ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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地獄へ突き落としてやる!

 

あの後三人と合流して部室に行くと、今日の部活は中止だと言われてすぐに解散になった。

途中で気配の数がゴソッと増えたが、部室につく頃には前の二人も含めて全員いなくなっていた。

 

部室は荒れてたし雰囲気も悪かったしイッセーは凹んでたし、その上理由を俺達には言わないとか本格的に部長の御家騒動の線が濃くなったな……介入する気はないからどっちでもいいけど。

 

 

 

 

そして次の日から、グレモリー眷属は全員学校を休んでいる。

 

憐もその日から家に帰ってきてない。

何をしているのかは知らないが町を離れたようで、その間の監視はシトリー眷属に任せたらしい…………さすがに居候は増えなかったが。

なので放課後は、いつもの部室ではなく生徒会室にいる。

と言っても、悪魔が管理している学園の生徒会で俺達が何かする訳にもいかないので、邪魔しないように隅のほうでおとなしくしているだけだ。

…………あれ? よく考えたら部室にいる時も似たようなもんかも。

 

 

 

 

 

「そんで? なんで今日はわざわざ白音だけ残して帰ってきたのさ?」

 

私服に着替えたミッテルトが、全員そろったところで聞いてくる。

 

ミッテルトが言っているように、今日は会長に許可をもらって白音以外は先に帰らせてもらった。

 

今はアーシアも俺も制服ではなく、私服に着替えてリビングに集まっている。

多少の差異はあるが、二人共最初に会った時のような格好だ。

他にも私服は買っているが、似たような服を多く買っているのはなぜだろう?

単に本人の好みの問題か…………希望的観測なら、俺と初めて会った時の格好だからとか?

 

ちなみにアーシアとミッテルトは手ぶらだが、俺はいつもは学生鞄に入れて持ち歩いている本を手に持っている。

 

「二人を連れて行きたい所があってな。今日がちょうどよかったんだ」

 

「連れて行きたい所? 変な所じゃないよね?」

 

聞いてきたのはミッテルトだが、アーシアも不安そうな顔をしている。

…………ひょっとして俺、信用無い……?

 

「んな所に連れて行く訳ないだろ。……ま、アーシアはともかくミッテルトは驚くこと間違いなしだぜ?」

 

そう言うと、二人を引き連れて二階へ向かった。

 

 

 

「あれ? 物置部屋は使えないんじゃ?」

 

アーシアの言うとおり、今俺達は物置部屋の前にいる。

 

「ここは部屋じゃなくて中継点だからな。部屋として使えないだけだよ」

 

「中継点? 何の?」

 

「それは今に分かるさ」

 

返事もそこそこに部屋へと入ると、そこは雑多に物が置いてあるが特に汚れている訳でもないただの部屋だった。

 

「……何これ? どこが中継点なのさ? 普通に物置部屋じゃん。物置部屋にしてはきれいな気もするけど」

 

ミッテルトの言葉通り、確かに”見た目は”何の変哲もない普通の部屋だ。

 

俺は返事をせずに今入ってきた扉を閉じると、扉に手をかざす。

すると、扉に小さめの魔法陣が浮かび上がる。

 

「……今さらだけど、シンってやることが結構常識外れだよね。普通自宅にはこんな機能つけないっての」

 

ミッテルトの奴失礼な! 悪ガキがそのまま大人になった(どっかの組織の総督のような)奴なんかに比べたら、俺のほうがはるかにマシだろ。

 

…………比較対象が悪いとか言うなよ?

 

 

手をかざしてから少し経つと、魔法陣が一度強く光って消える。

 

「これでよし、と。んじゃ、行くぞ?」

 

二人が頷いたのを見て、目の前の扉を開ける。

 

「「…………え?」」

 

二人が驚いて固まってしまったが、それも仕方ない。

入ってきた扉を開けたハズなのに、部屋の外はさっきまでいた自宅ではなかったのだから。

 

「さっきの魔法陣で、扉を家とは別のところにつなげたのさ。あと、ここはもう人間界じゃないぞ」

 

「…………ま、まさか……」

 

俺の言葉を聞いて、ミッテルトが顔を引きつらせながら口を開く。

どうやら彼女は検討がついたらしいな。

アーシアはただ不思議そうな顔をしているだけだし。

では、ネタバレと行きますか。

 

「ようこそ、『 神の子を見張る者(グリゴリ)』の本部へ。俺は二人を歓迎しよう」

 

「え、ええぇぇぇぇ!?」

 

「…………ああ、やっぱり……」

 

ミッテルトの呆れたような声と同時に、アーシアの驚きの声が辺りに響いた。

 

 

 

 

 

俺は二人を落ち着かせると、まずは色々と説明をした。

 

例えば、

 

二人が知ってる俺の立場は表向きのもので、本来は組織の幹部であること。

アザゼルの指示で正体を隠していて、表向きの立場を作った結果が今の立場であること。

ここが俺の執務室兼研究所で、今住んでいる家は学生としての家であること。

二人は書類上アザゼルの部下で表向きの俺と同じだが、白音は書類上は幹部としての『俺』の部下であること。

白音以外にもう一人『俺』の部下がいるが、今は単独任務についていてここにはいないこと。

 

等々……

 

二人は何か言いたいこともありそうだが、ひとまず納得してくれたようだ。

 

この時にミッテルトから聞いて初めて知ったのだが、実は意外にも、上を騙していたレイナーレは上からの報せはキチンと下に伝えていたそうで、俺のことも存在と名前くらいは報せがあったらしい。

まぁレイナーレが伝えたのは堕天使達だけで、彼女達も悪魔祓い達には教えていないそうだが。

道理であの時、妙にあっさり俺の言葉を信じるなぁと思った訳だ。

 

 

 

 

 

 

とりあえず会話も一段落したし、俺がここに来た目的を果たすとするか。

 

「んじゃ俺はちょっとやりたいことがあるから、二人はここでくつろいでてくれ」

 

俺がそう言うと、二人共ポカンとしている。

先に動き出したのはミッテルトだった。

 

「え? ウチらは置いてけぼり?」

 

「あぁ〜〜、悪いがそうなるな。でも心配しなくても、用事が終わったらすぐに戻ってくるよ。それに、本部にいる奴らのほとんどは俺が本部(ここ)にいないことを知ってるから、訪ねてくる奴もいないだろうし特に問題はないハズだ。ここの案内はまた今度に出来れば一人ずつ、な?」

 

不安そうな顔をしている二人に、できるだけ優しく言う。

 

「わかりました。私達はここで待ってますね」

 

「ま、しょうがないか。でも、できるだけ早めに戻ってきてよ?」

 

「わかってるよ。ありがとうな、二人共」

 

俺の勝手なお願いを聞いてくれた二人にキチンとお礼を言って、俺は部屋を後にした。

 

 

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