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覚醒の書のカケラも限界突破させるための7書に達する分入手可能。
……書物のカケラってなんなのだろうね。
割れるもんなのだろうか。
ユウヅキさん、蝶夜さんと雨の中を進むことしばし。
雨で見通しはそれほど良くはないものの、アセロラ達はかなり開けた丘陵地帯に着いた。
「もう少し進むと、強風が常に吹き抜けていく危険地帯でして」
「危険地帯って……?」
「雨粒をよくご覧ください。ほとんど左から右へ、横殴りどころか若干吹き上げていませんか?」
ユウヅキさんの説明を見て進行方向を見直す。
地表を覆う灌木は風下側に倒れながら伸びている。
蝶夜さんの氷嵐の守護神によってアセロラたちへの雨風は防がれているが、なるほど灌木があるあたりでは、やや上向きに雨粒が移動している。
ちょっと待て。
水平じゃなくて上向き!?
横殴りですらない!?
普通にザーザー降ってるレベルなのに!?
「相当風が荒ぶってますよね」
「風除けの魔法がなければ立っていられないどころか、風だけで浮けるでしょうね」
「うーわ」
「この近くで飛ばされた人の記録もありますよ、アセロラさん。それに風下側はすぐに雨龍島の端です。簡単に落下死できますよ?」
蝶夜さんがさらりととんでもないことを言ってのける。笑えない。
なんてところに連れてきてくれたんだこの人たち。
「ここなら、開けた異次元への穴からなにか余計なものが出てきても自動で強制排除できますから」
「それはそうでしょうけども」
雨水を吹き上げるような風である。
エスメラルダを風に対して横向きに置いたら横転ぐらいはしそうなほどだ。
無策では動くことすらままなるまい。
「あまり前には出ないでくださいね? いくら私が風と水を無効化しているとはいえ、枝や石なんかは当たればまず死にますから」
「はい、肝に銘じます」
これだけ風が強いと、飛ばされる心配よりも物が当たるほうが現実味があるか。
「蝶夜の術の効果時間もありますし、お話はこれぐらいにして、始めましょう」
「あ、お願いします」
ユウヅキさんは蝶夜さんからハンドベル程度の大きさの祭鈴を受け取り、念じ始めた。
鈴が光を帯びる。
魔力を行使しているのだとは思う。
しかしユウヅキさんの特性からか、魔力の揺らぎは本人からは感じられない。
揺らぎ、いや、異変と表すべきものは、ユウヅキさんの前方30メートルほど先にあった。
白いモヤが、風の影響を全く受けずにそこに現れているのだ。
「ふぬぬぬ」
白いモヤが何度かスパークする。
最後に鈴が一際輝くと、ユウヅキさんは大きな息を吐いた。
「どこかの次元と接続完了」
「お、お疲れ様です」
ユウヅキさんが額にびっしりと汗を浮かべている。蝶夜さんが慌てて手ぬぐいを差し出した。
「どこに繋がっているのかわかりませんが、術式自体は正常に稼働しています」
「これが見せたかったものですか」
白いモヤの大きさは縦横5メートルほどだろうか。
強風の中で微動だにせずそこにあるというのは、なかなか奇妙な光景だ。
「ええ。お近くで観察するのでしたらどうぞ」
「ではお言葉に甘えさせてもらいます」
「霧に深く入りこむことはおすすめできません。戻れなくなる可能性があります。繋がった先が人が生きてられる場所であるかもわかりません」
「中まで行くのはやめておくことにします」
アセロラは自らの杖で風上側に障壁を展開し、風の吹き抜け口にある別次元に繋がったという白いモヤの周りを一周した。腕や杖を突っ込みもした。
なるほど、確かに、魔力の塊である。
モヤを杖でかき回せばパチパチと爆ぜる音がする。
この魔力の塊を自分のものに変えられるか?という問いには否。
アセロラにそこまでの物質変換能力はない。まだ。
