人類の片翼   作:雪楓❄️

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早くオリジナル展開出来るところまで行きたい…(切実

本当に原作なぞりで申し訳ないですが、もうそろそろオリジナル展開に行けそうなのでもう少しお待ちください…


それでは本編の方どうぞ!


4話

「いやぁ、エレンごめんね?リヴァイが」

 

審議を終え、一旦調査兵団の預かりとなったエレンはエルヴィンたちと共に部屋に移されていた。

 

「……チッ……俺の事を恨んでいるか?」

 

ソラの発言に不満を感じながらも、リヴァイはエレンに若干申し訳なさそうにそう言った。

 

「い、いえ。必要な演出だったと理解してます」

 

「……そうか。ならいい」

 

「リヴァイ心配そうだったもんねぇ、いきなり新兵に嫌われてないかって」

 

「………んなことはねぇ。それはお前だろうがこのズボラ女が」

 

「はぁ?このチビが!」

 

相も変わらず始まる夫婦漫才を他所に、ハンジはエレンに興味深々と言った様子で駆け寄る。

 

「いやぁ、あの二人がごめんね?歯折れちゃったでしょ?」

 

「あ、はい」

 

「エレン、口の中見せてみてよ」

 

エレンはハンジに言われるまま、口を開きハンジ口の中を見せる。

 

「……え?歯が生えてる」

 

 

 

 

 

 

 

 

「旧調査兵団本部。古城を改装した施設ってだけあって……趣とやらだけは1人前だが……」

 

エレンを監視する任を受けたのは、ソラとリヴァイであるため結果的に2人の所属するリヴァイ班がエレンの所属班となりそして、リヴァイ班はここ旧調査兵団本部での生活を命じられた。

 

(……オルオは何やってるんだろ…?舌噛まなきゃいいけど…)

 

馬上でベラベラよく喋っているオルオを見て、ソラは多少なりとも心配になる。何故なら、彼は前科があるから。

案の定、ソラの心配は現実のものとなる。

 

「巨人かなんだか知らんがお前のような小便臭いガキにリヴァイ兵長とソラ副兵長が付きっきりなるなどー」

 

ガリッ

 

そんな音と共に、オルオの口から血が吹き出す。

 

(……ほら、言わんこっちゃない)

 

 

 

 

 

「乗馬中にべらべら喋ってれば舌も噛むよ」

 

「………最初が肝心だ……」

 

古城に着くなり、ペトラに介抱されることとなったオルオは未だに強がっていた。

 

「あの新兵ビビっていやがったぜ」

 

「オルオがあんまりマヌケだからびっくりしたんだと思うよ」

 

「……なんにせよ俺の思惑通りだな」

 

「……ねぇ、昔はそんな喋り方じゃなかったよね?もし…仮にもし…リヴァイ兵長のマネしてるつもりなら…本当にやめてくれない?イヤ…まったく共通点とかは感じられないけど…」

 

(……なんだかんだ、あの2人って仲良いのよね)

 

ソラはペトラとオルオのやり取りを眺めながら、そんなことを考えていた。

 

「意外でしょ?こんな変な人ばっかりで」

 

「い、いえ」

 

リヴァイ班の面々を眺めながら思い耽っているエレンに、ソラは近付いて話しかける。

 

「まぁ、徐々に慣れていけばいいと思うよ。皆腕だけは確かだから」

 

そう言うとソラはリヴァイの元へと歩いていった。

 

(………俺が暴走したらこの人たちに殺されるんだよな)

 

エレンはソラと話して改めて認識をすることとなった。

 

「…久しく使われていなかったので少々荒れていますね」

 

古城の入口にいるグンタのそんな言葉に、ソラは嫌な予感がした。

 

(………これは不味い)

 

ガシッ

 

ソラは捕まるより前に逃げ出そうとしたが、残念ながらリヴァイによってフードを掴まれる。

 

「それは重大な問題だ……早急に取り掛かるぞ。お前もだ、ソラ」

 

