忍者で勇者ってもうこれわかんねぇな   作:鈍足ハイカー

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遂に大蛇丸が里に侵入


十三話

中忍試験

 

意味としては言葉通り、下忍が中忍として昇進するための試験であり忍としての鬼門の1つでもある。中忍になるメリットとしては中忍になれば部隊を持つことが出来るとか、単純に給料が上がるとか、もっと高難易度の任務を選ぶことが出来るようになるとかがあるだろう。

 

この木の葉の里で行われる中忍試験は近隣の同盟国を里に呼び共同で試験を行うのだ。

 

一見すれば国同士が仲良くしていて微笑ましい話だが本来の意味はその全く逆。里の下忍たちを競わせ、自分の国の国力を強調するために用意された一種の戦争なのである。

 

 

 

 

 

しかしその現在進行形で俺が問題視しているのはこの代理戦争としての戦力にされている事ではない。

他国の忍が多くうちの里に来ると言う事なのである。

中忍試験当日

 

「…………………まじか」

 

俺が魔法によって感知した魔力の反応。

この世界において魔力を持つ人間は()()存在しない。例外な人間も俺は一人しか見たことが無い………筈だった。

 

 

 

 

俺が見たことがある魔力を持った人間。

俺は"妖怪 団子狂い"と呼んでいるのだが、そいつぐらいしかいない筈である。しかもその人物に魔力を使って軽い挑発行為をしたのだが全く反応しない。本当にただ魔力を持っていると言うだけなのだと予想していたのだ。

 

 

どうやら違ったらしい、特別上忍だから無理に詮索する事を諦めたのが裏目に出たか………()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()人間が里の外からやって来た。これは本来、影分身でもしていないとあり得ない事だ。

 

魔力は体内に入った段階で個人個人で違った波長に変化する。例え血縁関係があったとしても、全く違った波長に成ってしまうのだからほぼ同じ波長と言うのは魔力の受け渡しなどをしないとあり得ない事なのである。忍術を使えば影分身の術である可能性も出てくるが、解除すれば情報なども持ち帰れるので里の外から来る理由がない。

 

 

 

これによりある事実が理解できる。

 

この世界には魔力を扱える奴が存在し、ほぼ無差別に魔力を与えることが可能であるという事だ。この世界の人間が魔力によって石化する現象を起こさないで魔力を与える事ができる奴がいる。そして妖怪

団子狂いはそいつの内通者、又はそれに近しい人間である可能性が高い。

 

中忍試験中魔力を使うのは控えた方が良いぽっいな………

バレたら目も当てられん。まぁ三代目から教わった忍術だけで乗り切るしかないな。他の受験者と同じ条件になるしフェアな勝負ができるね!(全く嬉しくないけど)

 

 

俺が中忍試験に対するイメージをまとめていると、目の前に同じ班の三人がいた。俺が現れた事で怪訝な顔をしている。

 

「おはよう、どうかしたのか?」

 

「いや、ヤマメってば中忍試験に参加するのかと思って」

 

「確かに任意だから参加しないのも有りだけど………普通参加するだろ?」

 

「だってヤマメはカカシ先生に呼ばれた時に居なかったじゃない。だから参加する気が無いのかと思ったのよ」

 

「………………呼ばれた?」

 

「ああ。例に漏れずアイツは遅刻して来たがな」

 

もしかして…………ハブられた?

カカシ先生の家のポストに割引券をぶち込んだのがいけなかったのか?それとも付属で入れた猥本の方か?

 

「…………まぁいいや。早く行こうぜ、カカシ先生みたいに遅刻したら目も当てられん」

 

「まだ時間はあるわよ?」

 

「そこの二人が会場前で他の奴と喧嘩しそうだから早く行った方がいいだろ?」

 

「「………………」」

 

「そ、そうね」

 

ナルトとサスケは俺が言った事を否定しきれなかったのか黙り込んでしまった。まぁこの二人は売られた喧嘩をすぐに買う事は同じ班で過ごして来てよくわかってるからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして二人は試験前なのに他の受験者に喧嘩を売られ、息をするかのごとくその喧嘩を買ったのは言うまでも無い話である。

 

「む、君もカカシの班か。カカシの班は粋のいい奴が多そうだな」

 

