※注意!
このペースは絶対長持ちしません
ミッテルトとの話が一段階したところで、部長達も戻ってきた。
レイナーレは……いないな。
どうやらキッチリ始末したらしい。
「っ⁉︎」
部長達の姿を見て、ミッテルトが慌てて俺の後ろに隠れる。
「あら? その娘どうする事にしたの?」
部長はミッテルトの態度を気にした様子も無く尋ねてくる。
「ああ、彼女は俺が預かります。要は白音やアーシアの仲間入りですね」
厳密に言えば白音はやや扱いが違うが、そこは今はどうでもいいか。
「そう。シンがそう決めたなら、私は反対するつもりは無いわ。元々、彼女の処遇を貴方に任せたのは私達だしね」
憐やイッセーの反応を見ても、特に反対する訳では無いみたいだ。
二人共、何か思うところはありそうだが。
「ただ、手綱はキッチリと握っておいてちょうだい。後ろから光の槍でグサリ、なんてゴメンよ?」
「もちろんです。それが出来ないなら、仲間になんてしませんよ」
と言うか、その辺は今はもう問題無い…………と信じたい。
死にたくないから仲間になったのだし、わざわざ死亡フラグを建てるようなマネはしないだろう。
「ならいいわ。自己紹介なんかは部室に戻ってからにしましょう」
部長はそう言うと、少し離れた場所で転移の用意を始める。
「…………あっ!」
俺もミッテルトと一緒に転移しようとして、あることに気がついた。
……ヤバいどうしよう。
「……シン、どうしたの?」
部長達がいるからか、やや弱気な表情でこちらを見て尋ねるミッテルト。
「あのな…………アーシアを攫ったのは俺なんだけど、その時アーシアは着の身着のままだったんだ。で、着替えなんかは
俺の言葉に納得顔をして頷いた。
「あ〜〜なるほどね。そりゃ自業自得だわ。
「…………おっしゃる通りで」
既に手遅れなのは一目瞭然なので、そのまま部室に転移した。
「……正直ちょっと意外でした」
家に向かう帰り道で、俺の隣を歩く白音が唐突に言う。
アーシアとミッテルトは少し後ろで二人で楽しそうに会話をしていて、こっちの話が聞こえてる様子は無い。
あの後、部室に着いたらまず最初にミッテルトを皆に紹介した。
彼女は堕天使だから、いきなり攻撃飛んできてもおかしくないので、最初にする必要があったのだ。
その後はイッセーの治療だけしたら解散になった。
「…………何がだ?」
俺は、本当は何の事か分かっていながらとぼける。
白音にもそれが分かったのだろう。
「……とぼけないで下さい。姫島先輩の事です」
やや不満そうに言う。
「白音は、俺がどうすると思った?」
「……わかりません。ただ兄様の事だから、何か言うんじゃないかとは思ってました」
「そうか…………ま、あれは姫島先輩の家庭の問題だからな。部外者が容易に口を挟むものじゃないだろ。それに、俺はアザゼル直属の部下だとは言ったが、幹部全員を知ってるとは言って無いからな。姫島先輩の事情を知っている素振りも見せてないし、何か言う方が変だろ」
「……確かにそうですね」
白音はそれで納得したのか、これきり会話は途切れて家に帰るまで特に何か話すこともなかった。
「ふぅ……」
アーシアとミッテルトの部屋の用意も終わり、後は寝るだけの状態で部屋のベッドで横になる。
物置部屋は諸事情で使えないので、アーシアとミッテルトは同じ部屋になってもらった。
「…………」
帰り道で白音に言われた事を思い出す。
「俺らしく無い、か……」
白音が本当に意外に思ったのは、俺が姫島先輩に対して一線引いて接しているところだろうな。
帰りに白音に語った理由、あれはウソでは無い。
ウソでは無いが……あれはただの建前だ、本音は別にある。
「……しょうがねぇだろ。ガキっぽいとは思うが、俺はあの人が好きになれねぇんだからよ」
そう、好きになれない……むしろ嫌いだと言ってもいいくらいだ。
伸ばした手を突っぱねられる辛さを知っているからこそ、突っぱねる人は好きになれない。
それに…………どこか俺と重なるから、同族嫌悪もあるんだろう。
「このままじゃ良くないのも分かってるけど……こればっかりは感情の問題だから、解決には時間がかかりそうだ」
姫島先輩も俺達と一線引いて接しているし、時間が解決してくれるまでは俺ではどうしようも無いな。
イッセーあたりが解決してくれると期待しておこう。
ああ見えてイッセーは、変態行為が無ければかなりいい奴だからな。
変態行為が帳消しにしてるだけで、顔も良ければ性格もいいから、あれがなければモテるだろうに……いや、それでこそイッセーか。
何変なこと真面目に考えてんだろ、サッサと寝よ。
…………おやすみ〜……
次の日の朝、部長に呼ばれていたので白音と一緒に部室に向かう。
アーシアとミッテルトは俺達より早く行ったみたいだ。
なんでも、部長がそうしろと言ったらしい。
「……おはようございます、部長、イッセー先輩」
「おはようございます。あれ? 二人だけっすか?」
部長とイッセーは何かを話していたようで、ソファに座ったイッセーのそばに部長が立っていた。
「ええ、おはよう、二人とも。アーシアとミッテルトならもうすぐ来ると思うわよ」
イッセーは挨拶しなかった、と言うか鼻の下が伸びていてそれどころじゃないみたいだ。
部長に何か嬉しい事でもされたのかな?
