それと今回の異変は短いかと思われます。
act42…月光
「………?なんだ?この感覚は………」
それは春雪異変のあった月からしばらくたった日だった。
俺はある時、ベッドにいつものように入った。
だが違和感を感じる。
「ベッドの異常は………ないな。なんだ?この感覚は………」
キイイッッ………
「………お兄様起きてる?」
「?フランか。どうした?」
今まではちゃん付けで話していたが俺からしたら違和感があった。
だからせめて違うのにしてくれと頼むと様付けになった……
話を戻そう。
「えっとね………この夜に違和感を感じるの」
「違和感?俺も少なからずするが……どういう感じかは検討がつかん。わかるか?」
「うん。なんというか……力が足りないような感覚なの」
「力が足りない?」
どういう訳だ?……いやまてよ。吸血鬼は月から力を得るとか聞いたことがあるが……
月に異常か?
スコオォンン!!
「な、何の音!?」
「わからん、外からしたぞ!」
窓をあけて外を見回してみる。
すると窓の下に矢が刺さっていた。
「それって……矢文?誰から?」
「こんな事が出来るのは……あいつか。内容は?」
『協力を頼みます。出来るのであれば永遠亭に来て 永琳』
「………フラン、レミリアには悪いと言っておいてくれ!」
「え?あ、待ってよ!!」
俺はフランの制止を振りきって窓から飛び出した。
竹林は……人里の近くだったな……
固蛇移動中……
「?どこだ?人里は………」
外に飛び出してから探しているが………どこにある?
以前はこの辺りだったが………
「おい、止まれ」
「………誰だ?」
声の主を見てみる。そこにいたのは会った事のない長髪の女性だった。
「お前は何故ここに来た?」
「ふむ、そうだな……竹林に向かう途中だ」
「竹林?そんなところに何がある?」
「ちょっとした友人がいる。ところで人里はどこに行ったんだ?俺の勘ではあんたが怪しいが……」
「……人里を襲うなら容赦はしない……」
「よせ。俺は人間だ。第一襲う意味がない」
「……なら信用しよう。名前は?」
「………スネークだ。紅魔館の執事をしている」
そういうと構えるのを止めた。
「ほう。変わったやつだ。私は上白沢 慧音。寺子屋の教師をしている」
「寺子屋………?光のいる?」
「?なんだ、知り合いだったのか?あいつは確かに私の所で教師をしているが………」
「なるほどな。どこか雰囲気が似ている。教師独特の物か?」
「そんなものがあるのか?」
「ああ、人と接しているとどことなくそいつの職業柄が見えてくる。教師ならかしこまっていながらもどこか崩れた感じがある」
「ふむ、少し参考になる………ところで竹林に行くのか?」
「ああ、位置を知らないか?」
「ああ、あっちの方だな」
そういって彼女は指差す。
「そうか、いろいろすまないな」
「いや、構わない………?なあ、お前はスネークだな?」
「?確かにそうだが……どういう意味だ?」
「ああ、思い出した。お前宛に荷物をもらってる。少し待ってくれないか?」
「?別に構わないが……」
そういうと彼女はどこかに行った……
数分後……
「持ってきた。これだ」
そういって彼女は俺に一丁の銃を渡す。
「こいつは……Kar98k」
「黒鐘というやつからだ、なんでもあまり物と言っていたな……」
なるほどな。あいつは軍人といっていたから入手も容易いだろう……
しかしこいつはなかなか精度がいい。
スコープもあるが恐らくオリジナル。さらに弾丸もご丁寧に麻酔弾になっている。
なかなかいいものだ。あまり物なのか疑いたくなる。
「さて、そろそろ行かせてもらうとしよう」
「ああ、また会えるといいな」
そして俺は竹林に向かう……しかし一体俺になんの用があるんだか……
慧音さんは使い勝手はいいけど登場させにくかったんですよねー。