「うへぇ。」

 

ソラは逃げることを諦め、渋々リヴァイの指示に従うことにした。

 

 

 

 

 

「はぁ。めんどー」

 

ソラは逃げようとしたことで、リヴァイによってペトラと同じところの清掃を命じられた。

つまり、ソラのサボり防止のためにペトラは監視役を命じられたということだ。

 

「ソラさん、そんなこと言いながら掃除終わってるじゃないですか」

 

「だってさぁ、リヴァイ五月蝿いんだもん。」

 

ソラはぐちぐち文句を言うわりには、既に清掃を終えグダっている。

 

「それじゃあ、兵長のところに報告してきますね」

 

「あ、私も行く〜。リヴァイに紅茶頼まないと」

 

ソラも報告に行こうとする、ペトラのあとを追いリヴァイの元へ向かった。

 

 

 

 

ソラたちがリヴァイの清掃場所に向かうと、リヴァイは上の階へと向かっている所だった。

 

「あ、行っちゃったね」

 

「ですね」

 

ソラはリヴァイを追って上の階へ。ペトラは、そのままそこで待つことにした。

 

「失望したって顔してるね」

 

「はい!?」

 

リヴァイがいってしまい暇を持て余していたペトラは、丁度そこにいたエレンに話しかけている。

 

「珍しい反応じゃないよ。二人とも世間の言うような完全無欠の英雄には見えないでしょ。現物の2人って、いつでも言い合いしてるし、リヴァイ兵長は小柄で近寄り難いし、ソラさんは思ってるよりフレンドリーだし」

 

「いえ…俺が意外だと思ったのは…上の取り決めに従順に従う姿勢です」

 

「強力な実力者だから上の意には介さないと?」

 

「は、はい。誰の指図にも介さない人たちかと…」

 

「うーん、そうだね。リヴァイ兵長は昔はそのイメージに近かっただろうけど、ソラさんに関しては今もその傾向が強いよ。ソラさんが従うのは、エルヴィン団長だけだし、それを言ったらリヴァイ兵長も同じなんだけどね。兎に角、あの二人はどちらかが欠けてもくずれちゃうんじゃないかな」

 

ペトラは尊敬する2人のことを思い浮かべながら、エレンにそう言った。

 

「おい…エレン」

 

ビクッ

 

リヴァイがエレンを呼ぶ声で、ペトラは思わず驚いてしまう。

 

「エレン〜、あれじゃあ文句言われちゃうよ」

 

悪戯じみた笑みを浮かべながら、ソラはリヴァイの後ろから顔を出している。

 

「こいつの言う通り、全くなってない。やり直せ」

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、精一杯働いた後の紅茶は美味しいね。エレン」

 

「は、はい!」

 

掃除も最低限は終わり、辺りも暗くなってきたことで今日の掃除を終えリヴァイ班はティータイムと洒落こんでいる。

 

「そう言えばさ、今回の大規模遠征って新兵も連れてくんでしょ?」

 

「ソラさん、それはホントですか?随分急な話だと思うんですけど」

 

ソラのひょんな発言に反応したのはグンタ。

グンタの言うように、まだ卒業して間もない新兵を壁外遠征に連れていくのは危険が大きすぎるため何度か訓練を積んでから連れていくのが定石である。

 

「うんまぁね。作戦立案は私やリヴァイの仕事じゃないからわからないけど、たぶんエルヴィンの事だから考えがあっての事だと思うよ。それに今回の巨人の襲撃は言い方は悪いけど一種の選別になったと思うよ。これから、壁外で生きていけるかどうかのね」

 

ソラの言い方はかなりキツイものだが、それが事実である。

新兵だろうが、歴戦の猛者だろうが巨人は関係なく襲いかかる。その中で生き延びていかなければいけないのが壁外の地へと足を踏み入れることを許可された調査兵団の使命だから。

 

「この馬鹿の言うように、今期の新兵は今までの奴らとは違うのは確かだ。それに今回はイレギュラーなことも多い」

 

