トークの後に涙腺をやられましたねー。え?早すぎる?…だって、特番の映像流れるなんて予想外なんだもん。永遠にゆりしぃを一番推してますから、「ああぁぁーー!」ってなりました。※声は出してません。心の中で叫んでました。
もちろん最後もやられましたけどね!!
失礼しました。では、本編をどうぞ。
「今日の内容はここまでだ。授業の復習ちゃんとしとけよー。来週に小テストやるからなー」
「だってさ、雄弥」
「別に問題ないだろ」
「さすがだね」
「お前もだろうが」
「あはは、なんのことやら」
「オッシャ!昼休みだ!」
「藤森、覚悟しやがれ!」
「何回でも挑んでやらぁ!」
こいつらはこの情熱を他に向けることはできないのか?今日も今日とて窓から出ようとしたが、電話がかかってきたためそれはやめることにした。
「誰から?」
「結花」
「そうなんだ。どうしたんだろうね?」
「さぁな。とりあえず出るか」
「こいつ…今井さんがいながら他の女と」
「この前の子といい、いったい何人彼女作れば気が済むんだぁーー!」
「その子はたしか山吹さん!」
「そうその子だ!」
「それはともかく!これは捕まえるだけでは生ぬるいわ!!」
「裁判じゃぁ!」
「死刑じゃぁ!」
うるさい奴らだな。……あ、スピーカーにでもしとくか。それで黙るだろうし。ってか、電話が終わるまでは動かないって、変なとこで律儀だな。
「もしもし?どうした?」
『お姉ちゃんの特製弁当どう?いい出来でしょ!?』
「いや、まだ見てないからわからないんだが…」
『ええー!早く食べてよ!』
「お、お姉様、だと」
「声しかわからないが、美少女なのはわかるぞ」
「俺…紹介してもらおうかな」
「抜けがけだと!?」
「そんなの許さねぇぞ!」
「テメェら表出やがれ!!」
「「「「ウォォーーー!!」」」」
『…元気なクラスだね』
「特殊なだけだ」
(誰が紹介なんぞするか)
『あ、そうそう。朝伝え忘れてたんだけど。私今日バイトあるから、ご飯は何か食べといてね。…食べといてね!!』
「2回も言うな。ちゃんと食べるから。それに俺も今日バイトあるし」
『お姉ちゃんそれ聞いてないよ!』
「俺も伝え忘れてたからな。お互い様だな」
『むぅー。あ、でも雄弥と一緒ってことだしいっか♪』
「はいはい。…それじゃあ切るぞ。弁当食べたいしな」
『感想言ってからにしてよ!』
「…わかった。ちょっと待ってろ」
鞄から弁当を出して机の上に広げる。今日は男子たちが勝手に消えたから、教室で食べることができるのだ。久しぶりに教室で食べるなぁ、なんてことを思いながら弁当を見ると、なんとも女の子らしい弁当だった。
『どうどう?』
「…可愛い弁当だな」
『でしょ!雄弥に喜んでほしいなって思ってさ。あ、でも栄養とかカロリーも考えてるからね!まだまだ成長中の体なわけだし、ボリュームも多めだよ!』
「そうだな。…ありがとう結花」
『どういたしまして♪味の感想も欲しいかな〜』
「……美味しいよ。結花が作ってくれる料理の味、好きだよ」
『えへへ〜♪そっかぁ〜、そっかぁ〜♪』
「そろそろ切るぞ。ずっと電話ってわけにもいかないし」
『うん!それじゃあまたね!』
「……2人って付き合ってたっけ?」
「愁、お前頭がおかしくなったのか?俺達姉弟だぞ?」
「いやぁー。今の会話はね〜。ま、なんでもいいけどさ」
変なことを言ってくる愁を軽く流し、結花が作ってくれた弁当を味わう。結花が時間をかけて作ってくれたのがよくわかる。結花に感謝しながら味わうも、箸はよくすすんでいたようで、すぐに食べ終わってしまった。
弁当をしまい、帰ってきた男子に姉を紹介してくれと頼まれたのを一蹴すると、結局逃げ回る羽目になった。……そういや今日リサと食べてないな。
〜〜〜〜〜
…今日、雄弥くんとお昼を食べれなかったなぁ。まぁ日菜に捕まってたからなんだけどね。紗夜からどんな話を聞いたのかを全て話すことになった。紗夜から聞いたことは、雄弥くん達とどういう仲だったのかってこと、紗夜が過去にどう想っていて、今はどうなのかを聞いた。…いや、聞かされた、かな。だって、その話を聞いてあたしの胸は…こんなに苦しいんだから。
「…最近浮かれてたからその罰なのかな」
