比企谷八幡の妹チェンジシリーズ   作:Oceans

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原作を一部変更しております。


それでは、今回もよろしくお願い致します。



第3話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は奉仕部部長の雪ノ下雪乃です。隣にいるのが、部員の比企谷くんとその妹さんの有栖さん。とりあえず、貴方のクラスと名前を教えてくれるかしら?」

 

「はい。2-Aの綾小路清隆です」

 

「依頼内容は友達がほしいだったわね。今現在で友達は1人もいないという認識でいいのかしら?」

 

「入学当初に自己紹介に失敗して最初は1人でもいいかなって思ったんだけど、周囲から友達1人もいない可哀想な視線を常に感じてたり、行事ごとがある時もオレは余り物で優しい金髪のイケメン君が快くグループに入れてはくれたけど何か申し訳なく思ったりして.....」

 

分かる....分かるぞ、綾小路。俺にも似たような経験があるからな。

 

周りの視線を常に感じてきた俺は綾小路に同情できる部分があった。

 

「オレはそんな思いをしたくない。こんな思いはキャンプファイヤーの時、手を繋いで踊るシーンがある時に女子から嫌そうな目で【手、繋がなくてもいいよね】って言われた時に感じた辛いあの思い出だけで十分なんだ。だからオレはそんな思いをしなくていいちゃんとした友達が1人でもいいから欲しい......」

 

俺と境遇が同じすぎて悲しくなってきた。友達出来るといいな。

 

「ごめんなさい。辛い思い出を蘇らせたみたいね.....」

 

「でもごめんなさい。私も友達があまりいないから協力出来そうにないわ....」

 

「俺も紹介出来る友達、いねーわ」

 

これ詰んでね?有栖は女の子だから女友達ぐらいしか紹介出来ないから綾小路にまた辛い思いをさせる可能性が高くなってしまう。

 

「やっぱりオレなんかに友達出来ないですよね」

 

「いや、出来るわ......貴方の依頼、解決できるかもしれないわ」

 

「!?」

 

「マジで?どんな案だ?」

 

「比企谷くんが綾小路くんの友達になってあげるの。これで解決出来るのではないかしら?」

 

「雪ノ下先輩の案はいいと思いますよ」

 

ふふん!と言いたげに無い胸を張る雪ノ下雪乃の姿がそこにはあった。

有栖も雪ノ下の案に同調する。

 

 

まぁ、その案はいいかもな。なんか知らんが俺と綾小路は同じ境遇で生きていた感じもあるし感覚的にではあるが、合う感じもするのだ。

 

「俺でいいのか?」

 

「比企谷くんがいいのならいいのではないかしら?綾小路くんも目を輝かせているみたいだから」

 

 

雪ノ下がそう言うので、俺は綾小路の方に視線を移動させる。

 

 

「.........」

 

あ、うん。キラキラした目で俺の方を見てる......どんだけ友達ほしいんだよ....まぁ、分からなくはないんだが.....

 

「綾小路がいいなら....「是非、お願いします!!」.....おう」

 

答えるの早ぇーよ。俺が言う前に被せてきたよ....

 

「これで依頼完了ね」

 

拒否権ない感じだな。雪ノ下は依頼完了とまで言ってるし...

 

 

「そうだな。雪ノ下が綾小路と友達になれば依頼大完了だけどな」

 

「そう....まぁ、綾小路くんが良ければだけれどね」

 

「雪ノ下、比企谷。俺の友達になってくれてありがとう」

 

「礼を言われる程でもないから気にするな」

 

「そうね。でも、貴方の役に立てたのなら良かったわ」

 

 

友達の作り方というのは様々だ。紹介されて出来るものもあれば1つのきっかけで友達になったり、知らない間に友達になっていたりと友達の出来方は色々だ。今回はかなり稀のケースだが.....

 

 

 

 

この間、有栖は言葉を発せず...事の始まりから終わりを見届けていた。

 

 

(なるほど、こういう風に依頼を受けて完了させていくのですね...