「ですね。多大な犠牲を払ってまで確立したシガンシナ区までのルートが白紙になったと思ったら突然希望が降って湧いた」

 

「確かにエルドの言う通りだね、エレンがいれば穴塞ぐこと出来るしね。幾ら私とリヴァイでも流石にあの穴を塞ぐことは出来ないからね」

 

ソラの言う通り、どんなにソラとリヴァイが強かろうとあれだけ大きな穴を塞ぐことなど不可能である。

もっとも、巨人を絶滅させることのほうがこの2人にとっては現実的なことなのかもしれない。

 

「まぁ、取り敢えずエレンは壁外調査に行く前に死なないようにね!」

 

そう言うとソラは椅子から立ち上がり、扉から出ていく。

 

「……チッ…あいつ逃げやがったな」

 

「なぜ、ソラ副兵士長は…」

 

バタン

 

「やぁ、リヴァイ班のみんな!古城の住み心地はどうかな?」

 

「あいつが原因だ」

 

「あれ、ソラはいないのか。残念だなぁ、ソラにも会いたかったのに」

 

ハンジはソラがいないとわかると若干落ち込んだ様子を見せるが、再び目を輝かせエレンの目の前に座った。

 

「…リヴァイ、エレンの明日の予定は?」

 

新しいおもちゃでも見つけたかのように瞳を輝かせているハンジは、視線をエレンから離すことなくリヴァイに質問した。

 

「………庭の掃除だ」

 

「そっかぁ。じゃあ、決まりだ。よろしくね、エレン!」

 

ハンジはリヴァイの返答を聞くなり、とても嬉しそうにエレンの手を握る。

 

「あ…はい。しかし、巨人の実験とはどういうものなんですか?」

 

このエレンの質問をオルオは止めようとするが、時既に遅し。

既にハンジの耳に届いてしまっていた。

 

「おっ、気になるかね?」

 

そのハンジの言葉と共に、エレン以外のリヴァイ班の班員は椅子から立ち上がりその場から立ち去る。

 

「そんなに聞きたかったのか…しょうがないな。聞かせてあげないとね」

 

この後、エレンは夜明けまでハンジの話を永遠と聞かされる羽目になったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………今回の遠征、多分目標はエレンと同じ知性を持った巨人)

 

ソラは一足先に自室へと戻り、1人考え事をしていた。

 

(…今回の巨人の襲撃、確実に計画されたものだった。5年前も今回も私たち調査兵団が丁度壁外調査に出掛けている間のこと。それに5年前は現れた鎧の巨人が今回は現れなかった。超大型巨人も最初の1度のみ。これから、考えられるのはその2体の巨人はエレンと同じ人間。そして、今期の新兵の中に潜んでいる可能性が高い。)

 

窓から見える壁を眺めながら、ソラは思考を巡らせ続ける。

 

(その者たちにとって、エレンの存在は邪魔かもしくはあちら側に引き込みたいと考えるのが当然。そして、もし攫うのにしても殺すにしても壁外ほどやりやす場所はない……か。だから、エルヴィンはあんなことを…。)

 

ソラは思考を止め、今回の壁外調査の作戦立案の時にエルヴィンに言われた言葉を思い出していた。

 

「緊急事態の時は、ソラ1人で対処して欲しい」

 

それがエルヴィンがソラに対して言った言葉。

普段じゃ、絶対に言わないような命令。なぜなら、単独行動はソラやリヴァイとは言え危険な行為だからだ。

 

(………まぁ、言われなくても私は手の届く中で仲間を殺させる気は万に一つもないけどね。)

 

「………………誰であろうと殺す」

 

窓の外へと呟いたソラの言葉に返事をするものはもちろん誰もいない。

ただ呟いたソラの瞳は、光を灯していなかった。

 

 

 

 

 





感想や気になったことありましたら、よろしくお願いします。

三人称読みにくい場合もお願いします。
試験的なものなので、一人称がいい場合はよろしくお願いします
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