SNAKEside…
「しかし…これからどうすればいいんだ?」
スネークの目の前には先程まで激戦を繰り広げていたフランが横たわっていた。
「…!う~ん…」
フランが寝ていたかのように目を擦りながらスネークを見る。
「フラン、起きたか。」
「あ…スネーク…?」
「?そうだが…どうかしたか?」
「あの…その…ごめんなさい!」
フランがいきなり頭を下げる。
「私がちゃんと抑えてたらあんなにスネークは戦わなくて済んだのに…」
フランはそういって少し涙目になる。
「…フラン。」
「は、はい!」
「はっきり言うが、俺はそんなに悪く思ってない。」
「え…?」
「第一弾幕ごっこはあまりしてなかったからな。いい特訓になった。礼を言う。」
スネークはフランをそういって撫でる。
「お兄ちゃん…ありがとう!」
「いや、二度目だが、俺はお前の兄じゃないぞ?」
「えー?でもそっちの方が呼びやすいし、いいでしょ?」
フランは先程までとは違って明るい笑顔でスネークに言う。
「う…わかった。好きにしろ…」
「やったぁ!ありがとうお兄ちゃん!」
「…さて、そろそろ外に戻るか。」
「うん!こっちこっち!」
フランは嬉しそうにスネークの通ってきた道に向かっていった。
「ああ、わかった…妹、か…」
固蛇移動中…
「ねえねえお兄ちゃん。お兄ちゃんの能力ってなんなの?」
フランは通路を登りながらスネークに聞く。
「俺の能力は「付加する程度の能力」だ。」
「へえ~変わった能力だね。フランは「ありとあらゆる物を破壊する程度の能力」っていうんだよ!」
「なかなかすごい能力だな…」
「えへへ~そうでしょ?例えばこんなことが出来るんだよ?」
そういってフランは立ち止まって松明を見る。
「いくよー。きゅっとして」
フランは何かを掴むような動作をして…
「どかーん!」
手を開くと同時に松明が爆発した。
「…これは…」
スネークは松明に近寄って見てみる。
「すごいでしょ?でも私もあんまりうまく使えないんだよ。だから、普段は忘れてた。」
「…フラン、あの能力はもしもの時にしか使うな。わかったか?」
「え?うん。わかったよ。」
フランは意味が解らず首をかしげていた。
図書館__
「わ~ここも久しぶりだな~。」
フランは図書館を見渡して言う。
「そうか…どれくらい振りなんだ?」
「ん~と…忘れちゃった!ところでご飯食べよー。お腹空いちゃった…」
「確かにあれだけ運動すればな…」
「えっと…誰かいないかな…?」
「知っているやつを呼んだらどうだ?」
「あ!そうだね!御姉様~どこ~?」
「……!フラン!?」
「見つかったようだな…」
そういうとどこからか青髪の幼女が現れた。
「フ、フラン?フランよね?」
「?御姉様どうしたの?ところでお腹空いちゃった。ご飯まだ?」
「…フラン!良かった!」
「わっ!お、御姉様!?どうしたの!?」
今度はいきなり青髪の幼女がフランに抱きついた。
「……フラン、まさかこいつが…」
「うん、御姉様だよー?」
そういわれて幼女はスネークに気がつく。
「もしかして…あなたがフランを元に戻してくれたの?」
「いや、戦っただけなんだが…それに話がよくわからん…」
「そう…でも戻してくれたのには感謝するわ。名前は?」
「俺はスネークだ。数ヵ月前にこの幻想郷に来た。」
「へぇ~外来人…私はレミリア・スカーレット。誇り高きヴラド・ツェペシュの末裔よ。」
「「ヴラド・ツェペシュ!?」」
「ってなーに?御姉様?」
「ありゃっ!!」
スネークとフランが声を合わせて言ったものの、フランはまだわからないようで、レミリアはそれでこけた。
「うー。ヴラド・シュベシュはね「吸血鬼…だろ?」あら、知ってるのね、スネーク。」
「ああ、少し興味があったからな。だが、末裔ということは…」
「ええ、予想の通り「吸血鬼だよー。」うー!うー!なんでそこ取るのよー!」
「えー?ダメー?」
「ダメに決まってるでしょ!今後はやらないように!」
「はーい。」
「……仲の良い姉妹だ…」
「えへへー。お兄ちゃんにほめられたー。」
「…フラン、お話があるから食堂に行っててくれる?」
「?いいよー。お兄ちゃんも後でねー。」
そういってフランは羽をパタパタさせながらどこかに飛んでいった。
「さてと…幾つか言わせてもらうわ。まずフランを元に戻してくれたこと。それは本当に感謝してる。だけど…お兄ちゃんってどういうことよ!?」
「…それなんだが『スネーク』と呼ぶのがどうもいやらしくてな…それで『お兄ちゃん』だそうだ。俺も否定したがな…」
「そう…それなら良いわ、二つ目は…あなた、ここで働かない?」
「…は?」
「いや、そのままの意味だけど?衣食住で給料は月給で。……あ、どうしてかよね?」
「ああ、それだ。それが聞きたかった。」
「そう…なら、内緒にしておいてくれる?」
「ああ、というかこういった事も二度目だな…」
「へえ…まず理由はフランの事よ。あなた、フランの能力は知ってる?」
「ああ、聞いたぞ。」
「じゃあ、閉じ込めた理由は?」
「いや、それは…」
「そう…なら教えるわその理由を…
…まず、フランを閉じ込めた理由。それはフランの能力が危険だったからなのよ。
私は知っていた訳じゃないんだけどね…私の父親の昔の日記にこうあったのよ。
[フランは無意識に能力を使って母親を殺した]と。
父親は私が200歳になったころに寿命でなくなった。
だけど、フランはその100年以上前から閉じ込めていたの。
吸血鬼からしたら100年なんてあっという間だけど…人間の子供当然のフランを狂わせるには充分だった。
私は父親がなくなった直後に、フランを出そうとした。だけど、その時のフランはもう、狂っていた。
誰でも構わずオモチャとして壊そうとする…
私にはそんなフランを出す勇気なんてなかった。
「だけど、あなたがフランを助けてくれた。だけど、あなたと一緒にいたい気持ちが今のフランから読み取れた。」
「だから、ここで働かないか…と。」
「ええ、そうよ?」
「…少し待ってくれないか?俺はこれでも居候しているんだ。そいつと話し合いたい。」
「そうよね…さ、話は終わり。私達も食堂にいきましょ?」
「…ああ。わかった。」
すいません、日常はもう少し待ってください。
思ったより長引いた…