大体理解出来ました)

 

 

 

こうして、2人目の依頼者である2-Aの綾小路の依頼である【友達がほしい】は無事完了したのだった。

 

 

 

"mission complete"

 

 

 

 

依頼は完了したのだが.....

 

 

綾小路は友達が出来たのが余程嬉しかったのかキャラ崩壊レベルで嬉し泣を流していた。

 

 

「手のかかる依頼者さんね」

 

「本当ですね。雪ノ下先輩」

 

雪ノ下と有栖が綾小路を宥めるという変な光景が奉仕部室に広がっていた。

 

 

 

「やっはろー!!....これってどんな状況!?」

 

あの由比ヶ浜でさえびっくりする光景なのだ.....

 

 

「あまり触れないでやってくれ」

 

「う、うん.....」

 

 

ここはそっとしておいた方がベストと考え、俺と由比ヶ浜はこの状況を優しく見守った。

 

 

 

 

 

 

 

そして、綾小路清隆は我が奉仕部に加入することとなり部員が5人となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月日が経ち、色々と依頼が来ては完了した。

 

 

 

F組の天使、戸塚彩加のテニス強化依頼。タレコミで発覚した川なんとかさんの夜間バイト問題。(←原作変更しております)

 

テニス強化では葉山・三浦ペア、取り巻き連中の妨害はあったが、俺と綾小路の奇策で撃退成功。

川なんとかさんの場合は大学の費用が問題となっていたため予備校のスカラシップ制度を教えて依頼は完了。

 

 

短期間で2つの濃い依頼があったが、なんとか無事完了出来た。

 

少し休みたいぐらいなのだが、依頼者は待ってくれない。

 

 

 

 

「ここが奉仕部かな」

 

「ええ。そうよ、葉山隼人くん」

 

あんまり悩みがなさそうなイケメン君がやってきた。

 

いや、先入観は良くない。イケメン君にも悩みの種は1つぐらいはあるだろう....というか、このイケメン君はあのテニスの時にいた奴じゃん。全然、気づかんかった。

 

「それで依頼は?」

 

「これなんだけど......」

 

葉山は自分のスマホの画面を見せる。内容は葉山グループの人を貶めるメール、いわゆるチェーンメールというやつだ。

 

「私にもそのメール来たなぁ......」

 

「俺には来てないな」

 

「オレにも来てない」

 

「私にもこういったメールは届いていないわね」

 

由比ヶ浜には届いているみたいだが俺や綾小路、雪ノ下には来ていない。

 

「なるほど.....」

 

「何がなるほどなんだ?有栖」

 

「メールが届いている人に共通するものがありましたから」

 

「サンプル数が少ないので確証はありませんが葉山先輩と由比ヶ浜先輩は交友関係が広いのでこういったチェーンメールが届いていて、兄さんや綾小路先輩、雪ノ下先輩のように友達が少な.....交友関係があまりない方には届いていないと私は考えます。雪ノ下先輩や綾小路先輩の場合はただ単にクラスが違うから送られていない可能性もあり得ますが」

 

「言い直せてないからな...有栖。俺に友達がいないことを再認識させるための発言なのか?」

 

「そんなつもりはこれっぽっちもありませんので大丈夫ですよ。兄さん」

 

「なるほど......しかしこういうのは見過ごせないわね。チェーンメール、あれは人の尊厳を踏みにじる最低の行為。自分の名前も顔も出さずにただ傷つけるためだけに誹謗中傷の限りを尽くす。これを止めたいというならその大元を根絶やしにしないと効果が無いわね。ソースは私」

 

「実体験なんですね......」

 

「それで、葉山先輩はどうしたいんですか?犯人を見つけてほしいんですか?」

 

「いや、この問題を穏便に解消する案がほしい。これのせいでクラス内の雰囲気が悪くてね。早く解決してクラス内の雰囲気を改善したい」

 

 

有栖の問いに葉山は答えるが......

