忍者で勇者ってもうこれわかんねぇな   作:鈍足ハイカー

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ちなみにサスケくんは無事に頂かれました。


十六話

翌日

 

 

「…………ラーメンが無い」

 

中忍試験、第二試験は五日間のサバイバルである。

しかしサバイバルであるからこその問題が発生した。それはラーメンの不足。不覚だったサバイバルがある事を知っていればカップラーメンぐらいは持ち込んだのに。

 

「しかし戦場にラーメンを持ち込んで食えるのか?向こうの戦場では軽い軽食ぐらいしか無理だったからなぁ……」

 

ポリポリ

 

「まっず……」

 

ヤマメはとりあえず忍具袋に入っていた兵糧丸を食べて率直な感想が口に出た。兵糧丸はチャクラを回復する効果などもあり、戦場では必需品とは言われているが、いかんせん味が酷すぎる。ラーメン味でも作るか?

 

 

待てよ、兵糧丸は忍の必需品であり、味が疎まれている物でもある。ラーメン味を作ればそれはバカ売れする事は間違いない。そして莫大な資金を手に入れて隠居すれば………うむ、悪くない。帰宅後早速試作に取り掛かるか……

 

 

 

 

後にヤマメによって作れ出されたラーメン味兵糧丸は味を意識する余り、チャクラ回復の効果が無くなり最早ただのスナック菓子的な存在になってしまった事を記しておこう。

それでも木の葉の里の忍ではない人間や忍が任務外の時にお菓子として重宝する物となったので多少収入は増えた。

 

 

 

 

 

 

まーた余計なこと考えてるなと思ったろ?

しかし巻物は既に二つ持っている訳ですし、今は隠れているので襲ってくる奴もいないし。ゴールしようにもあの変態がいる以上、何かしらしてくる可能性はある。最低でもナルト達が出るまでは残った方がいいだろう。

 

魔法による感知の網を広げているがこの死の森でナルトを探すのは簡単だ。ナルトはチャクラ量がかなり多い、九尾のチャクラ無しにしても異常に多い。そんなアホみたいな反応はこの辺りに………()()()()()

 

でかい方がナルトかな?

もう1つは目的地に到達してるし。

 

「……………まずいな。変態(ヤツ)の魔力反応がある。サスケか?唾液塗りたくるってコレの事?」

 

賢者の言っていた事によれば、大蛇丸はマッドサイエンティスしすぎて火影になれなくて、いじけて里抜けしたバイ野郎(ショタコン寄り)であるとか。

 

ついでに美少年に涎を付ける趣味があるとか無いとか………つまり美少年(サスケ)は大蛇丸によだれ(魔力)を付けられた訳か。

 

「うわぁ……………」

 

とりあえず暴走しているっぽい?ので現地に向かうとしよう。間に合うかは知らんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………どういう状況だ?」

 

目的地に着いたのはいいのだが………ナルトは寝ているし、肝心のサスケはフラフラで今にも倒れそうだ。サクラは髪が短いなイメチェンか?

 

あと、同期のイノ、シカマル、チョウジがいて、一次試験開始前にサスケに喧嘩を売ったロック・リーが倒れてる。一体何が起こったと言うんだ………?まぁいいや。

 

とりあえず降りて手助けでもしますかね。

 

スタッ

 

「よっ、みんな昨日ぶりだね。」

 

「なんだよ、ヤマメかよ。敵が来たのかと思ったぜ」

 

「ヤマメは敵じゃないの?」

 

シカマルの発言にチョウジが疑問の声を挙げたが、

 

「巻物は開始地点で既に二つあるから、戦う必要ないし……でもそのまま塔に向かうのも芸がないから散歩してる。」

 

「それに、何にも傷ついて無いから巻物を奪われた可能性も無しだ。」

 

確かにシカマルの言う通り巻物を奪われていたら俺は死んでいるか何処かしらに怪我を負っているだろうな。まぁ、そんなこと出来る奴が中忍試験にいるとは思えんが。(変態は除く)

 

「サスケとサクラも大丈夫?」

 

「私は大丈夫よ、サスケ君とリーさんが守ってくれたから………」

 

「…………………」

 

サスケはノーコメントなのね。それとも喋る気力も無いのかな?かなり魔力に対する拒絶反応が出たみたいだし。首筋にある奴は例の変態に付けられたのだろうか、後で調べよ。

 

「サスケも大丈夫そうだね。ナルトー、起きろー」

 

「……むにゃむにゃ」

 

どうやらナルトは相当深い眠りに入っている様だな。昨日は相当疲れたのだろう。夜辺りに膨大なチャクラを感知したがナルトだったのかな?

