D.C.Ⅲ 探偵部活動日誌?   作:shu-boy

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やっぱり話のいいタイトルが思いつかない……


第12話 図書館で

 

 

 

 とりあえず図書館島に着いた(多分、飛んでいた姿は見られてはいないだろう)俺は、新しく創った魔法の事は誰にも言わなければいい(清隆にもリッカさんの魔法がかけられている為、言わないことにした)と考え、図書館へ向かった。

 図書館へはすぐに着き、そのまま足を中へ進める。――すると、三種の神器すら渡されていない俺だが、すでに入室の許可がされているのか、入り口で自動的にチェックすみ、簡単に入ることができた。

 中には生徒も少しいるが、おそらく全員本科生の先輩方だろう。

(……さて、俺もお目当ての物を探すとするか)

 俺のお目当ての物、それは簡単な本なら何でもいい。

 当たり前の事だが、外国に日本の英語教材があるはずもない。

 なので、もともと英語は喋れる――つまり単語は知っている――のだから覚えるのも簡単なはずだ。

 我ながらなぜ英語が喋れて、読み書きが出来ないのだろう。

 と、そんなことを考えながら本の棚を見て歩いていると――

「おおっ!」

 な、なんてことだ。さすが風見鶏の図書館なだけある。まさか『日本語の英語教材』まで置いてあるなんて!

 ……なんて少し感動らしきものを感じていたが、よくその本が置いてある場所を見ると英語以外の言葉で書かれた、他の国の本も置いてあった。

 多分、留学生が勉強できるようにおいてあるのだろう。

 それを見た俺は、外国に他の国の言葉の本はないと考えていた自分が少し恥ずかしくなってきたので、すぐに本を手に取り、気を逸らす為に勉強を始めるのだった。

 

 

 

 

「……ん?」

 勉強をして一時間とちょっとしたんじゃないかと思われるくらいに、他の本も見てみようかな、と考えて自習用にと図書館に置いてある椅子から立ち上がると、そこで知っている魔力――しかも、ちらほらいる本科生だと思われる生徒より大きい魔力が図書館の中にあることに気づいた。

 なのでその魔力のもとへ向かうと、

「うーむ……?」

 頭を悩ましている清隆の姿があった。

 すぐに声をかけようと思ったのだが、俺よりも先にそんな清隆に声をかける少女がいた。

「どうしたんですか?」

 ――サラだ。

 サラが声をかけたせいでもないが、俺は完全に出て行くタイミングを逃したと感じ、しばらく二人の会話を本棚の反対から聞くことにした。

 ……少しいけないことをしている気がしたが、清隆がサラと一緒に来ていることが気になったので、あとで謝ろうと考え、二人の会話に耳を傾ける。

 図書館の中なので静かに話すだろうと思い、即席で『聞こうとする耳の裏に手を当てる』と『対象の音、もしくは声が知っているものであること』という二つの効果を付けた『聴力を上げる魔法』を創り耳をすますと、清隆が丁度さっきのサラの質問に答える所だった。

「ああ、俺が探している分野の本が無いんだ」

「清隆の探している分野って何ですか?」

「ああ、え~っと呪い(カース)関連……」

「の、呪い? だ、誰かを呪う気ですか?」

 サラの声が、少し身構えたように聞こえた。……当たり前だ。『呪い関連の本を探してます』だなんて聞いたら、誰だって身構えるにきまってる。

「違うって……。遠縁の親戚にさ、ちょっと呪いで困ってる人がいるのを思い出してさ、解呪の専門書とかないかなぁとか思ったものだから」

「ああ……」

 葛木家の使命の事を知っている俺としては、清隆の今のセリフがハッタリだと分かったのだが、どうやらサラは信じたらしい。

 ……それにしても……

(『清隆』、か……)

