ハイスクールD×D 竹取道草平と奇妙な出来事 作:たかりマン
俺は今、自分の状況を理解できていなかった。今俺が、今まさに、矢なんていう非常識なモノにぶっ刺されているていう事に…!
その日、駒王学園に通う生徒、
「なんなんだ、あの人は。」
何時もは見て終わりのはずの光景が、いつにも無く草平の興味をかき乱す物だから、ソレに耐え切れずに、草平は路地裏に向かって行った。
路地裏の中を見た草平だが、すぐに妙な点に気づいた。先程路地裏に入って行った男性だが、
「おかしい、おかしいぞッ、この路地裏ッ!」
あまりの違和感に草平は足を踏み入れた、踏み入れてしまった。一歩足を踏み出す、目の前の景色が歪む。もう一歩踏み出す。さらに歪む。三歩踏み出す頃には、草平は三半規管完全がおかしくなり、壁に寄りかかり、体を支えなければ、立って居られぬ程だった。そのせいだったのかも知れない。何処からとも無く風を裂く音をたてながら、黄金に輝く鏃の矢が迫って来ることに気づかなかったのは。10メートル程はなれた場所から射られたその矢は草平の左胸、つまり心臓を貫いた。そして場面は冒頭に戻る。
「何なんだ!何なんだコレは!」
草平は理解出来なかった。日本の都市部である、駒王町。更に謎な部分は、今は戦後。現代の現代だと言うのに、何故戦国時代から、以前に使われる矢が、使われている?と。
「…心臓を、潰されたって事は…呼吸をしても…苦しい。」
草平はその苦しさに踠き、そして徐々に抜けていく脚の力に抵抗出来ずにその場にへたりこんで、意識を失った。
「…やれやれ、コイツは最期まで踠いてたぁ様だが、その弾みで矢が折れなくて良かったぜ、やれやれ…。」
そう独り言を呟きながら、路地裏の物陰から姿を現したのは、先程のローブを身にまとった人間である。もう尾行してくる奴はいないと思ったのかおもむろに、頭に被っていたフードを下ろした。そして見える顔は優しげなタレ目をし、鼻が高く、街中で歩いていたら目につきそうな身長の外国人の風貌をしていた。その男は死んでいる草平に近づくと矢に手をかけ、思いっきりに矢をぶっこ抜いた。そのせいで、草平の出血量は膨れ上がるが、男はさも気にした様子もなく、矢に意識を集中していた。そしてその矢を顔の方に近づけて、頬でスリスリし始めた。
「あぁ、全く。この矢は世界にたった1本しかないのに、また使ってしまったよ。けど、まあ、良いかな。」
その男は頬に血が付いているのにも関わらず、気にせずしていたが、数分経つと、思い出した様に、大きな声でああっ!と言い、懐に矢をしまい、フードをまた、今度は血がついているのか、先程よりも深く被り、人混みの中に消えていった。
ジョジョの奇妙な冒険についてはタグでも書いてある通りなので、設定がおかしくてもご了承ください。