 

 

ナルトを起こす魔法の呪文でも使いましょう。

 

 

 

 

「ラァーメン上がりぃ!」

 

「ッ!待ってたってば………よ?」

 

ナルトを起こすのは楽でいいな。やっぱラーメンに対する愛は本物の様だ。帰ったらラーメン奢ってやろう。

 

「じゃあ全員起きたし、シカマル達ももう行った方がいいんじゃない?」

 

「おおっ、やべ。まだ巻物も手に入れてねぇのに」

「おう。介護は俺に任せなよ」

 

シカマル達とも別れ、ロック・リーも同じ班の仲間に回収されていった。別に介護をする必要は無さそうだけどな。それよりサスケの首にある推定奴のヨダレ(呪印)が気になるので後々解析させてもらおう。

 

「ところで三人とも巻物二つある?」

 

「うっ、まだだってばよ。」

 

「………最悪よ、大蛇丸って言う奴にも狙われるし……」

 

ナルトやサスケはともかくサクラは精神的な疲労が見られるな、サスケに関しては例のヨダレに適合?するのに体力を使ったのか一番消耗している。ナルトは体力オバケだからかなり大丈夫そうだ。

 

「明日で三日目になるし、明日は1日休んだ方がいいんじゃない?同じ班のよしみで飯はなんとかしてあげるけど?」

 

「それだと遅いのよ!巻物は他のチームがゴールするたびに減るのよ!四日目なんてどれだけ残ってるか………」

 

「大丈夫だ、問題ない。作戦がある。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四日目

 

サスケの首にある奴の解析も大体終わった。

全員の体力もだいぶ回復した様だ。ナルトは昨日から元気だったけど……それはともかく。現在は試験開始四日目、場所はゴールの直前だ。

 

「それじゃ、作戦を説明しましょう。」

 

「何をやる気だ?」

 

「悪いんだけど、今回の作戦はサクラとナルトがメインだよ」

 

「………どうして?サスケ君は確かに疲れてるけど……」

 

「だってサスケは今チャクラ練れないだろ?」

 

「ッ…………何故知ってる」

 

何故って言われても解析したとは言えないしなぁ………解析結果は俺の聖印に近い物だった。違うところがあるとすれば周囲の魔力を取り込んでからチャクラと合成している事か。

発動条件もチャクラを練る事なのでサスケは今チャクラを練れない状態である。

 

「勘?の様なものだよ」

 

嘘だけど

 

「それじゃあどうするんだってばよ」

 

「今は四日目の朝だ。今日中にゴールしなければ不合格になる。しかしそれは他の班も同じだろ?何としても巻物を手に入れたい筈だ。」

 

「………………」

 

「だから罠を張ろう。ご丁寧に罠だとわかるようにな」

 

「?」

 

ナルトはまだわかっていない様だが四日目ともなれば時間もギリギリで既にゴールしているチームも多いだろう。この人数が減った状況で敵に会う確率は低い。だから向こうは罠だと思っていてもこちらを襲ってくる。ついでに杜撰な罠を張れば嬉々として向かって来るだろう。

 

「まぁとりあえずナルトは影分身でサスケとサクラに変化して三人組で移動させろ。そしてそれを襲って来た奴を本体で狙うだけだ。」

 

「わかったってばよ!"多重影分身の術"」

 

ボンッ!

 

「「「「それじゃあ行ってくる!」」」」

 

「おー、いってら」

 

こうして大量のナルトが森に放たれた。

その後三組程この罠にかかって多めに巻物を手に入れる事になったのはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴールした後、巻物を開き口寄せされた中忍に説明を受け次の試験会場に連れられて来た。ていうかサスケチャクラ練れないのに大丈夫なのか?

 

ちなみに俺は第三試験の予選はシード枠出場らしい。

お陰で周囲から嫉妬の視線が………それはそれとして、予選は見応えがあったな。キャッツファイトとかしてたけど………まぁ根性ある奴多かったな。

 

ちなみ本戦は一ヶ月後だ。




難産

主人公は予選無しで通しとこ

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