 

「無理だろ」

 

 

穏便に済ませるなんて99%無理だろう。

 

 

「比企谷くんの意見に賛成ね。とりあえず、いつ頃からメールが出回ったのかしら?」

 

「ついこの前からだな。な?結衣」

 

「うん」

 

「出回ってた時には何か変わったことは?」

 

「特にはないかな」

 

「比企谷くんは何か知ってる?」

 

「アレだな。職場体験。1グループ3人。確か葉山グループは3人以上いる。だからメールを送って誰かを蹴落とそうと企んだって感じだな」

 

「なるほど。その線で間違いはなさそうね」

 

「さすが兄さんの推察ですね」

 

「だろ?」

 

「それで、解決策はあるのですか?兄さん」

 

「それは綾小路が答えたがってるから綾小路に譲る」

 

「何で分かった?比企谷」

 

「態度でバレバレだ。答えたくてソワソワしてたろ?」

 

「何故、それだけで分かるんだ?」

 

「一応、綾小路とは友達だからな。すぐ分かる」

 

「!!!」

 

「だから答えてやれ」

 

「分かった。葉山隼人だったな」

 

「ああ....」

 

「解決策としてはグループ分けは取り巻きの3人。戸部、大和、大岡だったな。そいつでグループを組ませて、葉山はグループ以外の奴と組めばいい。それで万事解決だな」

 

そうすれば問題は解決する。誰しもハブられたくないからこういったしょーもないメールを送りあっていただけのこと。

 

まぁ、本当にこのメールを取り巻きの奴らが送っていたらの話だからな。違った理由があったかもしれないな。別にそこまでクラスの雰囲気が悪いとは感じなかった。葉山グループ自体に問題があったのかもしれない。まぁ、コイツらのグループの内情なんて知ったこっちゃないがな。

 

「その手があったか.....ありがとう。助かったよ」

 

 

葉山隼人は爽やかスマイルでこの場を去った。

 

 

こいつ、好きになれねーわ。まだ、綾小路の方がいい。

 

 

「今回は綾小路くんのお手柄ね」

 

「そうでもない。比企谷も分かってたみたいだからな」

 

「そう.....なら、これから綾小路くんの初依頼完了を祝うためにどこかに行きましょうか」

 

「やったー!!行く行く!」

 

「有栖さんもいいかしら?」

 

「兄さんが一緒ならいいですよ」

 

「という訳で、比企谷くんと主役の綾小路くんは強制参加よ。友達ならこういうことをするものではなくて?」

 

「うんうん!するよ!」

 

「友達が多い由比ヶ浜さんがこう言うのだから間違いないわ。行きましょう」

 

「ならしょうがないな.....行くか綾小路。俺達、友達だからな」

 

「!そうだな...オレ達、友達だからな」

 

 

 

 

 

内心、嬉しい2人だった。

 

 

 

しょうがないじゃん。初めて友達が出来たんだから.......

 

 

 

 

 

 

少しぐらい、いい思いをしたって.........

 

 

 

その気持ちで、部室を出ようとするが.......

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

 

 

その気持ちを挫く、ノック音が部室内に響き渡る。

 

 

ったく、誰だよ。こんないい気持ちを台無しにしたやつは.....

 

 

 

 

「どうぞ」

 

 

「奉仕部に依頼があるんだけどいいかな?」

 

 

またもや、依頼人がやってきた。

 

 

少しは休みをくれ。働き詰めは嫌なんだが.....社会人になる前には尚更な。

 

 

 

 

 

いい気持ちを無くさせた依頼人の顔を拝んでやろうじゃねーか....

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを思いながら俺は依頼人の顔を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘くせぇ......笑顔」

 

 

気味の悪い笑顔をした1人の少女だった.........

 

 

 

 

.......続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。



今回は綾小路くんと葉山の依頼回でした。次回はある人の依頼です。お楽しみに....


それでは、次回もよろしくお願い致します。
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