現在俺に絡んでいるのは賢者から聞いた戦力ヤバイ奴の中でもトップクラスの人間。マイト・ガイ、体術だけでラスボスと同格レベルの強さを誇るやべー奴らしい。確かに顔面はギャグのそれだけど、肉体面に至っては異常な性能を誇っているのが見てわかった。

 

「そうですかね?………俺は結構冷めてると思うんですけど…」

 

「バカヤロー!試験前からそんなんでどうするんだ!もっと青春感じろよ!もっと熱くなれよ!」

 

「まずいですよ!………じゃなくて、あれ?」

 

近年稀に見る熱血野郎だな。しかも何故か別の人物の発言が出てきた気がしたんだが………サスケとの喧嘩についてもひと段落したのかマイト・ガイの弟子ロックリーまでやって来た。うわぁ壮観だなぁ。

 

「ガイ先生!こちらは?」

 

「そういえば名前を聞いていなかったな!君、名前は?」

 

「ラーメン屋の息子。一楽 ヤマメです。」

 

「おお!君があの一楽の!リーよ彼は強いぞ!試験前なのにも関わらず全く緊張感が無い。歩いている時に混ざる自然な歩法も達人の域に達している。おそらく…………リー、お前より強い」

 

本人の前で言う事じゃ無いだろうに。ていうか意識してなかったけど、歩法とか出てたのか。擬態するのにはとても悪い癖だな、あとで直せるかなぁ。

 

「本当ですかガイ先生!こんなにもライバルが多いとは……ボクは幸せ者です!」

 

「そうだ、リーよ!相手が強いのならそれを努力で上回ればいいだけだ!そうと決まれば特訓だ!生憎、中忍試験中は時間がある!リー!青春するぞ!行くぞ!」

 

「はい!ガイ先生!」

 

眉毛の濃い特徴的な二人組が去って行くのを見た後、試験会場に向かった。あれが世界最強格とか真面目に世も末だと思う。しかしいい事を聞いたな。中忍試験中は特訓出来るような時間があるのか。長期間の試験なんだろうな。

 

 

 

それより青春しなくちゃ……………あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

san値チェックに失敗した気がする。1d3ぐらいかな。勇者パーティで良くtrpgやってたから自然にこの言葉が出て来たがこの世界にはクトゥルフ神話は無い。

というよりこれ以上時間を使うと本当に遅刻しそうだ。他の三人と一緒に早く三階に登らなきゃな。

 

「なんか、いろいろアレだったな。そろそろ遅刻するから行こうぜ」

 

「ああ」「わかったってばよ」「ええ」

 

三人ともアレとの会話のせいかだいぶ疲れているらしい。

マイト・ガイに関しては戦闘能力に関しては最強クラスだが特に危険視する必要は無さそうだな。敵対する事も木の葉にいれば無さそうだし。性格も善…良?だし。

 

「おう、お前ら全員来たか。………わかっていた事だが……」

 

「何か問題でも?」

 

「いや、中忍試験は三人一組での参加になる」

 

「それって……」

 

「一人余るってばよ」

 

なんか悪い予感がするんだが………カカシ先生は俺に視線を向けた。あーききたくない。………でも行動はし易くなる………のか?面倒ごとは減りそうだな。悪くないかもしれん。

 

「ヤマメ。悪いがお前だけ特別に一人での試験だ」

 

「それって、いろいろ大丈夫なんですか?」

 

「中忍試験の参加人数が合わない事は度々ある。一応特例として認められているな。(殆どあり得ない事だが)」

 

ヤマメが知らない事ではあるが、この特別措置を受けて試験をした時の合格者はゼロである。ついでに生存率もかなり低い。チーム戦になれば一人だけの人間は真っ先に狙われる為だろう。

 

「特例………あまり嬉しくない類ではありますね。まぁ参加しますけど」

 

「よし!じゃあうちの班は全員参加だな。お前らは自慢のチームだ。さあ、行ってこい!」

 

「よーし、行くってばよ!」

 




自然エネルギー=魔力
自然エネルギー+チャクラ=仙術チャクラ≒呪印
これにより大蛇丸の持つ仙術チャクラを感知してしまった。
みたらし アンコは呪印持ちなので主人公に警戒されていた。(過去形)

ガイ先生まじですこ

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