in the worldシリーズ All Prorogue 作:Belka0315
もろDmcDの亡霊バージルになっています。
このストーリーのヒロインは琴里です。
「亡霊」と聞いて、何を思うだろうか。
ある者は、人を呪う恐ろしい化け物だと言うだろう。
またある者は、天国へ向かうこともできない悲しい人達と言うだろう。
だが、この亡霊は違う。
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シルバは、亡霊を名乗っているが、厳密には少し違う。
シルバの様な者達は、人の中に住み着き、持ち主が何か罪を犯して死んだときには、持ち主に罰……ではなく、試練を与えるのだ。それが、バージルの転生の理由でもある。
内なる存在であるところは、悪魔に似ているかもしれない。
誰かを転生させたときは、その世界で身体を得ることができる。
これは、転生させた世界で自由に行動ができる事を意味するのだが、本来の目的は転生先でも大罪を犯したときにいわば「始末」をするためだ。
シルバは、暗闇の世界にいる。暗闇とは言え、そこは地獄でも魔界でも無い。他人の夢の中である。
夢は、イメージによって映像化すが、これはイメージではないので、回りに風景が出てこない。
「無」だけの世界だ。
シルバ以外に、もうひとつの人影が倒れている。
かつて前の世界で、過ちを犯した者が。死んでいる訳ではない。
声をかけるシルバ
「この世界については、粗方理解したようだな、バージル」
バージルは速やかに目を覚ました。
「お前は…?」
「オレは、お前の中にいる亡霊だ。『内なる悪魔』と言ってもいい」
そして、今バージルの一番知りたいことを告げる。
「お前をこの世界に召喚したのは、オレだ」
やはりなという、顔をするバージル。どうやら気づいていたようだ。
「一体何が目的だ…。」
予想通りの質問だった。だから予想していた解答をする。
「お前は、前の世界で完全に死んだ。元々は、自分で撒いた種だ。」
悲痛な表情をするバージル。死ぬ直前の最後の最後に気付いた事とは言え、やはり堪えるようだ。
「過ちに気付いたようだから、もう一度チャンスをやろうと思ったわけだ。」
「俺は何をすればいい…」
「全てお前の自由だ。前の世界で感じたこと、経験、全てを生かして好きにすればいい。自分の道を外さなければな」
そして、シルバはバージルの夢から去った。
次に会うのは現実世界に違いない、そうシルバは思った。
―――――――――――――
「これはすごいな…、辺り一面が火の海に鳴っている。」
季節は飛んで、8月になる。8月3日、天宮市に空間震が襲ったのだ。
シルバはあらかじめ予想していた。魔力が次第に高くなって来ていたからだ。「超局地的」に。
一応警告のメッセージをそれよりも前にバージルが作った「ジ・オーダー」のサイトに送っていたが、やはり分かっていなかったようだ。
生存者を探すべく、準備をする。
バージルに姿は似ているが、顔は若干厳つい印象がある。
銀色の髪をオールバックにしているのもあって、聞くだけなら、「不良」の印象を抱くが、実際はそんな感じは一切無い。
バージルの夢に現れた時は、全身が真っ白だったのだが、人間の世界では不自然なので、人間らしい血の通った肌をである。
黒のコートとは対になるような白の腕章を纏い、外へ出向いた。
「生存者を探す前に、コイツらの相手からするかな。」
目の前には、悪魔がいた。5体の悪魔が大鎌を振り回している。
シルバはまだどこにも手を出していない。
普通だったら悪魔じゃなくてもチャンスと思うだろう。
2体の悪魔が同時に飛びかかる。
が、直ぐに倒れた。
シルバの両手には何時出したのか、長銃身の機関拳銃が握られていた。
「まあ、面倒だからな。とっとと始末させて貰おうか。」
直ぐにそれをしまい、代わりに大剣を召喚するシルバ。そして幻影剣を4つ展開し、一気に放った。
2体の首に一本ずつ当たり、破裂する。悪魔は悲鳴を上げることなく砂に戻った。
残りの二本は、悪魔の右足と左腕刺さった。壁に体ごと刺さり、動けなくなる悪魔。
もがこうと必死に足掻くが、それを待っているほどシルバには時間がない。