「これは私が作ったものですが、自然界においても稀に発生するようです。このような霧の塊、もしくは雲、さらには裂け目だとか切れ目だとか、大きいものだと空中に巨大な穴ができるとも。にわかには信じがたい話かもしれませんが、いずれにせよ、それらが多くの魔力を抱えているのは確かです」
「つまり、膨大な魔力を持った黒雲も」
「その一形状であった、という可能性を私は提示するわけです」
アセロラが持っている黒雲の話と矛盾しない。
平素の気象条件ではありえない雲。
「そうかあ……」
提示されたそれは、アセロラにとっての解に、ひとつたどり着くものだった。
確実にそれと断言はできなくとも、アセロラが求める存在が全くの架空ではなくなったということ。
伝聞でしかなかった幻の存在から、希少だが現存する事象へとランクアップしたことはこの上なく大きい。
かえって、探すべき目標が黒雲ひとつから増えもしたのだから。
+++
「おお? 興味深い方々ですねぇ?」
「っ!!?」
「ユウヅキ様! さがって!」
白いモヤの中から、ビビッドで濃い赤紫色の目をした少女が、ぬるりと姿を表した。
蝶夜さんが慌ててユウヅキさんの前に立ちはだかり、アセロラも杖を構えて臨戦態勢。
「うわっ、風すっご」
時空魔法のモヤから完全に抜け出した少女は、吹き荒ぶ風雨を歯牙にもかけない。
「…………何者ですか」
「リアンカ」
「え?」
「リアンカっていいます。ここ、どこですか?」
濃い赤紫色の目とは対照的に白い髪にはリボン状の髪留めとやや大きな蝶の髪飾り。
体のラインが強く出るツヤっとした作りの衣服はアセロラが見たことのない材質と縫製のもの。
首元を覆う黒いマフラーには魔力が通っており、両端にはハートのような意匠がついている。
というか、
「痴女?」
「違います!」
リアンカと名乗った少女、その出で立ち。
インナーの上から白い上着を着ているようなのだが、ヘソあたりから乳房の下半分ほどがほとんど丸出し。
緑のスカートの丈も短く、太ももから下を覆うツヤツヤのガーターも大変刺激的で蠱惑的。
そして、異様なまでの存在感を発揮する、身の丈ほどのメタリックな大筒を抱えている。
「それで、ここどこですかね?」
アセロラはユウヅキへ目配せを送る。
場所を教えて答えていいのか、と。
「ここは雨の小国、雨龍。その端っこです」
ユウヅキさんが意図を汲み取って、自ら答える。
「んー、聞いたことない……けど、魔力的に、ラモンドのどこかですね?」
「そうです」
「じゃあ横移動しただけかな。えっと時間は……」
彼女は抱えている大筒の側面、時計とおぼしき奇怪なモーメントを確認する。
「誤差範囲ですね」
自己解決したようだがなにが誤差範囲なのだろうか。
「リアンカさん、貴女はいったい、どこの方ですか」
「『時の魔導士』リアンカです。禁則事項に触れるため、この時代ではまだ私の出自を明かす権限が与えられていません」
時の魔導士か。
姿と装備と行動を合わせると、彼女の出自はわかりやすいか。
「時間軸を跳躍する技術を持った方、もしくは別世界へと跳躍できる方、もしくはその両方を持つ方。少なくとも、現在のラモンドに住まう方ではないということでよろしいですね?」
「禁則事項です。回答することができません」
答えられないということは、ユウヅキさんの予想は概ね当たっているのだろう。
過去か未来かまるで違う場所か、時空魔法から出てきているのだから察するべきか。
「リアンカさん、あなたに敵意はありますか?」
「この時代において、自衛を含む緊急避難以外の戦闘は固く禁じられています。よって、私からの敵意を持つことはできません。そちらが攻撃行為や拘束行為を行う場合、反撃行動か逃走行動を採ることになります」
手を出さない限り敵対することはない、という宣言。
一安心、なのだろうか?
