まだ9話なのに、話の展開が随分と早い気が……。
皆さんとしてはどうなんでしょうか?
今のままでいいのか、もっと遅くして欲しいのか……。意見ありましたらよろしくお願いします。
それではー、本編へレッツラゴー!
私たち、調査兵団の幹部が中央に呼び出される当日。
ソラ=ノーレンスこと私は、足の怪我を理由にどうにかして自室から出ないように粘っていた。
「嫌だ!無理!歩けない!!」
「………ソラさん、面倒なのはわかりますけど……ほら、兵長たちも待っていますし……」
窓から外を見れば、既に準備を整えたエルヴィンたちが私のことを待っている。
「だってさ、なんで"副"兵士長の私まで出頭させられるの?それだったら、ハンジも呼び出されるべきだよ!!」
ソラの言っていることもあながち間違ってないため、ペトラは強く反論出来ずただ顔を顰めることしか出来ないでいた。
ドンッ
「………オイ……いつまで待たせやがる」
「…ひゃっ!……リヴァイ、乙女の部屋にノックもなしに入るとはいい度胸だね……」
リヴァイの急な登場に驚いたことを隠そうと虚勢を張ったのはいいのだがリヴァイ相手にそんなこと通用する訳もなく…。
「……行くぞ……」
「嫌だァ~!ペトラ、Help me!!」
リヴァイに腕を掴まれてしまい逃げ場を失った私は、リヴァイに引き摺られる運命であり、それを止められる可能性のあるペトラはただ苦笑いしているだけである。
仮にも女子なのだから引き摺るのは勘弁して欲しい。
「……ペトラ、何をしてるお前もだ。こいつの世話役だろうが」
「は、はい!!」
リヴァイの手によってペトラまで掌握されてしまった私はそのまま為す術なく馬車へと詰め込まれた。
◇◇◇◇
(……それにしても面白い子だなぁ)
2台の馬車によって央都へと向かっているため、必然的に私とリヴァイ、もう片方にエルヴィンという形になっている。
単純な話、私とリヴァイと一緒に乗っている憲兵の人がさっきから何故か震えているのだ。
(……私たち如きを怖がってるのかな?)
先程から怯えたような目でリヴァイと私を交互に見ているため怖がっているのだとは思うのだが仮にも兵士。
もし巨人と対峙したら、動けなくなるのではないかと心配になる。
(さて、あの子らは上手くやってるかな?)
私たちの乗っている馬車が丁度ストレス区に入ったところで、私はふと彼らのことが心配になった。
ミカサがいるため、そう簡単に失敗することは無いとは思うがそれでもあの巨人の汎用性には私も驚かされた。
(……さて、そろそろ私も行きますかね)
今回の呼び出し、実を言うと私は行かなくても良かったと先程エルヴィンから聞かされた。
実際、聞かされた時は暴れてやろうと思ったが作戦を任されてしまったため泣く泣くここまで来たのだ。
「……それじゃあ、憲兵さんさようなら!」
「えっ……あ、おい!」
馬車内の憲兵さんが私を止めようと手を伸ばすが時すでに遅し。
私は隠し持ってた立体機動装置で馬車から出るとミカサたちとの待ち合わせ場所へと向かった。
◇◇◇
立体機動で移動すること数秒。
民間人に見つからないように、屋根上を最速で飛んでいたがそれでも多分見つかっていると思う。
(………あ、いた)
ミカサたちとの待ち合わせ場所付近に到着すると、丁度地下へと誘おうとしている所だった。
(……お願いだから少しだけ待っててよ…)
私は立体機動で急いでその場へと向かい、アニの隣に飛び降りた。
「…ソラさんッ!?」
隣に急に現れた私の姿を確認したアニは日頃では見せないような驚いた顔で固まっていたが直ぐにその視線を私の太腿辺りに向けた。
「あ、傷ならお陰様で治ったよ?」
私のその言葉でアニは冷静になったのか、直ぐに臨戦態勢に入ろうとした。
「ソラさん!!」
「…大丈夫、ミカサ。アニ…、私はあなたと話をしに来たの。」
私は今にも抜刀しそうなミカサを手で制して、刃をしまってからアニへと近付く。
