多くの力を借りて僕は英雄〈勇者〉を目指す(ゼルダの伝説×僕のヒーローアカデミア)   作:油揚げパン

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犬ゾリ?狼ソリ

ハイラル中央病院ー中庭

 

 ルクスとミィスで病院の裏にある中庭に来てみたが、グラウンド並みの広さがあった。ブランコや鉄棒等の公園に有る様な遊具等も見受けられるが、雪が積もって使う事が出来なくなっている。

 

 「…で、何をするの?カマクラでも作るの?」

 

 「ナニもナイ」

 

 「そうね…!、チョット待って」

 

 そう言って入口に戻るとルクスが黒服に何か話している

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 しばらくすると、黒服が少しゴツいソリを持って来た。

 

 後ろから蹴って押し進む事が出来るソリで、前には椅子が付いているので座る事も出来るタイプだった。

 

 「オー!」

 

 「昔、薬を運ぶのに使ってたんだって…倉庫に眠ってたって院長が言ってたわ」

 

 だからこんなに年季が入っているのか

 

 「じゃあ、ソリの足にワックスを塗って…」

 

 滑りを良くする為、盾のメンテナンス用艶出しワックスを使い、滑りが良くなったのを確認して、リンクが押す事になったが…

 

 「どっちが先に乗る?」

 

 リンクがルクス達に質問すると、2人はお互いに顔を見合わせた

 

 「「わたし!」」

 

 …2人ともかよ!

 

 「…リンクはどっちに乗って欲しい?」

 

 リンクはルクスから質問されて両方を見る

 

 「う〜ん…別にどっちでも…!、そうだイギリスといえば…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「ハヤーイ!」

 

 「リンク!!もっと!」

 

 「ワン!ワン!(これ以上ムリ!)

 

 北欧名物、イヌゾリをするルクス達だった

 

 もちろん引いているのはリンクだ

 

 [♪闇のノクターン]で狼モードのリンクが引いている。

 

 操縦は慣れてると思われるミィス、後ろでブレードに立ち乗りしているのはルクスで、5分交代で操縦を変わって貰っている。

 

 思ったより重く無かったので良かったが、意外とルクスがスピードを出すのが好きで、ミィスはコーナーでテクニカルな曲がりをする事がわかったが一周200mだろうか

 

 午前中は強盗とバトル、午後は狼で1時間走りっ放しなリンクはそろそろ体力の限界だった。

 

 リンクはゆっくり止まり遠吠えで[♪闇のノクターン]をし、元の姿に戻った

 

 「…ゴメン、少し…休ませて…」ぜぃ…ぜぃ…

 

 「「えー」もうちょっと!」

 

 「1回身体温めよう?ね?…ホットミルク作ってあげるから…」

 

 4足で手が冷たくてヤバい、人間より長持ちだが肉球に染みて、人間に戻ったら霜焼けしている

 

 ルクスがリンクの手に気付いた。

 

 「うあ〜…リンク兄さん冷たそう…」

 

 ルクスはリンクの手を取って素手でリンクの手を温めようとしてくれた

 

 「兄さんの手、大きいから余っちゃう」

 

 「いや、気持ちだけで十分…」

 

 「そうだ!」

 

 「ルクス!?

 

 「エイ」

 

 ルクスはリンクの左手を取り、防寒着の首元を緩めた所へリンクの手を入れた。

 

 「ヒャン!…どう?温かい?」

 

 身長差から出来る無邪気のなせる出来事が発生

 

 「スゴク、温かいけど…それはちょっと!ミィス!?」

 

 ルクスの行動に驚いたリンクは少し困った顔をしている。

 

 そしてそれを見て、何かを思ったミィスはリンクの反対の手を取って同じ様にした

 

 「Oer(冷たい)…コッチのホウがCynnes(温まるよ)

 

 顔を少し恥じらいながら上目使いをするミィス

 

 「ミィス嬢!?」

 

 直接肌の感触がするんですけどミィスさん!?

 

「ルクスの方が温かいよね!?」ギュ…

 

 「ミィスのホウがヤワらかイ」ギュ…

 

「待って!絵面的にこの絵面はヤバいって」

 

 こう言う時決まって嫌な事が起こるんだけど!?

 

リンクは周囲を見渡して、誰も居なかったのでとりあえず2人から手を引っこ抜いて2人の手を引いて病院に戻って行くのだった。

 

 雪景色に隠れる白い迷彩柄のカメラを構えたボディーガードと、遠くから望遠カメラを構えていたロマニ記者に気付かないまま…

 

 

 

 

 

 

 


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