「どこの誰かを話す気がないのはわかりました。では、その時空魔法から出てきた目的はありますか?」
「特にないです。私の近くに繋がった穴があって、こちらになにか来る様子がなかったので、顔を出してみただけですから」
「雨龍は外からの人物を歓迎しません。所属を明かせないなら尚更です。目的がないのであれば、ぜひそのままお帰りください」
「えー? 雨龍は初めてだし、美味しいもの食べて帰るぐらいダメですか?」
「できれば、ご遠慮いただきたいかと」
「心が狭いですね。正規ルートじゃないから仕方ないかもだけど」
リアンカは大筒を再び操作する。
異質な術式が組み上がり、魔力が細かく術式に嵌り込んでいく。
それでいて高度な規律性が感じ取れ、相当な魔術工学の技術の高さが伺える。
「始点座標登録、タイムモーメント作動、空間孔タイムデニアル、起動」
大筒を軽く一振り、既に消えたユウヅキさんの時空魔法のモヤがあった場所に、今度は人1人通れるぐらいの黒いモヤ。
「そういえばお姉さんたち、名前は?」
「……雨龍の巫女、ユウヅキと申します」
「その従者、蝶夜」
「迷子の魔女、アセロラです」
咄嗟に口から出たとはいえ、我ながら迷子の魔女という自己紹介はどうなんだ。
蝶夜さんちょっと笑いそうになってるし。
「迷子とは興味深い。なにがあったんですか?」
案の定、リアンカさんもそれに反応する。
「禁則事項です、ってことでひとつ……どうにかなりません?」
「む、その返し方は予想してなかったです。教えていただきたいものですが」
笑えそうなバックボーンを察してか、リアンカさんは顔を綻ばせる。
「あんまり長居するとそっちの巫女さんが怖そうなので、ここは退散しますです。また会えたら教えてください。ではでは〜」
最後に軽くお辞儀をして、リアンカさんは自らで作った時空魔法と思われるモヤに消えていった。
+++
「まさか人がでてくるとは」
「焦りますね」
リアンカさんが帰って(?)しばらくの間、ひょっこり戻ってこないか警戒していたユウヅキさんであったが、その心配が杞憂のようだと察した瞬間、大きく息を吐いた。
「すいません、私のために時空魔法使ってもらったせいで」
「いえ、得るものはありました。あの時空魔法の術式はいい勉強になりました。覚えた範囲で解析しようと思います。うまくいけば時空魔法の安定化が可能かもしれません」
「たくましいですね……。というかよく覚えられますね、あの一瞬で」
アセロラにとっても、未知の術式構築に興味がないわけではない。
が、せいぜい数秒しか見えなかった術式構文に感嘆しこそすれ、再現を狙うべく記憶するという発想は出なかった。
「黒いモヤでしたね、彼女の時空魔法」
「ですね。ユウヅキさんが言っていた説の補強になりました」
形態として黒いモヤの形をとりうる。リアンカさんは図らずもその実証をしてくれた。
それこそ雲を掴むような話ではあるにせよ、魔力を含む黒いモヤが時空魔法の一形状として存在するという事実を目撃したのは、アセロラにとっても収穫。
「実はもうちょっと話があるんですが、気疲れしたので一旦基地まで戻りませんか。そちらでゆっくりお話ししましょう」
「この天気で長居する必要はありませんからね。そうしましょう」
リアンカさんはどういう理屈か意に介した様子はなかったのだが、天候は相変わらずの突風雨。
蝶夜さんの防御があっても落ち着けるような気象条件では全くないし、目的は達したのだから長居する理由もない。
アセロラは蝶夜さんの先導の元、基地への帰路をたどった。
なお数日後、リアンカさんは雨龍の街中で食べ歩きしているのを発見されることになる。
時の支配者
ミッションスキル
敵の主砲時間を延長させる
ミッションにおいて、敵ボスの強攻撃までの時間を10秒延長する。
かつてはこれを5枚並べて半永久的ずっと俺のターンを可能としていたが、船員ステータスのインフレが進んだ現在、長期戦やるより普通に殴るほうが効率的になった。
リアンカ(コスト24)
『時の魔導士』と呼ばれる魔導士。誰も見たことがない技術や兵器を使っている。この世界ではないどこかから来た、という噂も。
好き 秒針の音
嫌い 過去の自分
天クラの中では異質な色合いのイラストの船員。かなり攻めた際どい服装
現在は排出されていないが、かつては強船員であった。
「チックタックチックタック、と~ん♪」というスキルボイスは印象的。
時の支配者のスキル持ち。
https://wikiwiki.jp/craftfleet/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB
タイムデニアル
【緑】 敵5~8体の自動復活効果を削除し、さらに大ダメージを与える
TP50で2回使える。
リアンカを強船員たらしめていたレギュラースキル。
自動復活の効果は現在も防御策として広く扱われているが、それを無視して攻撃できるかつての切り札級スキル。
現在の自動復活は削除されないという特性持ちが増えている状態。無効合戦である。
ゲーム引退の瀬戸際から、wikiの編集が滞っているという理由で参戦率が上がる最近。