「……は、話ってなんですか…。もう気が付いてるんでしょ!?」
「うん。でもね、私はあなたに手を貸して欲しい。これは私だけの意見じゃない、エルヴィンも同じ意見だよ。それに渋々だけどリヴァイも。」
私がわざわざここまで来た理由は、エルヴィンにアニを捕縛するのではなく上手くこちら側に引き込めないかと頼まれたから。
単アニを討伐するのは私とリヴァイが居ればそう難しい話でもないし、だからと言って折角巨人のことをよく知る人物をそう易々と殺すのは人類にとってもいい事ではない。
それにアニは【鎧の巨人】や【超大型巨人】とは違い、まだ人類の敵とみなされていない。アニの【女型の巨人】が人間を殺したことを知っているのは調査兵団でも極一部。つまり、まだ間に合う可能性があるのだ。
「………頭おかしいよ」
「だろうね、私もそう思う。それでどうする?殺るなら今すぐ切り刻んであげるけど?もしアニが私たちの味方になるって言うならあなたの身柄は私が責任をもって保護する」
これはアニにとってそう簡単に決意できる事じゃないことぐらいは私でもわかる。
いきなり、今まで殺そうとしていた相手に味方をするなんてとてもじゃないけど怖くて出来ない。
相手に正体がバレている上、自分をいつでも殺せる相手に自分の全てをさらけ出すなんて普通の神経ならまず無理だ。
ただ私にはなんとかなる自信があった。
(………もし、アルミンが言っていたことが本当ならアニはこちら側についてくれる。)
アルミンが言っていたことで唯一引っかかったことがあった。それは"女型の巨人がアルミンの顔を確認して殺すのをやめた"ということ。もし、アニが人間を殺すことに何も感じていないとするならば顔など確認せず殺したはずだから。
「……アニ、早く決めて。じゃないと、私は貴女を斬らなきゃいけない」
これは私の経験から言えること。
相手に考えさせる間を与えればそれだけ、裏切られる可能性は高くなる。
そうならない為にも、アニには即決させる必要がある。
「………ソラさんは………」
「…なに?」
「本当に、本当に私を守ってくれるんですか!?」
突然のアニの大声に私だけでなく、ミカサたちも驚いているように見えた。
アニのその言葉には一切計算など感じず、ただ本心からそう叫んでいるように聞こえた。
「うん、私もリヴァイも貴女を裏切らないよ」
たったそれだけの私の言葉がアニに伝わったのかは分からないが、アニはその場に座り込んだ。
「………アニ、私たちと一緒に来てくれるかな?」
「………………はい」
私はミカサに頼んで、形だけの拘束をアニに施しリヴァイの到着を待った。
何故リヴァイかと言うと、この後色々な事情説明をザックレー総統たちにしなければいけないためリヴァイにそのまま連れて行ってもらおうという算段である。
「さてさて、私はミケたちの方にでも向かおうかな」
まだリヴァイが到着するまでにはかかりそうだが、いつまでも監視役の名目で私がここにいたのでは私を信用してくれたアニに対して失礼なような気がする。
ミカサがいるため、アニに害が及ぶことも無いと思う。
「それじゃあ、ミカサ。リヴァイが来るまでアニのこと頼んでもいいかな?もしアニに近寄ろうとする人いたら斬っちゃっていいからね?」
「は、はい。ソラさんはどうするんですか?」
「私はね、ちょっと野暮用で」
エルヴィンに頼まれていたことの一つに、アニを引き込めた場合は104期生を監視しているミケたちに報告することを頼まれているため出来る限り早く向かいたいのだ。
「そ、そうですか。分かりました」
「うん、よろしく!」
私は立体機動を使わず急いでストレス区を出て、ミケたちの元へと馬で駆けた。
えー、このまま原作通り進んでも面白くない!!
そう思った結果がこれです。
実際、原作でもアニは何か裏がありそうでしたし………
まぁ二次作ですし、これぐらいが丁度いいかと。
これからも気が向いたら投稿しますのでどうぞ、お楽しみに~