お楽しみに!
紅魔館__夜__
「なるほどな…あいつも苦労していたんだな。」
「ええ。ですけど私も苦労したんですよ?例えば…」
回想__十年前__
「咲夜さんにも戦闘を?」
「ええ、紅魔館のメイドなんだから、それくらいはそろそろ教え込むべきよ。」
あの時は私が咲夜にも戦闘技術を教えろとレミリア様から言われたんです。
「はぁ…でも、格闘技術はちょっと厳しいと思いますよ?確かに今の咲夜さんには体力はありますけど、それでも難しいかと…」
「なら、武器を使わせる方針で行けば?幸いここ武器庫あるし。」
「あ~ありましたねそれ。わかりました。なんとかやってきます。」
「ええ、できなかったら飯ぬき一か月よ。」
「…なんか容赦ないですねー。」
「え?私にも戦闘を?」
「はい。武器を使う方針で行くので、武器選びに行きますよ?」
「さて、ここが武器庫ですよ。」
「た、たくさんありますね…」
「はい。レミリア様の趣味で集めたものとか、拾ったものとか。たくさんありますよ。さ、まずどれにします?」
「そうですね…ちょっと格闘は自信ないので、遠距離攻撃のできるものでお願いします。」
「わかりました。少し待ってくださいね…」
「はい、どれにします?」
あの時確か私の持ってきたのは、確か、シングル・アクション・アーミーとスコーピオンでしたっけ?
そんなのを持ってきたんです。ほかにもあったんですけど、やっぱり女性が使うとなると…
「う~ん…これにします。」
そういって咲夜さんはシングル・アクション・アーミーを取ったんです。
「それじゃ、外で試してみましょうか。」
私はこの時一番後悔しましたね。
もっと勉強しておけばよかった…って。
「とりあえずそれは整備もしてますし、試しに撃ってみましょうか。」
「はい、えっと…こうですか?」
咲夜さんがシングル・アクション・アーミーの引き金を引きました。
そうしたら…
「うぎゃあ!!!」
弾が跳ね返って私に当たったんです。
「ああ!!美鈴さん!!大丈夫ですか!!」
「は、はは…大丈夫ですけど…本当、偶然って怖いですよね…」
「し、しっかりしてください!」
「これで大丈夫です。」
あの後私を医務室につれていって治療してくれたんです。
昔は逆だったんですけどね。
「それにしても、結局武器はどうします?」
「あ…私考えたんですけど、投げナイフ…はダメですか?」
「投げナイフ…?」
「はい、だって銃だと弾切れすると使えないじゃないですか。でも、ナイフなら、投げたナイフを回収すれば問題ありませんし。」
「なるほど。わかりました。私も少しはやったことがあるので、教えますよ。」
「はい!」
「と、いうわけで、咲夜さんは投げナイフを使い始めたんですが…」
「……美鈴、すまないが、聞きたいのはそれじゃない。フランと咲夜のことなんだが…」
「ああ、二人の仲ですよね?あれは確か…」
回想__十一年前__
あの時は私が一緒にいなくて、咲夜さんは図書館の掃除をしていたんですが…
「あれ?なんかこの本棚だけ少し違ってる?」
「うわ!道ができた!…行ってみようかな…」
あの頃の本棚は押せば簡単に開くものだった上に、咲夜さんはまだ子供。好奇心で入ったんですが…
「さ、寒い…それにこの部屋暗い…」
「アレ?アタラシイオモチャ?」
「ひいっ!…お、女の子…?」
「ワ、メズラシイ~オンナノオモチャダ~・・・ネエ、ワタシトアソンデ?」
「い、いや…怖いよ…」
「アハハハ、サ、イクヨ!!」
その後の事は咲夜さんは覚えてませんでした。
ですがその時私が本棚を見つけて…
「ありゃ?開いてる?珍しいですね~」
「・・・いやややぁぁぁ・・・」
「…え?ま、まさか…」
「さ、咲夜さん!?」
私が来た時には妹様が咲夜さんを捕まえて血を吸おうとしてたんです。
「…しかたない!!」
私は一か八か、妹様を殴り飛ばしました。
「ウギャ!!」
一瞬でしたが、ひるんだすきをついて、私は咲夜さんをつかんで外に出ました…
「そ、そんなことがあったのか…」
「はい。それで報告は咲夜さんが「追い出されたくないからしないで」といったんでしませんでしたが、私が咲夜さんが入るかもしれないとレミリア様につたえてロックがかかったんです。」
「なるほどな…」
「ただそれでも恐怖心がついてしまったのが問題です…」
「なるほどね…なら克服させましょう。」
「それができたら…ってレミリア様!?」
「ふふ…従者の悩みくらい簡単に解決するわよ。それに追い出すなんて滅相もないわ。」
「あ、ありがとうございます!」
「だが…どうする?そう簡単にわいかんぞ?」
「なら…作戦会議するわよ。さ、全員図書館に行きましょ。」
こうして咲夜のトラウマ克服作戦が始まった…
というわけで、次回、咲夜メインです。
それと新作の小説ですが、やっぱりログインユーザーの少なさからあと一票もらったら初めます