

 

「ほんとに?」

 

「多分ですけど...」

 

「なんなら比企谷が私を貰ってくれてもいいんだぞ!」

 

「それはお断り致します」

 

これを承諾したら有栖がどう思うか分からないからな...最悪の展開は有栖がヤンデレ化して俺を殺しかねない...

 

「」チーン

 

 

平塚先生は魂が抜けたような表情をしていた。

 

 

 

「とりあえず、書き直しでいいんすか?」

 

「それで構わない。それで、君に頼みがあってだな」

 

「婚約は御免ですよ」

 

「その話は忘れてくれ。君は部活には入っていなかったな?」

 

「はい」

 

「奉仕部に入ってもらいたいのだが、いいかね?」

 

「何をする部活なんですか?」

 

「簡単に言えばお悩み相談などの依頼を解決する部活と考えてくれていい」

 

「妹の入部も許可してくれるのであれば入りますが」

 

「それでも構わない」

 

「なら入部しますよ。妹に連絡しますね」

 

「ああ」

 

妹に連絡を取った。

 

「兄さん、用事は終わりましたか?」

 

「とりあえずな。有栖はもう入る部活は決めたのか?」

 

「まだ決めていませんけど、兄さんは決めたのですか?」

 

「奉仕部に入ろうと思ってる。有栖も入らないか?」

 

「どんな部活なのですか?如何わしい部活ではありませんよね?」

 

「違うみたいだ。顧問の先生曰く、生徒のお悩みを聞いて解決に導く部活と捉えてくれたらいい。これなら身体の負担なく部活動が出来ると思うんだが...」

 

「そう言うことなら私も入部します。どこに向かったらいいですか?」

 

「職員室前に来てくれたらいい。ゆっくりでいいからな」

 

「はい。分かりました」

 

 

そう言って、通話は終了した。

 

 

「妹も入部するそうです。今からこっちに向かうそうです」

 

「そうか。1つ比企谷に聞いてもいいか?」

 

「何ですか?」

 

「妹さんはそんなに可愛いのか?」

 

「はい。世界で1番可愛いと自負してます」

 

「そうか...」(妹さんは幸せ者だな。私にもそういう人がいつの日か出来るのだろうか...)

 

数分後、妹の有栖がやってきた。

 

「お待たせしました。兄さん」

 

「おう」

 

「君が比企谷の妹か...」

 

「はい。妹の比企谷有栖です。よろしくお願い致します。平塚先生」

 

「それでは行こうか。付いてきたまえ」

 

俺と有栖は手を繋いで、平塚先生の後を歩いた。

 

 

部室は特別棟だった。そのため、人通りは少ない。

 

「失礼するぞ、雪ノ下」

 

「平塚先生。入る時には「必ずノックを」とお願いしているはずですが」

 

「すまない。すまない。今日は新入部員を連れてきた」

 

「どうも」

 

「あら、貴方は...」

 

「知り合いかね、雪ノ下」

 

「ええ。高校1年の入学式の日にちょっと...」

 

「そうなら話は早いな。比企谷、自己紹介を」

 

「2年F組、比企谷八幡です。あの節はどうも....ご迷惑をおかけしました」

 

「いえ、謝る方はこちらの方です」

 

「そうですよ。兄さんが謝る必要はないんです。知ってるかとは思いますけど、挨拶しますね。1年C組、比企谷有栖です。お久しぶりです、雪ノ下先輩」

 

「お久しぶりね、有栖さん。本当にあの時は本当にごめんなさい」

 

「雪ノ下先輩のせいではないので、大丈夫ですよ。それに治療費等も厚く頂いたのでそんなに困ってはおりませんし。逆に感謝しかありません」

 

「そう言ってもらえると助かるわ。それはそうとこの部活の活動内容は把握しているのかしら?」

 

「概ね、兄さんから聞いているので大丈夫です」

 

「それなら良かったわ。これから、よろしくお願いするわね。比企谷くん。有栖さん」 

 

「おう」

 

「こちらこそ、よろしくお願い致します。雪ノ下先輩」

 

 

「私は今から会議があるので、失礼する。君達も、これで帰りたまえ。本格的な部活は明日からにしよう」

 

「はい」

 

今日は自己紹介のみで部活動を終えた。

 

「にしても、びっくりしたな。部活で雪ノ下に会うなんてな」

 

「そうですね。それよりも、兄さん」

 

「何だ?」

 

「雪ノ下先輩のこと、変な目で見ていましたね?私の目は誤魔化せませんよ」

 

「何のことだ?分からないなぁ....」

 

やべぇ...気づかれてたのか。一瞬であったが、見惚れていたのは事実だ。しかし、短時間の出来事だったから有栖には気づかれていないと思っていたんだが...

 

「ふん!」

 

「ちょっ、痛い痛いです。有栖さん」

 

「デレデレしていた兄さんへの罰ですっ!」

 

「してないから。世界で1番可愛いのは有栖だけだって」

 

「本当ですか?」

 

「ああ」

 

「本当に本当ですか?」

 

「ああ。世界で1番可愛いのは有栖だ」

 

「それなら特別に今回は許してあげます。でも、次はないですからね。兄さん」

 

「ああ」

 

とりあえず、有栖が上機嫌になって良かった。

 

 

俺は安堵し、妹の有栖と手を繋ぎながら帰路に着くのだった。

 

 

ここからの高校生活が一波乱あることに今の彼が知る由はないのだった...

 

 

...つづく

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願い致します。
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