 サラがそう言っていたことから、清隆と少しは喋れる仲になっていることが分かり『同時に図書館島へも一緒に来たのだろう』という推測も出来上がった。

「だったら、そういう関連の書籍がないか、かかりの人に聞いてみたらとうですか?」

 ――と、推測をたてていたら、話が進みサラがこんなことを清隆に言ったところで考えごとの世界から意識が戻る。

 ……丁度出るのに絶好の場面だな。

「ああ、うん。そうされてもらうよ」

「清隆。残念ながら聞きに行っても、お目当ての本はないぞ」

 サラに言われてかかりの人の所に行こうとする清隆を、そう言い止める。

 すると――

「修!」

「柏田!」

 二人が驚いた顔で俺の方へ目線を向ける。

 そんな目線を受けつつ、さっきの言葉を続ける。

「ここの図書館。上級な魔法書籍は、予科生には見せちゃいけないことになってるんだと。閲覧するためには『閲覧レベル』ってやつを上げる必要があるらしい――しかも、清隆が見たがっているような関連の書物は、学園長などの許可がないと閲覧できない可能性もあるらしいぞ」

 つなみに俺たち入学したての閲覧レベルは1らしい。

 閲覧レベルはよっぽどのことがない限り、進級すれば上がるらしい。

 ――などのことも含めて教えてやると、清隆は肩を落としながら、

「そっか~。……とりあえず、今日のところは出直すことにするか」

 と言って納得した。

 しかしサラはまだ納得が出来ないことがあったらしく、眉を少し上げながら俺に聞いてきた。

「ところで、なんで柏田は……」

「シュウ」

「え?」

「『妹もいるんだから、葛木だとややこしいだろ』とか言われて、清隆の事を名前で呼んでるんだろ? なら俺も修でいいって」

 長年の付き合いから、清隆がそう言ったであろうことをサラに言うと、

「な、なんで分かったんですか……」

 驚いた表情で返事をするサラを見て、本当に言ったんだなと確信する。

「まあ、付き合い長いからな。清隆とは。前の学校でも大抵の人にそう言ってたし」

「……そうでしたか。まあ名前の事に関しては、一人も二人もかわらないのでいいですけど。――それで、修はなんでこの図書館にいるんですか? しかもよく閲覧レベルの事なんて知っていましたね。元から知ってたんですか?」

「第一の質問に関しては、英語の勉強のため。二つ目に関しては、一時間くらい前に同じ質問を俺がかかりの人に聞いたから、言われたことをそのまま返しただけ。――ということだ」

「修も呪い関連の書籍を探してたんですか?」

「ああ。一応俺も清隆が言っている親戚に会ったことがあるからな。清隆と同じ理由で探してたんだよ」

 サラに言ったように、俺は一応だが清隆と一緒に親父さんから使命を任されている身なので、清隆と同じように英語の教材を探す前に、清隆と同じく呪いに関するものなどの本を探したのだが……さっき俺が言った通り、かかりの人に言われてしまった。

「……そうなんですか」

「ああ。――さてと、勉強もひと段落ついていた所だし、帰ることにするかな。清隆はもう寮に帰るんだろ?」

「ん? ああ、目的も一応、達成したことだし、そのつもりだけど」

「なら俺もボート乗せてってくれないか? 俺ボートもらってないし」

 次もあの魔法が見られないとも限らないからな。……もう見られてる可能性もあるけど。

「定期便使えよ。来る時もそれで来たんだろ?」

「良いじゃないか。定期便は待つのが面倒なんだよ」

「……仕方ないな」

 渋々だが頷いてくれた清隆。

 このあと、英語の教材の本を数冊借りたあと、清隆&サラと一緒に帰ることになったになったんだが、ボートにかかっていた魔法に驚かされた俺であった。

 

 

 その後、寮に戻った俺は清隆の部屋で勉強をして、食堂で先に食べてきた清隆と入れ違いで食堂へ向かうと、メアリーとエドワードがいたので、一緒に食べさせてもらい。

 明日の予定(授業について行くためにまるまる一日英語の勉強)と授業開始日の朝も一緒に食べることを約束して、そのまま部屋に帰り、一日が終わった。

 

 

 

 




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