部長は結構外国人のノリでスキンシップしてくるみたいだから、スケベな割に純情なイッセーには少し刺激が強いか。
部長の言葉通り、少しするとアーシアとミッテルトが部室にやって来た。
どうやら着替えてたらしく、二人とも駒王学園の制服を着ている。
「あ、シンさん。おはようございます」
「おはよう、シン。あと、二人も」
うん、どっかの変態と違ってキチンと挨拶してくれたな。
「おう、おはよう二人とも」
「……おはようございます」
「うぐぐぐっ…………お、おのれシンめぇ〜。あんな美少女二人に特別扱いされやがって……」
イッセーが血の涙を流しそうな勢いで俺を睨んでいるが……挨拶はキチンとしろよと言いたい、てか言うか。
「おい、
「う、うるせぇこのイケメンリア充が‼︎ 爆発しちまえ!」
…………ダメだこりゃ…
「し、シンさん」
俺が
「ん? どうした、アーシア?」
俺がアーシアの方を向くと、恥ずかしそうにしながらもクルッとその場で回ると
「に、似合いますか……?」
と聞いてきた。
アーシアは元々の素材がいいから、基本何を着ても似合うけど……こういうキチンとした感じの服が一番似合うかも。
正直言うと、かなり可愛い。
「おう、良く似合ってるよ」
「ねぇシン、ウチはどう?」
アーシアを褒めたところで、突然ミッテルトが間に割り込んできた。
ミッテルトも素材がいいから、やっぱりいい感じ。
「ミッテルトも良く似合ってる。正直、二人ともとっても可愛いよ」
「「〜〜〜〜っ‼︎」」
俺が微笑みながらそう言うと、二人とも顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「…………なんか、すごいむず痒いのだけど」
「……奇遇ですね部長、俺もです」
二人がなんか言ってるようだが知らん! この可愛い二人を愛でる方が重要だ‼︎
この後、他のオカ研メンバーが揃ったところで、部長が手作りケーキを出して歓迎会をしてくれた。
ケーキを切り分ける時にイッセーが一悶着起こしたが、まぁいつもの病気だな。
一応補足を
ウチのオリ主のシンは、親に捨てられたことを完全に割り切れた訳ではありません。むしろかなり複雑な感情を抱いてしまってます。もしも親に再会したなら、自分でも何を言うかわからない、と言うくらいです。
朱乃はバラキエルを拒絶しました。よって朱乃の姿は『親を拒絶した未来の自分の姿』を見せられてるような気になるので、同族嫌悪の気持ちが生まれてしまうのです
また、シンは親への愛情を持っていたのに、親からの愛情を受けられず捨てられました。なので、バラキエルの愛情を拒絶して、親元を離れた朱乃を好きになれないのです
この二つで朱乃の事が嫌いとまで言えるようになってしまいました
朱乃が好きな方には申し訳ありませんが、今後ウチのオリ主は朱乃にあまり絡みません
まぁ、嫌いな奴と積極的に絡む人なんていませんよね? って事です
また、朱乃は堕天使に忌避感があるので、堕天使勢力に所属していて、堕天使を仲間にしているシンに積極的に関わろうとはしません
よって、朱乃はイッセーのヒロインで確定です
よ、ようやく一巻終了…
文字数としては大したことがないハズなのに、なんか時間かかったなぁ
次回からは二巻になりますが、はっきり言います
二巻はオリ主が介入しないので、ほとんどダイジェストのような形で終わらせます
それに伴い、リアスはイッセーのヒロインで確定です