ゾルザル~ン戦記   作:nasigorenn

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久しぶりの更新で何書いてるのか分からなくなりますね(笑)


第7話 ゾルザルは領主(笑)となった。

 あぁ~、久しぶりの人は久しぶり、初めての人は初めまして、ゾルザルです。

うん、まぁ、あれから色々ありました。それで思うのはつくづくウチの国って戦争大好きなんだなぁってこと。何せ終わったと思ってやっとゆっくり出来ると思ったら一ヶ月しない内に呼び出されてまた戦争に駆り出されるんだから。それが一回だけならいいよ………何、五回六回喜んで、みたいな感じなの? お陰でもう疲れたよ、本当。

 これがまだ専守防衛ならまだマシだが、ウチの国の元老院の大半が主戦派だ。どうやら調子こいてガンガン行こうぜと言わんばかりに近隣諸国に仕掛けてるらしい。もっと友好的になれんのかこの馬鹿共はと思うのだが、どうも連中曰く…………。

 

『我らは栄光ある帝国臣民! 故に蛮族共を支配するのは当たり前のことである』

 

だそうだ。うん、本当に馬鹿馬鹿しい。なんでこんなのが元老院を取り仕切ってるんだよ、って話。いずれはこいつらを駆逐しないとなぁ、なんて為政者らしく考えている今日この頃なわけであるが、そうも最近はそんな余裕はない。

 何でかって? それはさ………………。

 

 

 

「なぁ、これを見てどう思う?」

「…………すごく……大きいです」

 

 近くにいる部下に問いかけるとそう帰ってきた。その原因は俺にある………いや、俺自身じゃないよ!確かにわざとらしく問いかけたわけだが、勿論アッチな意味ではない。執務室にある俺専用の机に積まれている書類の山、その量を見てその答えが返ってきたのだ。

 積まれた書類の量は文字通り山盛りであり、直ぐにでも処理しないと雪崩が起きそうなほどに危うい。何故こんなことになってしまったんだろうか?

 元を正せば戦争ばかりしてた馬鹿共の所為だ。

戦争をするのはまぁ、いい。問題はその後手に入れた領地についてだ。戦果を挙げた貴族達はその報酬として領地をもらうのも当然だろう。そこまではいんだが、この後問題が起きた。確かに貴族にとって領地が広いというのはそれだけ権威が強いということだ。それを求めるのは当然なのだろう。

 だけどなぁ………その広がった領地を管理できるかと言えば、答えはNOである。領主達貴族は広がったことでより富を得ることばかり考えているので忘れがちなのだが、実際にその領地を運営するのはその下にいる管理人達だ。それも同じく貴族で自分達の親戚なんかにそれを任せるのだが、管理の仕事がどのようなものか知らない者達が殆どだ。故に彼等はそれらを四苦八苦しながら行うのだが、当然知らないものがそんなことを行えば問題も出てくる。それも大概貴族らしく碌な管理をしないのがオチだ。重すぎる税に圧政なんてのが定番だな。

 それだけでも大変なことなのだが今回の戦争で得た領地はかなり広大であり、それを貴族共がハイエナのようにむさぼっていく。そして領地を得た貴族達が管理のために親戚を派遣するのだが…………正直言って人手不足なのだ。

 管理するにも貴族でなければいけないという条件が枷になり、そこまで人員を派遣できない。その為領地を得ても管理できないなんていう問題が多数発生したのだ。

 そこでやってきたのは陛下(オヤジ)の案。

 

『ふむ、ならばここ最近活躍しているゾルザルに一つ領地を任せてみようではないか』

 

 こんな意見は前代未聞だ。確かに俺は皇族ではあるが、領主ではない。皇族は国をまとめ上げるリーダーではあるが、基本的には首都たる帝国からうごくことはないのである。だというのにこのオヤジは俺に領主をしろというのだ。

 勿論周りの元老議員共は反対したさ。前例のないことだし、何よりも手柄を横取りされたとでも思っているのだろう。だがそれもオヤジのの一声で黙らせられる。何でもオヤジ曰く、俺がここ数年挙げた戦績は結構なものでありまた俺が関わった兵士達が皆精強で粘り強く生き汚いことからそれが帝国にとって利になるからとのことだ。騎士道云々を語る奴等からしたら邪道も良いところなんだが、オヤジはどちらかと言えば理想よりも現実派だ。使えるのなら大体採用する。清濁併せ持つ度量がなきゃ皇帝など出来はしない。