「リサさーん。おはよーございま〜す」
「モカ、おはよう☆」
「……?…そういえば今日新しい人来るみたいですよ〜」
「え、そうなの?そんなの言われてたっけ?」
「言われてないですよ〜。モカちゃんも昨日のバイトで知りましたし〜」
「そうなんだ」
新しい人、か。いったいどんな人なんだろ。今日のメンバー的に教えるのはあたしになりそうだし、話しやすい人だったらいいな〜。
順番に着替えてからタイムカードを押してバイトスタート。新人さんが来るのは1時間後らしいし、今のうちに何を教えるか考えとこかな。
「そういえば藤森先輩っていい人らしいですね〜」
「あれ?1年生の方でも話題になってたりするの?」
「そりゃあなりますよ〜。転校生ってだけでも話題になるのに、あの人となりですし、最近はよく走り回ってますし」
「あー、アハハ!たしかに話題にならない方がおかしいね!」
「今話題なのは、リサさんと付き合ってるんじゃないかってことですけどね」
「っ……。なんでそんな話になるのかなー?」
「…よく一緒にお昼食べてるじゃないですか〜。屋上に行った子とかも、『甘酸っぱい雰囲気がー』とか言ってましたし〜。少なくともー、うちのクラスでは
「そ、そうなんだ…。あたし達は付き合ってるわけじゃないんだけどね」
「……なーんだ〜。ざーんねーん」
…モカは優しいよね。絶対あたしの様子がおかしいってことに気づいてるのに、踏み込んでこないし。話の内容も当たり障りないようにしてくれてる。今だって話題を変えてバンドの話になってるし。
あたしは……、なんだろうね。…苦しいや、紗夜の話を聞いたから?日菜にあーいう風に詰め寄られたから?…わかんないや。わかんないよ、雄弥くん。あたしに教えてよ。どうしたらいいの?
「おはようございます」
「おはようございまーす。って、わ〜、噂をすればなんとやらですね〜。まさか藤森先輩が来るなんて〜」
「……え」
「ん?なんか話してたのか?」
「それは乙女の秘密でーす」
「ならいいや」
「おー。追及してこないのは好評価ですよ〜」
「ありがと」
モカとすぐに打ち解けちゃった。モカって内向的ってわけでもないけど、そこまで社交的でもないのに…。雄弥くんとは相性がいいのかな。……あたしって必要なのかな?
「リサ、どうかしたのか?」
「へ?ううん。なんでもないよ」
「……そうか」
「うん。…それじゃあ早速だけど、やること教えるね」
やっぱりモカとは相性良さそうだね。お互い踏み込むタイプじゃないから、すぐに距離感を掴めたんだろうね。…あたしのことも聞いてこないし。
「とりあえず今日はレジ打ちでも覚えてもらおっかな。すぐに覚えれるならレジ打ち以外にもその都度教えるってことで!」
「わかった。よろしく頼む」
「うん!」
不思議だなぁ。雄弥くんのことを考えたり、昨日今日あったことを思い出したりすると苦しいのに、雄弥くんとこうやって一緒にいるとすごい気持ちが楽だよ。嫌なことも何もかも忘れられる。…ほんとに…どうしようもないね。
「それじゃあ3人とも上がってー」
「「「お疲れ様です」」」
…もう終わっちゃった。いつもより終わるのが早く感じたよ。それと、終わるのが嫌だな。雄弥くんとももうお別れってことだもんね。
「それじゃあリサさん、雄弥さん、お疲れさまです〜」
「お疲れ様〜…ってモカ、いつの間に呼び方変わったの?」
「わりとすぐですよ〜?すぐに打ち解けれちゃうのもモカちゃんの魅力ですかね〜」
「あー、そうだね」
「むぅー。ま、いいでしょう。それじゃあまた明日〜」
「またね〜☆」
モカが先に帰って、次にあたしが着替える。雄弥くんは何やら結花と話してるみたい。内容は聞かないようにしてるからわかんないけど。
「雄弥くんおまたせー。着替えなよ〜」
「わかった。それじゃあ結花またな」
「なんの話してたの?」
「何時頃に帰れるかって話だよ。…リサ少し待ってもらってていいか?」
「え?うん、いいよ。元からそのつもりだったし」
「悪いな。すぐに着替える」
雄弥くんは更衣室に入って、本当にすぐに着替えた。2人揃って店を出て並んで歩いていく。…雄弥くんの家の場所は知らないんだけど、方向一緒なのかな?
