デート・ア・トーナメント   作:零崎博識

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第二話 組み合わせ

「安心してくださいまし。今回私が登場したのは、単に面白そうだったからですの。みなさんに危害を加えるつもりはございませんわ。」

最悪にして最狂なる精霊は、現れるなりそう言った。

その言葉の真偽はともかく、家の中という狭い空間の中では狂三が圧倒的に有利である。あまり狂三を刺激しないのが得策だと思えた。

「わかったわ。その言葉、信じましょう。奇数になっちゃって、シードを作らなきゃなくなったのがちょっと面倒だけどね。まあ、そのくらいなら譲歩しましょう。」

「あらあら。理解が早くて助かりますわ。」

 

「ふあぁ…おはようなのだシドー。」

「むん。主様よ。目覚めたぞ。」

二人の交渉もまとまったところで、二人の眠り姫が目を覚ましたようだ。

二人は寝ぼけ眼であたりをきょろきょろしだし、本来いるはずのない狂三を見つけてひと悶着起きたのだが、長くなるので省略。

その後、起きた二人に再度同じ説明を繰り返した琴里には、すでに疲労の色がみられた。

「はあ…なんか疲れたわね。」

「お疲れ琴里。肩でも揉もうか?」

「おねがいするわ、といいたいところだけれど、みんなが嫉妬してまたひと悶着起きそうだからやめとくわ。それよりもまずは組み合わせだけ決めちゃいましょう。」

「そうするか。でも、こっちで勝手に決めるのもあれじゃないか?」

「そうね。あみだくじでも用意しましょうか。」

「それなら用意しておいたよ、琴里。仕事がひと段落したから顔を出してみたけれど、どうやらグッドタイミングだったようだね。」

現れたのは巨乳美人の村雨令音。

彼女のことを紹介しようと思えば、高校の物理教師だとか、ラタトスクの一員だとか、資源の精霊だとか、いろんな要素を提示できるのだが、それらはすべて蛇足であり、巨乳美人という事実のみが重要である。(大事なことなので二回目です。)

「ああ、ありがとう令音。はーい、みんなあつまって!とりあえず組み合わせ決めるわよー!」

「「「「「「「はーい!」」」」」」」

 

説明するまでもないとは思うが、彼女たちは精霊であり、人間界の諸ルールについてほとんど知らない者も少なくない。

あみだくじについても当然のように知らず、さらにはシード権をだれがとるかという問題もあったため、組み合わせ決定には多大な労力と時間が費やされたが、どうにかきまった。

第一試合 折紙vs耶倶矢

第二試合 四糸乃vs二亜

第三試合 七罪vs美九

第四試合 狂三vs六喰

第五試合 十香vs夕弦

シード 琴里

 

そこで、夕弦が、だれもがかねてから疑問に思っていただろうことを口にした。

「質問。いろいろやるとは言っていましたが、具体的には何をするのでしょうか。そして、審査方法などはどうするのでしょうか。」

「そうね。そこについて説明しなくちゃならないわね。勝負は、女子力勝負よ。」

「腕が鳴る。でも、女子力勝負といっても、いろいろあるはず。どうやって一つに絞る?」

「マリアが出してくれた選択肢を一つずつ書き出した紙を全部箱の中に入れて、それを士道がひと勝負ごとに引いていくわ。マリアが出してくれた選択肢なら安心だし、士道が引けば公平性は保たれるでしょう?」

「ええ,,,前から思ってたんだが、マリアの選択肢って、時々やばいのが入ってないか?ちょっと心配なんだが。」

「まあたまに神無月くらいにしか需要がなさそうな選択肢も含まれてるわね。まあそこは愛嬌ってことで。」

「はいはーい!二亜ちゃん質問しまーっす!審査員はだれがやるのかな?やっぱ少年?少年だとしたら、敗者は少年に選ばれなかったショックで反転とかしかねないんじゃないかな?私に精霊の力が残ってたらそうなっちゃいそうだよ?そのシチュ。」

「そうね。審査員は士道が務めるわ。その点については大丈夫よ。敗者には、士道との一日デート権をあげるわ。」

「おー!それはいいな!勝っても負けてもおいしいではないか!」

「でも…それってどうなの?優勝するメリットがちいさくなったりしない?」

「いいえ、そんなことはないわ。優勝者は士道に何でも命令できるのよ。ただデートできるだけの敗者より断然お得だわ。」

「くっくっく。どうせやるなら勝つまでであろう。」

「翻訳。耶倶矢は、士道に命令してえっちいことをしたくてもうがまんできない、といっています。」

「ちゃうし!そんなこといってないし!っていうか和訳から翻訳に変えてもあんま意味ないし!」

「じゃあ、質問はこんなところでいいかしら?さっそく第一試合の勝負内容を決めたいのだけれど。」

「わたしは一向にかまわない。すでにはじめてを士道に捧げる準備はできている。」

「折紙、あんま過激なのはなしって言ったよな?」

「ふっふっふ、我もいつでも良いぞ。けけけっして、士道とのえっちい共同生活とかかんがえてないからね!本当に!」

「お、おう。わかったよ。」

「じゃあ士道。引いてちょうだい。」

「おう」

 

マリアが作ったという選択肢に一抹の不安を覚えながら、士道は恐る恐る箱の中から一枚の紙を引いた。

そこに書かれていたのは…

 

「...料理勝負か。定番だな。」

 

というわけで、次回、第一試合 折紙vs耶倶矢の料理対決です。

 




一部修正を加え、再投稿しました。
一番好きなキャラは折紙ですが、一番好きな絡みは八舞姉妹の絡みです
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