多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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迷いの森の祭壇ー???

 

ルクスは、祭壇の横にある灯台に灯っている火で冷たい風をしのいでいた

 

「う…うぅ……さ…寒い…何か…」プルプル…

 

祭壇の近くを見ていると、祭壇の模様に気付く

 

「…あれって…」

 

 

近づいて見ると、ひび割れているが、松明を持った人が風に導かれて森の奥に歩いているかなり古い壁画があった

 

 

「……!!もしかして…[ディンの炎]」

 

ルクスはディンの炎を使い、枯れ枝に火を付け、風の向きを確認しながら進んで行く

 

「……お願い…これで合ってて…」

 

闇深い静かな森を進んで行く…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

30分後

 

風の向きを確認しながら朽ちたプロペラ飛行機や戦車、木に引っ掛かったまま風化した軍服等、かなり植物に侵食された道

 

暗闇の森を進むと、別の祭壇を見付ける事が出来た

 

 

 

「やった!」

 

ルクスはディンの炎で祭壇にあった燭台に火を灯し、新しい枯れ枝を探して、休憩中する事にした

 

水筒の水を飲もうと水筒を開けるが…

 

「あれ…空っぽ…」

 

飲み水が無くなってしまった。

 

 

 

ワオォォォォォン

 

「ひ!……狼?……急ごう」

 

 

枯れ枝に火を付け、松明の代わりにし、先を急ぐ事にした

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

深夜ー迷いの森

 

「よい…しょ…!!!」

 

坂を登ると熊が寝ていた

 

 

「……(そろ~っと)」

 

ペキ!

 

「!!!」

 

ルクスは枝を踏み、大きな音が出てしまった

 

ゆっくり熊を見ると、まだ寝ている様だった

 

「ほ…」

 

ルクスは、慎重に森を進んでいった…

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リンクサイドー夜

 

リンクは人生初の飛行機体験は、自衛隊輸送機でどこかの基地に行き、そのまま音速戦闘機に乗せられ、北海道の基地に飛ばされ、最後は高速機動隊のパトカー一般道を高速で移動、ハイラル市の市役所に有無を言わさず輸送されたリンク…

 

その移動、約1300km、45分!普段の10倍以上の速さ!

 

「来たな!リン…大丈夫か?顔が青いぞ…」

 

市役所で待っていたのは、インパ課長だった

 

「…ウップ…なんとか…」

 

流石に初体験の音速はキツかった様だ

 

「…早速で悪いがこれに乗ってくれ」

 

そこにあったのはクロスカントリーラリーに出てきそうな車だった

 

「…また移動ですか…」

 

「済まない!時間が無いんだ、移動しながら話す」

 

そう言って車に乗せられていく…

 

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車内ー移動中

 

 

インパ課長から、ルクスが迷いの森で遭難した事情を聞いているリンク

 

「…なんで、最初に教えて貰えなかったんですか?」

 

リンクの素直な疑問

 

 

「…世間にバレたら大スキャンダルだからな…それに、あの牛乳業者と我々は…仲が悪い…」

 

バツが悪そうな顔をしている

 

…ロマニーさんと昔、何かあった様だ…

 

「おしゃべりはここまでだ!ショートカットするぞ!」

 

BOoooooNN!!

 

ハンドルを切り、道なき道を突き進む車

 

「うわああああああ!今車飛ん!!!」

 

「喋るな!舌を噛むぞ!」

 

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ハイラル大森林付近ー拠点

 

 

 

リンクが乗った車は、仮設テントの前に着いた

 

テントの前には、猟友会ポイ人がいる

 

…皆顔色が悪い…まるでパニック映画に出て来る生還者のようだ…

 

 

 

「リンク!」

 

声の方を見るとリンクル姉さんとラナさんがいた

 

「姉さん!ラナさんまで…どうしてここに?」

 

普段は、市役所にいるか、仕事で遠征中なのに…

 

 

「いや~…ちょっと…ね?」

 

リンクル姉さんはラナさんに振った

 

「わ、私!?…ゴメン、私のミスで、スタルキッドにルクスお嬢様が誘拐されちゃって…」

 

…あれ?

 

「ルクスって「「お嬢様を付けろ!」」…お嬢様って何歳だっけ?」

 

確か…8歳って言ってた様な…

 

インパ課長が教えてくれた

 

「あぁ、確か…今年で8歳になる筈だ」

 

…なら心配いらないような…

 

「…もしかして、森の試練受けてるかもしれないですよ?」

 

 

「「「森の試練?」」」

 

3人とも顔を見合わせている

 

…知らないのか?

 

「えっと…森の最深部に到着する事です」

 

「それが出来ると…どうなるんだ?」

 

インパ課長が聞いて来た

 

「進んだレベルに応じて、妖精のオカリナだったり、景品が貰えます。何となくですけど…森の自分の位置が分かる様になります。この森…木が勝手に移動してる時が有るから目印とか意味無いし…」

 

「え?それって…」

 

ラナさんが聞いて来た

 

「えぇ…この森に迷わなくなります。…まあ、失敗するかも知れないから、迎えに行きますけど…あと、質問良いですか?」

 

ラナ答えてくれるようだ

 

「なに?」

 

「…なんでわざわざ、スタルキッド達の遊び場近くから入ったんですか?

 

向こうから入れば少し遠回りだけど泉に行くのは楽なのに…」

 

リンクは指を指しながら聞いてみた

 

 

「……え?」( ゚Д゚)

 

リンクル姉さんは豆鉄砲を喰らったコッコの様な顔をしている

 

 

「「…リンクル~!!」」(*`Д´)ノ!!!

 

睨むラナとインパ部長…

 

 

「い…いや!元々ここからって指示書に…そもそもこの森は普通じゃ…」(;´д`)

 

 

…巻き込まれそうなので、もう行く事にしよう

 

 

 

「じゃ!迎えに行ってきまーす!!」ダッシュ!

 

リンクはその場を素早く後にした

 

 

 

「あ!リンク!!逃げないでーーー!!」

 

 

リンクル姉さんの声が森に消えていく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。

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