多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア) 作:油揚げパン
13:20ー英語の授業終了後
リンクは、頭から煙を出しているとアナウンスが流れてくる
『生徒のお呼び出しをします。1ーA牧場・牧場…至急教務室にお越しください。』
…お呼び出しっすか
「…何かやらかしたかな?」しゅぅ~…
「リンク…今度は、誰を拐かしたの?」
耳郎さん、人をナンパする人みたいに言うな
「…思い当たることはないけど…」
一体なんだろう?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
教務室
教務室に入っていくリンク…
「失礼し…」ガシッ!
「来ましたね牧場君!さぁ行来ましょう…」グイグイ…
「ちょ…どこへ…」
13号先生に連れられて、タクシーに乗せられて行くリンク…
宇宙服がタクシーの天井に当たっているが突っ込まないでおく…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
病院ー病室
タクシーの中で、13号先生からインターンで、死穢八斎會って言う組織と戦闘があったとは聞いてたが…
「えっと…何があったの?切島…先輩まで…」
ミイラになってる切島に、天喰先輩…
「お!牧場!早いとこ頼む!暇でしかたがないんだ」
切島は元気そうだ
「アンタが例の保険委員なんか?」
…この人は?関西弁っぽいが
「えっと…どなた?」
リンクは?がいっぱい出ている
「浪花の沈ませ屋さんのファットさんや覚えとき!」
「沈ませ?」
リンクが疑問に思っていると天喰先輩が話し始めた
「……ファットガムさんの個性…脂肪吸着だから…何でも体に沈める……」
へ~
リンクはシーカーストーンを出して、ネットでファットガムで検索掛けてみたが…
「……姿が全然違うんだが…」
映像には、巨漢が写っているが…
「個性使いすぎて、こんなになってんのや…腹減った~…」
…ならいっちょやりますか?
リンクは病室の壁に[どこでもキッチン]を取り付ける
「なんやねん…壁に扉なんかくっ付けて…」
ファットガムさんは気になるようだ
切島が説明してくれた
「ファットさん!牧場の飯は傷の治りがめっちゃ早くなるッス、甘いもんが多いですが…」
「甘いもんか…たこ焼き食いたい…」
ファットガムさんはたこ焼きを所望のようだ
…たこ焼きか…確か、プチカステラの鉄板で、出来るな…
「了解!たこ焼きっすね、ラジヲ焼きも出来るので…ちょっと待って下さい♪」
そう言って扉に入っていく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キッチン内
たこ焼きの準備をしている
前にランチラッシュ先生から分け貰った牛スジがあるからそれと…タコか…
「オクタの足を代用するか…これはこれで上手いし…」
じゃ、重曹と炭酸水で柔く煮て…生地に妖精の粉を混ぜて…
油は花子バターを使って…おっと氷水作らなきゃ
~~~~~~
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
[カリカリの妖精オクタ焼き+][ふわふわな妖精のラジヲ焼き+]が出来た
念のため多目に作ったが…
関西人は怒らないよな…たまに変な事で怒るって聞いたことあるが…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
病室ー15:30
扉を開けて出てくるリンク
「お待たせ~[オクタ焼き]と[ラジヲ焼き]です」
直径3cm程の奴が6個づつ、計12個
「待ってました!…ソースは?」
切島が聞いてきた
「出汁で味がついてるし、ソースの匂いは、流石に病室で不味いと思って…食べてみて欲しかったら言って」
リンクは一応、ブルドックソースとトマトケチャップ、オタフクソースをブレンドしたソースも用意してみた
ブルドックソースはフライパンで加熱すると辛味が飛んで、まろやかになる、後は少しづつトマトケチャップと、オタフクソースで調整して完成
ファットガムさんは、観察している
「ほぉ…昆布と鰹の香りがするで…ほな一口…」
パク…サク…トロォ~…
「!!うま!見事なトロミや…出汁で、十分味がある、タコ?も別に味付けされとるし…香ばしさもええ…本当に学生のたこ焼きなんか!?会津屋のたこ焼きみたいやないか!」
気に入って貰えた様だ…会津屋ってなんだ?
※会津屋…大阪のたこ焼きの元祖、ソースは無く、最初から味がついており、お好みで酢醤油を使ったり色々手軽に楽しめるお店、実在するよ♪
「うめ~!!甘いもん以外もこういうの作れたんか!牧場って!あっち!」ガツガツ!
「………!…ラジヲ焼き…いい…」モシャモシャ…パァ…
切島と、天喰先輩も評価はいいようだ
「お!きたきた!」
切島いつも反応だが…
「こ…これは…」
「なんや!グ○コの看板みたいやんけ!」
天喰先輩とファットガムさんは、初めての現象に戸惑っているが、落ち着いてもいるようだ
発光した3人は負傷した傷が治っていく…
「牧場って言ったな…ちょっとええか?わいには、これに不満がある…」
ファットガムさんは、深刻そうだ
「えぇ!何か不味かったですか?」
リンクは、調理工程を振り返ってみるが、特にミスはなかったはず…
「そうや…このたこ焼き?には決定的な弱点がある…」
「弱点!?」
「そうや…このたこ焼き?の弱点…それは…」
ぐぅぅぅぅぅぅ…
…なに?今の音…
「全然!足らへん!何でこんなに少ないん!?余計に腹が減るやないか…」
ズコ!…
「今のファットガムさんのお腹の音だったんですか!?」
思わず突っ込むリンク
「ウッサイ!もう無くなって悲しいねん…」
ぐぅぅぅぅぅぅ…
ファットガムさんのお腹の音が病室に響く…
…しかたない、まだ材料はあるし…
「オクタ焼き…おかわり出来ますよ、多目に作ったので…材料あるからまだ作れますし…」
「ホンマ!?頼むわ!」
本当に好きなんだな…オクタ焼き…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2時間後…ポッポー
「はぁ…はぁ…なんキロ食べるんですか!?」
もう10kgは越えてるぞ!材料がもうない!
「うまうまやで!」ぐ!モグモグ…
たこ焼きみたいな体になってるファットガムさん…
天喰先輩は、ピンクに光ってナビィみたいな羽が生えて、人間サイズの妖精になってるし…どういう個性なんだよ
ありがとうございました。
天喰先輩、個性、[再現]により、妖精化(次の食事まで限定)