「雄弥くんの家の方向ってこっちなの?」
「いや違うぞ」
「……えぇ!?」
「言ったろ?リサに待っていてほしいって。少し話でもしようかと思ってな。…それはそうとリサ。いつもより距離近くないか?」
「…そ、そうかな?そんなことないと思うんだけどなぁー」
「…もしかして暗いの駄目なのか?」
「あ、あはは、…うん。実は」
「…そっか。それなら、
「!…うん」
雄弥くんがあたしの手を握ってくれて、あたしは心がすっごい暖かくなった。それと同時に寂しさもあるんだよね。…だって、あたしのこの気持ちは報われないものなんだから。
「…雄弥くんはさ、…なんでそんなに優しくしてくれるの?」
「?…そう言われてもな、これが素だから」
「でも、嬉しいけど…だけど……紗夜がいるでしょ?」
「!!」
「…付き合ってるわけじゃないのは聞いてる。過去に何があったのかは知らないから、今なんで距離を取り合ってるのかわからないけど。…雄弥くん、紗夜のこと、…日菜のことも好きでしょ?」
「……まぁな」
「…っ」
「でも、
「…ざ…いで」
「リサ?」
「ふざけないでよ!!」
「っ!!」
あたしは思わず叫んでた。もう限界だ。紗夜の話を聞いて、日菜に詰め寄られてただけなのに、意外とあたしは弱いんだね。一度口を開いちゃったらもう止まらない。すべてを吐き出そうと言葉が続いていく。
「なんなの!?みんなそうやって距離を取り合って!全然向き合おうとしないで!逃げ続けて!あたしの気持ちも考えてよ!あたし…あたし……雄弥くんのことが好きなのに!そうやって3人で固まっちゃってさ!あたしにどうしろっていうの!」
「…リサ」
「もう知らない!あたしにもう関わらないで!これ以上あたしを苦しめないでよ!!」
「リサ!」
あたしは走ってこの場からすぐにいなくなろうとした。けど、そうはならなかった。
雄弥くんに止められたから。
「離して!」
「リサ…ごめん」
「…なんなの、ほんと…さ……みんな…なんで」
あたしの目から涙が溢れてくる。雄弥くんに後ろから抱きしめられて、その優しさも温もりも、今じゃ……辛いよ。
「リサを追い詰めることになってるとは思ってなかった。…ごめんな、リサを巻き込んでるよな。…ほんとにごめん」
「あたしは……」
「リサが嫌なら、明日から距離を置くから」
「ちが!…あたし……あたしは」
「俺の我儘を聞いてもらえるなら、これからも変わらずにリサといたいんだが、…強要はしない」
「…わかんない。わかんないよ…、あたしも雄弥くんと一緒にいたいけど…でも」
でも、どれだけ一緒にいても、あたしは紗夜に勝てる気がしない。2人が一緒のとこを見たことはないけど、想像しただけでもお似合いなのがわかる。そこに日菜と結花もいて、4人で過ごしてる姿を簡単に想像できるし、それが自然な感じがするから。
…ううん。わかってる。あたしのこれは絶対に実らない。だから、あたしは今のこの昂ぶりをひとまず鎮めるとしよう。体の向きを変えて雄弥くんと向き合う。心配してくれて、申し訳なさそうにしてる雄弥くんのその顔を見つめる。
瞳を見つめて、それに吸い込まれる感覚に陥る。あたしはその感覚に従って、顔を近づけて…
「……リサ」
「…えへへ…やっぱ恥ずかしいね。…でも、あたしの初めてだからね?」
「破壊力ある言葉だな…」
あたしの顔はきっとすごい真っ赤になってるんだろうね。…でも、雄弥くんも赤くなってるし、なんか嬉しいね♪
「リサ。ありがとう」
「え?キスのこと?…〜〜っ」
「照れるなら言うなよ…。いや、そっちじゃなくて、リサのおかげで決意ができた」
「…あたしのキスは安いって?」
「そんなこと言ってないだろ?そんなホイホイ他の男にもしてたら引くぞ。それにそんなことしてほしくない。…って話がそれたな。…Roseliaのライブが今度あるんだろ?行くよ」
雄弥くんにそうやって言われると、彼女になった気分だよ〜♪…それにしても、そっか。ライブに来てくれるんだ。紗夜と向き合うためなんだろうけど、それでもあたしの姿を見てほしいって思っちゃう。
良くも悪くも、次のライブはいつもとちょっと違うね!
……気持ちを鎮めるためのキスだったのに、全然逆効果だったよ。
相手の気持ちが分からないからこそ、日菜の行動は裏目にでてしまったのです。