すみません許してください何でもしますから。
キャラクターの口調がよくわかってないので、そのうち勉強しておかしかったら修正します。ごめんね。
暗い森の中をゆっくりと進むG11。
サーマルスコープのおかげで視界は取れているが、静寂な森の中を一人で歩いているせいで不安で一杯だった。
未だにみんなとは連絡が取れない。
手段は不明だが、おそらくジャミングの類いで妨害されているとG11は予想している。もしそれが正しいのなら、まだ近くに敵が居るということになる。
油断は出来ない。いつ敵に襲われるか分からないのだから。
G11は注意深く、ゆっくりと森の中を進み続ける。
しばらくそうして歩き続けていたその時、遠方で微かな爆発音が聞こえた。
G11は弾かれたように音のする方を振り向き、急いで駆け出す。
もしかしたらみんなが居るかもしれない。そんな淡い希望を抱いて、G11は森の中を駆け抜けていった。
「待っててね。みんな…!」
いつもの無気力な顔を浮かべている少女は、もうそこにはいなかった。
── S04地区 東部住居地域 S04第二戦術部隊 Kar98K
眼前の光景は、紛れもなく地獄そのものだった。
業火が一面を焼き尽くし、部隊の仲間達が次々と力尽きて行く。
広範囲を焼き尽くす榴弾の嵐に、私の部隊は成す術もなく蹂躙されて行く。
事が起こったのは10分程前。
突然、戦術人形同士の広域通信が不通になったことが始まりだった。
戦術人形には、一定距離内の人形同士での通信が出来る広域通信機能が実装されている。他の部隊との通信も可能なため、戦術人形が連携して戦闘行動を行う際には必須であった。
その広域通信が使えなくなったのである。
先行している第一部隊との通信が断たれたことに気付いた後、すぐそばに居るはずの仲間とも通信が切断されている事実が判明した。
もちろん声による意思疏通は可能だが、展開して戦闘する際には大きな不安が残る。
そして何より重要な、司令部との通信の可否。
すぐさまKar98Kは司令部との通信を試みる。
「HQ!こちら第二部隊のKar98K。応答願います!」
「ガガッ…こ…司令部……今す…撤…ろ…ガーッ。」
「指揮官!通信が…、指揮官!」
ノイズにまみれた指揮官の言葉を最後に、司令部との通信は切断されてしまった。
「そんな…ううん、とにかく撤退しないと。」
最後に聞き取れた指令を元に、Kar98Kと共に第二部隊は撤退の始める。だがそれは、天高く上がった爆炎によって中断させられる。
「何!?一体何なの!?」
爆炎と共に響く爆発音、それが更に二発、三発と続く。
爆発が起こっている方向は…、第一部隊が向かった方向だ。
「そんな…。」
部隊の仲間が思わず目を見開いて呟く。
Kar98Kも呆然としかけた頭を働かせ、仲間に声をかける。
「みんな、早く逃げるわよ!あれと戦えるような状態じゃないわ!」
その一言で皆の目が覚めたかのように、一斉に元来た道を戻り始める。何よりも重要なのは、無事に撤退してこの事実を司令部に持ち帰ること。
S04地区第二戦術部隊は全力で撤退を行っている。
だが、いつまで経っても後ろのほうから襲ってくるプレッシャーが途絶えることがない。まるでずっと見られているかのような─。
ハッと空を見上げる。
夜空に溶け込んだ榴弾が、放物線を描いてこちらに飛んで来ていた。
「榴弾!回避─」
榴弾が、部隊員の至近で爆発する。
閃光、そして襲い来る爆風と破片。生体部品が用いられている戦術人形には、爆風も破片も間違いなく脅威だ。
最も至近距離で榴弾を食らった者は爆風で四肢が吹き飛び、少し離れた者には弾丸以上の速度で迫り来る鉄片か突き刺さる。
Kar98Kも破片に脚を傷つけられてしまい、その場に倒れてしまう。身体を起こして仲間の元を見る。
嗚呼、これが地獄というものか。
さらに飛来する榴弾は、何とか初撃を凌いだ部隊員をあっけなく蹂躙する。
あまりにも正確に撃ち込まれる榴弾によって、次々と破壊されていく戦術人形達。
