フルダイブ型VRゲーム IS-インフィニット・ストラトス 作:一服
誰に?何に?
もちろんこのゲームの挑戦すべき相手と言ったら?
エレベーターが上昇していく。
最初は緊張したもんだが慣れれば頂上に着くのが待ち遠しくなる。
いつも通りコンディションは最高。適度にリラックスしつつ適度に緊張している。少しソワソワするような心地のいい時間。
そして、最上階へ到達する。
「待たせたな暮桜!俺が来たぞ!!」
エレベーターの扉を蹴破りながら暮桜の待機場所に突っ込む。この時、左半身を前にして左腕と左足を折り畳む。
そうすることで装備されたシールドが全身を隠す。これにより突き技はもちろん暮桜の初心者殺しである大上段の振り下ろしもできないようにする。
体を折り畳みブースターをふかし、接近する。
そしてぶつかる瞬間、まるで暮桜はダンスでも踊るかのように右に1回転そのまま刀を振り下ろしてくる。
「おらぁっ!」
左右非対称に取り付けていたスラスターを全力で起動することで回避する、前に進んでいた勢いも利用して変則バク転し左手にショットガンを展開、しかし目の前に迫っていた暮桜に斬られ、仕方なく
たところで右手のサーベルを突き刺しにかかる。
だがそれは膝蹴りで無力化、サーベルがへし折れ右手が弾かれたので左手にもう一丁展開したショットガンをぶっぱなす。
今度は左アームごとぶったぎりやがった。
左アームをパージしその勢いとスラスターで少し間を開けようとしt、斬!クソッ、スラスターが斬られた。だが「やっぱ最後はこいつだろ!」
折れたサーベルを捨て右足にストックしていた代わりのサーベルを取り付け斬りかかる。
一合、サーベルにヒビが入る。
二合、サーベルが横から殴られ折れる。
三合、左足を原型まで持ち上げそれに隠れるが左足アームごと切断。
四合、二合目で折られたサーベルを左手でつかみ全力投球。しかし、簡単に払われて終わる。
五合、ついに最後の大上段が直撃する。
「がっ、くっそ!次こそ勝ってやる!首洗って待っとけ!!」
残った最後の体力もお別れの蹴りと共にぴったりゼロになり視界が暗くなっていく。
YOU LOSE!!
最後にそれだけがはっきり見えた。
「だぁぁぁぁぁぁあ!!!ちくしょう!また負けた!!」
思わず帰ってきた広場で叫んでしまう。
「結局一撃も入れられてないじゃん。」
隣にいた知らない女からそう言われ、
「うるせぇ!次こそ勝つんだよ!」
思わず最近口癖になってる台詞をいってしまう。
「そっか、じゃあ次も楽しみに待ってるね?」
「あたりめぇだ!首洗って待ってやがれ!!」
くそっ!と膝を叩いたところで
はて?冷静になればなんで、こいつは俺が暮桜に負けたことを知ってるのだろうかと思い、
「なぁ、あんた・・」
隣のベンチをみれば誰もおらず、「あげる」とだけかけれた缶ジュースだけが置かれていた。
「なんだってんだ。」
今日のところは帰って新しい機体を考えよう。
男は缶ジュースを飲みながらベンチを立つのであった。
チャレンジャー
改造につぐ改造によりもはや既存の機体とはかけ離れた容姿をもつIS。
右手には手の代わりにブレードが装備され、左手は左腕から伸びるシールドで隠されているがラピッドスイッチ(武器交換)のために自由にしてある。
右足には交換用のブレードがいくつか装備され、左足には左腕と同じようにシールドが取り付けられている。
左右非対称のブースターとスラスターによりプレイヤーでは読みづらい不規則な挙動を可能にする。
これによって身に付く操縦技術は実験の結果ではない。頂点に挑戦し続けている証である。
暮桜のメタではなくガチでぶつかりに行くやつが作り上げた機体。
プレイヤーはどこかのだれか。
現実世界で普通に働きながら頂点を目指し続けるだれか。
最後の女性は一体だれだったのでしょう?