容赦なく、心臓に強烈な突きを放ち、全ての悪魔を始末した。
――――――――――――――
「ここか。さすが発端だな。物凄い火だ…。」
とある建物についたシルバは躊躇わず、中に入った。
そこで一人の泣いている少女と、その近くにいる少年を見つける。
その少女が少年に向かって
「ひぐっ…お兄ちゃん…」
と言っている事から倒れている少年の妹なのだろう。
「ソイツは気絶しているだけだ…」
声をかけた途端に少女は急に泣き止んだ。そして言う。
「あなたは…、誰?」
「シルバだ。まあ、そんなことはいいんだが、お前は「精霊」か?」
「よく、分からない…」
「じゃあ、それは一体…」
「いきなり、こんな風になっちゃったの…。そして、止めようとしたお兄ちゃんを…」
そして、また涙を流す少女。
「わたし…どうしたらいいの…?」
止める方法をシルバは導いた。
「手をこっちに出せるか。オレの手に乗せるだけでいい。」
「え?こうでいいの…?」
瞬間、少女に電流の様な衝撃が走る…。
「今のは何なの…?」
「オレの魔力だ。それで暫くは力を押さえられるだろう。ゆっくり力を抜いていくんだ。」
「うん、やってみる…」
すると、辺りの炎の勢いが弱まり、ついには消えた。
「止まった…」
「よし、辺りは危険だ。オレが安全な所に連れていく。」
「ありがとう、シルバお兄ちゃん。」
「そういえば…、お前の名前は?」
「五河琴里だよ。よろしく、シルバおにーちゃん」
「よろしくな、琴里。」
結局、その後に来たデア・カイザーの救助部隊がやって来て、この災害は幕を閉じた。
しかしシルバは、連れていく途中で疲れたらしい、寝ている琴里を見て
(子供なのに、凄まじい力だったな…。精霊を武力で押さえるのが難しいのはこういうことか…)
と、危機を感じた。
シルバの設定です。
シルバ・クライフ
識別名<スペクトラ>
容姿:バージルに似ているが、やや顔が厳つく、髪をオールバックにしている。
武器:バージルと籠手だけは異なり、衝撃鋼キルメガス(DMC4の物と同じ)。バージルは閻魔刀とブルー・ローズをメインとし、シルバはフォースエッジとシン&カルマをメインとする。
属性:闇
デビルトリガー:バージルと同じドッペルゲンガー。
バージルの中にいた「内なる悪魔」。転生させたバージルのサポートをする。
こんな感じですね。次にデア・カイザーの紹介をします。
デア・カイザー
ドイツに本拠地を置く世界中に多くのサービス提供を行う企業。
悪魔の存在を認知しており、唯一精霊を殺すことに反対しているため、裏の世界では「世界の敵」になっている。が、武器、薬品、生活用品、レジャー、銀行等と提携し、同じ活動を行っているため、世間の評判は良く、潰すと世界の経済にダメージを与えかねないため、手が出せない状態にある。
装備をディランと共に独自開発をしているため、顕現装置を一切使わないが、今はない日本支部が模擬戦で顕現装置を標準装備とする陸上自衛隊に勝利し、度肝を抜いた。
軍事部門に所属する兵士は、全員ネフィリムで、人間よりも身体能力、判断力、魔力についての知識が遥かに高い。
オリバー・フィリップス
容姿:黄色がかった茶髪で、眼鏡を掛けている。スラッとした体型。左目が青く、右目が黄色い。
性格:演技がかった、胡散臭い印象。(実はHELLSINGの少佐の生まれ変わり)
デア・カイザーの社長兼CEO兼司令官。
悪魔の存在を認知しており、既に何回も襲われたが、撃退している。
策略家で、多くの戦闘、救助、容疑者逮捕の指揮をとり、成功させている。前は人間だったが、転生したときはネフィリムだった(原因は分からない)表の世界では、評判は高いが、DEM社を筆頭とする精霊の殺害をしようとする企業からは、「危険人物」とされる。
前の世界で完全に目的を果たしつもりだったが、転生したので、やり残したことを探すべく、デア・カイザーを設立し、世界的な企業にまで発展させた。
日本のDEM社に不穏な動きがあるため、再び日本支部を設立しようとしている。
園神凜祢の本当の幼馴染みで、日本語を知らない自分に、丁寧に日本語を教えてくれた。
という設定です。外伝を正史に入れようとしている危険な作品ですが、よろしくお願いいたします。