Kar98Kは、それを呆然と眺めることしか出来なかった。
「はん、こんなものがグリフィンとやらの部隊か。運動にもならないな。」
業火の奥に見える人影。
巨大な砲をいくつも装備した鉄血人形は、燃え盛る炎を見て笑みを浮かべている。
これが、こいつが、私の部隊を…。
沸々と自身の中に浮かぶ怒り。だがそれは、眼前の圧倒的な力に押し潰されてしまう。
「まあ、すまないな。ここに入られちゃいろいろと困るんだ。そして入った者を出すことも許されない。そういうことだ。」
淡々と鉄血人形の口から話される言葉。
だがもうKar98Kには、その言葉の半分すら届いていない。
「怖がらせてすまないな。直に恐怖すら感じなくなるさ。」
そう言って、眼前の鉄血人形は砲を構える。
あぁ、私はここで死ぬのか。
諦めにも似た感情がKar98Kを支配する。私は戦術人形で、戦いの道具で、そして代替品だ。それなのに、なぜこのような感情が沸くのだろうか。
そんなことを考えながら、泣くことすら出来ないまま、迫り来る死を眺めていた。
三発の短い銃声。
同時、鉄血人形が構えていた砲の一つが爆発する。
突然の爆発に、鉄血人形は驚愕の表情を浮かべ、体勢を崩される。
「ぐっ…!」
ふらつく身体を立て直して、爆発を起こした張本人がいる、銃声が鳴った方角を睨み付ける。
Kar98Kも、つられてそちらを見る。
そこには小柄な身体で黒い銃を構え、鉄血人形を睨み付ける少女、G11が立っていた。
「あなたは…。」
Kar98Kはこの少女を知らない。どこかで会ったこともないはずだ。
だが、何かこの少女は普通の戦術人形とは違うと感じていた。そう確信させる何かが、眼前の少女にはあった。
「ほう、お前は確か…あの時の。」
「私を知っているの?」
「まあ、ちょっとな。」
G11は銃を向けたまま、真っ直ぐに鉄血人形を睨み付ける。
装備を見るに、恐らく聞こえてきた爆発音はこの鉄血人形が原因。残念ながら404小隊のみんなは居なかったけど…この鉄血人形は何かを知っている。そう確信した。
そしてそこでボロボロになっているグリフィンの戦術人形も何か知っているかもしれない。なら、やるべきことはひとつだった。
「あなたには聞くことがある、鉄血の。」
「私には別に無いんだがな。話す義理も無いさ。」
「無理矢理にでも聞き出すよ。悪いけどね。」
「ならやってみな。」
互いに獲物を構えて向き合い、静止する。
G11と謎の鉄血人形の戦いが始まろうとしていた。
『キャラクター紹介』
G11(Gewehr Elf)
三度の飯より睡眠が大好きな眠り姫。
隙あらばどこででも眠り、戦闘終了後に立ったまま居眠りしていたときは同小隊メンバーを唖然とさせた。
戦闘時もよほど逼迫した状況でなければ無気力モードである。本人によると、戦うと疲れるからいつも眠っていたいということらしい。
しかしそれとは裏腹に戦闘面は優秀の一言。
G11小銃の毎分2000発/分という超高速の三点バースト射撃を十分に生かし、瞬時に複数の銃弾を叩き込むことで敵を制圧する。
さらにG11戦術人形は視認している複数の標的を同時に認識することができ、標的を射撃後瞬時に次の標的の射撃に移行することが可能である。これにより、複数目標に対する戦闘能力が非常に高い。
その戦闘能力は404小隊でも随一であり、同小隊のダメージディーラーである。(でもたまに寝ぼけて的を外すこともある。)
今回の依頼は夜間戦闘が予期されていたので、サーマルスコープを装備している。
Kar98K(Karabiner 98 Kurz)
S04地区司令部の第二戦術部隊のリーダー。
ボルトアクションのガービン銃で、精度の高い射撃能力を生かして同部隊の狙撃手を担当する。
光学スコープを装着しており、遠距離から正確無比に7.92x57mmモーゼル弾を叩き込むことが可能。
普段は優しいお姉さん。
戦闘時は冷静沈着だが、まだ部隊に配属されて間もないため、特に想定外の出来事に焦りを抑えられないこともしばしば。