東方人蛇録   作:あおい安室

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紅霧異変と春雪異変の間の話。


actXmas

紅魔館__食堂__

 

「そういえば…今日はクリスマスイブだな。」

 

スネークは朝食会議でつぶやいた。

 

「クリスマスイブ?お姉さま知ってる?」

 

「ん~?いい子にしてる奴のところにプレゼントがもらえるイベントだけど?」

 

「そうなんだ!じゃあ私いい子にしてるね!」

 

一足先に食べきったフランは食堂を出て行った。

 

「……言いにくいが、クリスマスはキリストというやつの誕生日だが、吸血鬼は参加していいのか?」

 

「いいんじゃない?どうせキリストなんぞ2000年も前の生き物なんだし。だけど、プレゼントねえ…」

 

「どうする?俺もそういったのには疎いからな…」

 

「あら、おもしろそうじゃない。私も混ぜてくれないかしら?」

 

二人が悩んでると、紫が出てきた。

 

「……役に立たなそうだし、帰ってくれない?」

 

「いきなりひどい言いぐさね…プレゼントを用意してあげるのに?」

 

「何?それは助かる。」

 

「でも、何がほしいかなんてわからないじゃない。」

 

「ふふふ…私をなめないでよ?それくらい調査済みよ!」

 

「どうやって調べた?」

 

「それはもちろん覗き見…はっ!」

 

スネークとレミリアは白い目で見る。

 

「スネーク、お願い。」

 

「わかった。任せろ。」

 

「え、ちょっと待ってよ、調べるだけだったんだか「やかましい!!」きゃあああ!!!」

 

ガシャアアアンンン!!!

 

スネークは前と同じようにつかんで彼女を窓の外に投げ捨てる。

 

「…上出来よ。というか、容赦ないわね…」

 

「いや、容赦してたら疲れる。それにあいつはああいったところ以外は役に立つんだがな…」

 

「いつつつ……ちょっと、ものすごく痛かったんだけど!?」

 

「「どう考えてもお前が悪いから。」」

 

「……これ渡しとくからもう帰らせて…」

 

そういって紫はサンタグッズをおいて帰った。

 

「…とりあえず、なんだこれは…」

 

「サンタの服ね…それと袋?メモもあるわよ。」

 

「ほう、どれどれ?」

 

『プレゼント配達表

・咲夜

・美鈴

・パチュリー

・フラン

箱に送り先は書いてあるから、スネークがんばりなさい。紫』

 

「……狙ってたなあいつ……」

 

「ええ、間違いないわ…ま、今日の夜がんばりなさい。他のやつら眠らせてあげるから。」

 

「ああ…」

 

 

 

紅魔館__深夜__

 

「さてと……そろそろ行くか。」

 

スネークは自分の部屋から出てプレゼントを配りにいく。もちろんサンタ服で。

 

「まずは……美鈴からだな……」

 

 

美鈴__

 

「zzz……」

 

「寝ているな……普段と変わらんぞ……」

 

美鈴は門番をしながら、いつも通り寝ていた。

 

「プレゼントは………マフラーか。なかなかいいものだな……」

 

スネークはマフラーを美鈴にかける。

 

「zzz……ありがとうございます……咲夜ちゃん………」

 

「………は?な、なぜちゃんずけ?」

 

 

咲夜__

 

「咲夜の部屋か………初めて見たな………」

 

スネークはこっそり部屋に入る。

 

「zzz……」

 

「やっぱり寝ているな………さてと、プレゼントは……」

 

スネークはプレゼントを取り出した。

 

「これは……犬のぬいぐるみ?あいつが喜ぶのか?」

 

そういいながらもぬいぐるみを咲夜の枕元におく。

 

「さて、帰るか……」

 

ガタン!!

 

「?誰?」

 

スネークは机から物を落として音を鳴らしてしまい、彼女が起きる。

 

「………気のせい……?」

 

(危なかった……やはり段ボールは万能だな。)

 

スネークはあの段ボールに隠れていた。

 

「………!い、犬のぬいぐるみ……」

 

(気に入らなかったか……?)

 

………ギュウ………

 

「ふふ……かわい~い……」

 

(!!あ、あいつこんなんだったのか……)

 

咲夜はぬいぐるみを抱き締めて顔を緩ませた………

 

 

パチュリー__

 

「zzz………あう?」

 

「ね、寝言か……」

 

スネークはパチュリーの部屋でプレゼントを置こうとしていたが……

 

「本当にでかいなこいつ……」

 

プレゼントの置き場所に困っていた。

それもそのはず。スネークの被っている段ボールなみの大きさだったのだ。

 

「……ここでいいか。」

 

とりあえず彼はプレゼントをベッドの隣に置く。

 

「さて、次はフランだな……」

 

スネークは彼女の部屋を出る。そこには……

 

「いたわね、スネーク。」

 

「ああ、レミリアか。どうした?」

 

「様子見よ。後誰が残ってる?」

 

「確か……フランだな。」

 

「そう………ねえ、変わってくれない?」

 

「?別にいいがどうした?」

 

「あの子にはあまり姉らしい事してないでしょ?だからこういう時くらい……ね?」

 

「ああ、なるほどな。それじゃ、俺は終わりだな。」

 

スネークはレミリアに袋を渡す。

 

「ええ、悪いわね。」

 

「いや、少し疲れる仕事だったから、有難かったな。」

 

「そう。あ、それと、スキマ妖怪からプレゼント。」

 

「これは?」

 

「後で見てみなさい。じゃあね。」

 

レミリアは袋を持ってフランのところに行く。

 

「さてと……中身は……!おお!こいつは………SOCOM!それにUSPもある……二丁拳銃か………悪くない。」

 

 

フラン__

 

「さて、この子のプレゼントは……」

 

そしてプレゼントを取りだそうとしたが……

 

「メ、メモ?なにが書いてあるの?」

 

『お姉様やスネークと仲良く過ごせますように フラン』

 

「………ふっ、あの子らしいわ………たまにはいいかな?」

 

そしてレミリアはフランのベッドに入る。

 

「zzz……お姉様……」

 

「ええ、お休み、フラン……」

 

 

こうして、クリスマスイブは過ぎていった……

 

 

おまけ!『パチュリーのプレゼント』

 

「………何?これ………開けてみますか……」

 

プレゼントの中身は………

 

「んあああ………?なんでパチュリーがいるんだ?」

 

「は?それはこっちの台詞よ魔理沙……」

 

「え?うお、なんで箱に入ってるんだ?というか、入れられたのか?」

 

「知らないわよ………朝ご飯食べてく?どうせ暇なんでしょ?」

 

「言い分は気に入らないけどいただくぜ♪」

 

「ふふっ、今日は楽しくなりそうね……」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「いいえ、何も?」

 

 

 




どうでした?
皆さんもいいクリスマスを過ごしてくださいね?
それでは。
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