G11ちゃんが9月に実装されそうなので書きました。
シリアスっぽい感じにしか書けない病なのですが、そのうちほんわかさせたい。(願望)
…ここは?
固くて冷たい地面の上で、G11は横になっていた。
身体が痛い。
戦闘中に敵の攻撃を受けてメンタルモデルがシャットダウンしていたみたいだ。
致命的なダメージは受けてないようだけど、どれだけ気を失っていたのかはわからない。
身体を起こして周囲を見回す。すると彼女はすぐに異変に気付いた。
「…みんな、どこ?」
404小隊のメンバーが誰一人として居ないのだ。
HK416、UMP45、UMP9。影も形も見当たらない。
通信を繋ごうと試みるも、誰も応答しない。無線からはホワイトノイズがただ流れるだけだ。
「あれ…なんで?45…?」
G11はただ一人戦場の中に取り残されてしまった。
「9…416…どこ…?」
ふらふらと立ち上がり、おぼつかない足取りで辺りを歩く。
小隊のメンバー、鉄血の人形の影も形も見当たらず、ただ暗い森がか細いG11の声を吸い込んだだけだった。
どうしてこんなことに。
足に力が入らず、思わず地面にへたりこんでしまう。
G11は、はっきりと働かない思考回路を懸命に動かしながら、ここに来るまでを必死に思い返した。
―― グリフィン司令部 第三ブリーフィングルーム
「……11…G11、起きて。」
「んん…?」
頭をぺしぺしと叩かれる。この声はHK416だ。
「司令部から任務よ。出撃するわよ。」
「あと10分….。」
「ちょっと!任務だって言ったでしょ!」
ちょっと強く叩かれる。
「うーん…まだ眠い…。」
「あなたはいつでもそう言ってるでしょ!ほら起きるわよ!」
「うー…。」
416に身体を起こされる。仕方がないので薄く目を開いてその場に立つ。
「416、G11の様子は…まあ、いつも通りか。」
「あはは、相変わらず眠そうだねぇ~。」
UMP45とUMP9が部屋に入ってくる。45は呆れ顔で、9はケラケラを笑っている。
「もうすぐヘリアンさんが来て説明してくれるわ。それが終わったら出撃よ。」
「分かったわ。ほらG11、私に寄りかかってないでちゃんと起きなさい。」
「んー…。」
いまだに寝ぼけた頭でフラフラしているのを見て、皆は苦笑する。
この404小隊では見慣れた光景だった。
「――以上が君たちに依頼したい任務だ。」
「了解しました。出撃は今すぐで?」
「そうだ。早急に頼む。」
「では、404小隊出撃します。皆、行くわよ。」
UMP45の掛け声で全員が立ち上がる。
さっきまでフラフラしていたG11も、まだ眠たげに目を細めてはいるが416の助けを借りずに立っている。さすがに依頼人の手前、寝たままいるわけにもいかなかった。
さっさと仕事を終わらせて眠ろう。そんなことを考えながら、G11は皆と一緒にブリーフィングルームを出て行った。
自分以外が部屋から出て行き、一人残されたヘリアンは呟く。
「危険区域での救助依頼。グリフィンの部隊はすでに向かわせたが、恐らくそれだけでは足りない。だから彼女らに依頼をしたが…。」
S04地区で突如途絶えた友軍信号。その部隊が最後に送ってきた画像。
それらを見て、G&Kは404小隊に救助を依頼することが最善だと考えた。
404小隊の実力はヘリアンも重々承知している。だが、ヘリアンの不安は消えることなく残ったままだった。
「彼女たちなら、恐らく大丈夫だとは思う。だが、あの画像の鉄血人形は…。いや、人形なのか、あれは?」
その呟きは誰にも聞かれることなく、ブリーフィングルームに吸い込まれていった。
―― S04地区 西部森林地帯
G11が目を覚ましてから10分。彼女は未だにその場から動けなかった。しかし、いつまでもそうしていられない。
「眠い…けど、動かなきゃ。」
身体は未だに重く、意識を手放してしまいたい衝動に駆られる。でも、404小隊の皆がいないのは、彼女にとって最も危惧する事だった。放ってはおけない。
グリフィンから受けた依頼は連絡の途絶えた友軍の救助作戦だった。
いつものように皆で依頼を遂行していたはず。しかしなぜこうなったのか、G11は思い出すことが出来ずにいた。
それでも動かないと何も始まらない。そう考えてG11は立ち上がる。
ここは鉄血の人形が蠢く危険地帯。
G11は自らの銃をぎゅっと握る。段々と眠気が消え、頭が醒めていく。
薄灰色の瞳で暗闇を見つめて、G11は夜の森の中を進み始めた。
グリフィンがグリフォンになってたから直しました。
似てるからね。しょうがないね。