ロクデナシっ^2   作:3148

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セリカ無双の話です。

まぁ、第五階悌レベルだとこんなもんでしょ(適当


ロクデナシ教師とロクデナシ錬金術師 第三話

 夜も更け、星明かりだけが頼りになる空の元、ラケルが学園へと足を踏み入れる。

「これはまた……大所帯ですね」

システィーナ、ルミア、ウェンディ、テレサが揃ってラケルを迎える。

「ラケルっ、思い直して下さい!」

普段聞くことのない、テレサの叫び声が響く。テレサの声にラケルは感情を顕わにせずに返答する。

「思い直す……僕はラケルだった頃から、行動は大きく変化していないと考えていますが」

その言葉にルミアが声を出す。

「このまま、魔術を行えば他の人に迷惑を掛けることになるんだよ!」

その言葉にもまた、表情を変えず答える。

「他人への配慮は……あまり得意ではないですが」

そもそも、誰かに遠慮して行動を起こさないなどと言うことはあり得ない。

「既に、先生達が動いています! 今からでもまだ間に合います。大人しくして下さい」

そう叫んだのは、システィーナだ。その言葉でも、ラケルは行動を変えることは無い。

「目的に対し行動していることに対して、他の方からの妨害は想定しています」

そう言うとラケルは歩みを再び始める。目指すは学園の中庭、学園の中心地点。

「私達と敵対しても、貴方は目標に向かうのを止めませんのね?」

それに対して、ラケルは一瞬表情が揺れたが、足を止めることはなかった。

「はい、止めません」

そういうとラケルはウェンディはすれ違う。

「まぁ、この魔術について止める必要はないと考えてはいるが、思うがままに行動されるのは気に食わんからな」

その言葉と同時に現れたのは、セリカだった。

「……あなたがここに現れるとは」

ラケルとセリカが向かい合う。ラケルが刀を構える。セリカは構えを取らず、悠然と立ちはだかる。合図はなく、ただ純粋に突進からの抜刀を行う。

「炎よ」

短節詠唱でも、十分の威力のある火柱が上がり、ラケルが距離を取る。

「まぁ、講師として命令を下せば一応止めるのだろうが……不当な理由なり何なりも準備してるだろうし」

会話の中に詠唱を紛れ込ませ、魔術を行使する。

「貫けホーリーセイバー、絡め取れ土の茨、這い寄れ炎の蛇よ」

白く輝く白い剣がラケルを貫こうと高速で迫るが、それ以上の速度で動くラケルに追いつくことが出来ない。同時に発動した土魔術で地面から泥の茨が迫り、根元から火が蛇のように迫り寄ってくる。

「……厄介な」

のびる茨を刀で切り落としながら、逃げ回る。だが、壁際まできた瞬間、ラケルが呪文を唱えた。

「はじけろ 土塊 破岩せよ」

壁につけた足から魔力が伝わり、爆発するかのように壁が崩壊する。そのエネルギーを全身に受け、目にも映らない速度でセリカに迫る。

「『世界』」

首元まで刃が迫るその瞬間、セリカの固有魔術が発動する。時間が止まり、ただセリカのみが動くことが許される世界が広がっていく。

「私に固有魔術を使わせたことを、誇るが良い。そして、刃を向けた意味を知り」

ホーリーセイバーを手に創造し、胸の中心に突き刺す。

「土に帰れ、錬金術師」

 

 ラケルは勢いをそのままに、地面に転がる。早すぎたが故に、地面にぶつかるだけで悲惨な姿になっていく。

「ラケルっ!」

ウェンディ達の叫び声が響く、そして、それと同時にセリカが目を見開く。

「あ  ぶラ カ  DAぶラ」

その瞬間から、ラケルの全身が再構成される、貫かれ血を吹き出していた心臓でさえも。そして同時に刀を構え、セリカの喉を切り裂く。固有魔術を使った反動か、或いは殺したと判断した油断からか、あっさりとのど元を切り裂かれるが、セリカの右腕が血の線をなぞると、傷がふさがっていく。

「互いに、そう易々とは死ねないようだな」

セリカほどの魔術師になれば、切り裂かれただけの傷など、瞬時に再生してしまう。ましてや、刀として破格の切れ味を誇る一刀であれば、なおさら傷口を塞ぐのはたやすい。

「……セリカ殿と、比べられるほどではありませんが」

夥しいほどの魔術が、ラケルを覆う。その一つ一つが必殺の威力を秘めていたとしても、ラケルが諦めることはなかった。

 

 「ああ、そろそろ時間だな。かつての大錬金術師でもここまで闘えたかどうか、戦闘能力だけで言えば充分驚異だ」

セリカが、腕を組みラケルに対して評価を下す。袖は一部敗れ、裾に付いたほこりを払う仕草をする。対してラケルは、満身創痍膝を突き、肩で息をしている。魔力もラケル個人に残っているのは然程ないだろう。だが、学園外からとてつもない魔力が学園の中心に向かって伸びてくる。

「なに、これ!?」

システィーナが驚きの声を上げる。そらには火、水、風、雷、土のマナが輝き、独りでは制御すらも難しく、星の光ですら霞む程で、市内の空を一変させた。

「テレサっ!」

「分かってます」

ウェンディとテレサがラケルに向かって走り出す。ルミアの制止の声は間に合わず、中心に座るラケルに向かって手を伸ばす。

「……っ!?」

 




読了ありがとうございました。

セリカの戦闘シーンは難しいですね、圧倒的な姿を書きながら、猫対ネズミぐらいの雰囲気にしたかったです(適当)
まぁ、食べられはしないでしょ(愉悦)
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