東方人蛇録   作:あおい安室

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act40なのにこれ五十話目(笑)
さ、本編へ!


act40…深夜

「♪~♪~♪♪~♪♪♪♪~♪♪~~」

 

俺は改装初日の夜、暇つぶしに部屋で口笛を吹いていた。

妖怪はお札のおかげで問題はない。

 

「それ、勝利の歌よね?」

 

「!なんだ、紫か。しかしよく知っていたな。」

 

「ふふっ、面白い歌は覚えておくものよ。ところで一杯どう?」

 

そういって紫はスキマからお酒と酌を出す。

 

「たまにはいいな。頂こう。」

 

ゴクッ

 

「ええ、味はどう?」

 

「なかなかうまいな。これはアルコールが濃くはないがそのため味がしっかりしている。いいものだな。」

 

「古いツテからもらったのよ。大戦終結記念だって。」

 

「大戦?今日はそういったものの終結日じゃないはずだか……」

 

「私の生まれる前にあったものだからもちろんスネークが知ってるわけがないでしょ。それに規模も小さかったみたいで実際は一騎打ちだったそうよ?」

 

「一騎打ちで大戦?間違えているだろ。」

 

「でも考えてみなさい。ここの弾幕ごっこの規模が一対一でも下手をすれば大きな被害がでるわよね?」

 

「ふむ…いわれて見ればそうだな。」

 

「でしょう?だから大戦の名がついたのよ。」

 

「まあ、そうだな…そういえば疑問に思ったんだが妖怪は生まれた時の事を覚えていのか?」

 

「ええ、覚えているわ。でも昔だから少し忘れたところもあるけど。」

 

「聞かせてもらえないか?酒のつまみにはちょうどいい。」

 

「ちょっとそれ酷くないかしら?まあいいわ。あれはどれくらい前だったかしら……」

 

 

 

回想__

 

「あれ?ここはどこだろう?」

 

私が生まれた……正確には気づいた時かもしれないけど。

その時私は森の中にいたの。覚えていたのは自分の名前、自分が妖怪であること、それと常識とかの知識くらいね。

 

「……探検してみようかな……」

 

とかしばらくその森で能力を使いこなせるようにしたりとかたまにきた人間にいたずらとか?

ひどい時には人間に捕まえられたのもいい思い出ね……

 

 

 

回想中断__

 

「なるほど、少し面白い話だったな。それで捕まった時はどうしたんだ?」

 

「もう封印されるかと思った時にスイカが偶然見かけて助けてくれて。そして友人になったわ……さ、今度はあなたの番よ。」

 

「なに?……過去は止めてくれ。あまりいい思い出がないんでな……」

 

「あら、そうなら……好きな物とかはどう?」

 

「好きな物か……やはりダンボール箱だな。」

 

「え?なによそれ。ダンボールは知ってるけどどうして好きなのよ。全然理解できないわ。」

 

ピクッ!

 

「ほう?ダンボールの魅力がわからないのか?」

 

「え?まあそうだけど……」(なんか変なスイッチ押したかも……)

 

「なら教えてやろう。ダンボールの魅力はな安らぎだ。」

 

「はい…」

 

「あの狭い空間の中にいるだけでなかなかいい安らぎを味わえる。」

 

「はい…」

 

「それに何よりもそう、安心感がある。お前にはわからないか?」

 

「はい…」

 

「そうか……なら実際に被ってみろ。」

 

「はい……って待ってよキャッ!!」

 

そして俺は紫にダンボールを被せる。

 

「…………」

 

「どうだ?」

 

「…けっこう悪くないわね…」

 

「そうか!お前には光るものがあるな!」

 

「そ、そう?これもらってもいいかしら?」

 

「それはだめだ。ベッドがないからそれを寝床に使うんでな。」

 

「そう……ならっ!!」

 

そして紫は俺をダンボールの中に引き寄せる。

「!??ゆ、紫?何をするんだ!?」

 

「あなたがこの中で私と一緒に寝ればいいじゃない?」

 

「いや、待て、俺は男だぞ?それに少し狭い……」

 

「それくらい簡単よ。それっ。」

そう言うと紫はスネークと同じくらいの大きさにまで小さくなった。

「これでいいでしょ?」「このさいどうやったかは聞かん。だからやめてくれ。」

 

「たまには私だって人肌が恋しくなるわよ。それに襲ったらどうなるか……わかつてるでしょう?」

 

「まあそうだが…………もういい。頼むからあばれないでくれよ。」

 

こうして蛇とスキマ妖怪の夜は過ぎていく……

 

 




………ど•う•し•て•こ•う•な•っ•た。
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