 そんなわけでこの度ゾルザル、領主をやることになりました。その為帝国を離れ西になる新たな土地に居を構えることに。

 あぁ、ピニャと気軽に会えなくなるなんて…………悪夢だ。最近はより可愛くなってきて『お兄様、私は騎士になりたいです!』ってドヤ顔で言ってくるんだよ。やりたいことを持つのは良いことだとは思うけど、それでも騎士とか血生臭いことをやらせたいという家族はいないだろ。だからそう言うピニャに俺はソレよりももっと楽し事があるぞぉと言って気をそらしていたのだが、それが出来なくなるとは…………はぁ。

 妹よ、兄は寂しいよ。でも仕方ないか、これもまた一つの試練、立派なゾルザルとして頑張っていくよ、俺。

 

 

 

 てな感じで領地を得た俺。得た領地は所謂農村でのどかなのだが所なのだが、ここで問題が発生した。

 領地は広大なのだが、その分戦争の所為でかなり荒れ果てていたのだ。お陰で村の人達は目が死んでる。ハイライトが仕事してないのがホラーで怖いし、俺が親衛隊率いて来た時も殆ど反応しない。普通は恨みなどで嫌悪を示すものだが、ソレすらないとなるとかなりヤバイ。具体的に言うと村が死にかけていると言ってもいい。

 だからこそ、俺達が最初に行ったのは………。

 

炊き出しであった。

 

 暖かくてとにかく腹に溜まる物を作るということになり、俺達はその場で大鍋用意して持ってきた食材をふんだんに使って汁物を作ることに。この世界ではスープとは別に煮込み料理があるのだが、汁物はあまり知れてはいない。漁師町なんかにはあるらしいのだが、農村ではあまり広まってないらしい。西洋文化に近い物があるこの世界ではあまり知られていないのかも知れない。それもあってか部下達に指示を出しながら作るわけなのだが、部下達も何を作ってるのか分かっていない様子である

 

「流石は我らの料理長(笑)ですね、殿下」

「そう言うならもっと手伝ってくれ、副料理長。じゃなきゃお前の分はなしだ」

「そいつはいけない。料理長、指示を」

「ならそのニンジンをこんな形に切って入れてくれ。あ、そこは鶏を締めてもも肉を入れてくれ。別の鍋で骨を煮込んでフォンを取ったらこっちの鍋に合わせろ」

 

 こんな感じで部下と喋りながら料理タイム。持ってきた小麦粉を水で練ってすいとんもどきにしたのには周りから何ソレと突っ込まれたが、美味けりゃ文句はでない。普通だったら不敬罪だの何だのと色々言われるもんだが俺の前ではそれはない。そいれを親衛隊達は分かっているからこそ和やかに賑やかになるってもんさ。伊達に戦場を何度も供にしていない。そんなわけで趣味もあって今じゃ俺は皆の料理長(笑)である。

 当然周りの連中もそんな俺等の姿を見れば何事かと注目し、そして辺りに漂う良い香りを嗅げば腹も減る。まぁ、まさか皇族が炊き出し作ってるなんて誰も思わないだろうさ。 

 そして炊き出しに集まり始める村人達に炊き出しの配給を始める俺達。それを警戒しつつ受け取った村人は食べ始めるとやっとハイライトが仕事をし始めた。うん、人間やっぱり美味いもん食うのが一番大切だよ。腹が膨れれば意欲も湧いてくるものさ。まずはこれで皆に活気を戻してやらんとなぁ。

 そうして始まった領主生活。簡易的な家を用意し、そこで領主としての仕事をすべく村民達の生活を支えながらも村を発展させるべく頑張ることに。まずは村の衛生管理と作物の収穫量向上のための農業改革など。まぁ、その為にこうして冒頭のように書類の山に埋もれているわけであった。

 

 あぁ、ピニャが恋しいよぅ。

 

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