ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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ほとんどがダイジェストだからか、今回はやたらスイスイ書けました

今回クロスが一つチラッと出てきます


イッセー・・・すごい漢だ

 

放課後に生徒会室に行くようになってからおよそ十日後、グレモリー眷属が帰ってきた。

と言っても、町に戻ってきただけで学校には相変わらず来ていない。

 

皆はともかく、イッセーの様子が休む前とは大分変わってるな。

……俺から見たら弱いことに変わりはないが、全くの素人って感じが消えてるしどうやらこの数日は修行してたみたいだ。

眷属全体の雰囲気が帰ってきてからもピリピリしてるのを見ると、御家騒動が原因で非公式のレーティングゲームをすることになった、で確定だな。

十日弱の強化合宿じゃ付け焼刃にしかならないが、『赤龍帝の籠手』の可能性も含めればよほどの相手じゃなければ戦いにはなるだろうし、勝つ可能性も十分にあるハズだ。

…………それこそ、この間最初に現れた奴レベルでもない限りは。

 

 

それにしても、俺には干渉するつもりがないのについつい気にかけてしまうのは、イッセーや部長の人徳ってやつかな。

特にイッセーは赤い龍に憑かれた者だから、知らず知らずのうちに魅了されちゃったのかもしれない。

決して、決して男色的な意味では無いが。

…………俺も力に憑かれた者みたいなもんだし、力ある龍に何か感じるところがあってもおかしくは無いからな。

 

 

そんなこんなで皆が帰ってきたので部活再開かと思いきや、どうやら今日も部活は無いらしい。

それどころか、今日は生徒会室に行くこともせずに帰っていいそうだ……ありえん。

 

この感じを見ると、今晩がゲームの日かな?

すっごく見に行きたいが、余計なことをして火種を作る訳にもいかないんだよなぁ……非常に残念だ。

 

 

 

結局何をする訳でもなく普通に過ごして……そのまま何事も無く次の日になった。

 

様子を見るにどうやら、グレモリー眷属はゲームに負けたみたいだ。

全員大なり小なり怪我を負ったようだが、特にイッセーがひどいみたいでいまだに目を覚ましていないとのこと。

 

いろいろ話を聞いてみると、皆一度気を晴らすために学校に来ただけらしく明日は再び学校も休むし部活も無いらしい。

悪いけど詳しい事情は話せない、とすまなそうにしていたけどお互いの立場を考えれば当然の事なんだから気にすることは無いのに。

 

あと、一応イッセーの治療を申し出てみたら、あっさり居場所を教えてくれた。

むしろ向こうからよろしくと頼まれたが……あいつそんなにひどいのか…?

 

 

 

次の日にアーシアをつれてイッセーの元へ行くと、確かにかなりひどい状態だった。

俺はなまじよく”見えて”しまうので驚いて声も出なかったが、アーシアもイッセーの様子に絶句している。

 

見た目も結構ひどいが、それ以上にひどいのが”見えない”内側のダメージだ。

おそらく『赤龍帝の籠手』による倍加を、動けなくなるまで使い続けたのが原因だろう。

あれは、要は本来なら足りない力を神器で強制的に引き出すようなもんだから、ムリをすれば内側にダメージが溜まるのも当然だ。

 

 

これはアーシアの神器でもなかり時間がかかるな……仕方ないか。

 

「アーシアは治療しなくていいや。俺がする」

 

「…………え? で、でも…」

 

俺の突然の言葉に驚いているが、この状態だとアーシアより俺の方がいいから譲る気はない。

幸い今はストックもたくさんあるから、一個友達のために使うくらいはへでもない。

 

「いいから。ちょっと見てて」

 

そう言うと、俺は意識下からあるものを呼び出す。

すると、手の平の上にビー玉のようなものが現れた。

 

「それは何です?」

 

現れたものを見て、アーシアが聞いてくるが…

 

「とりあえず今は、俺が創ったトンでもアイテムだと思ってくれればいいよ。詳しく教えるのは、また後でな」

 

今は誰が聞いてるとも限らないので、適当な言葉でごまかすとイッセーに向き直る。

そしてイッセーに向けてそのアイテムを使うと、何かが浮かび上がって一度強く光ると消えて無くなった。

消えた後にイッセーの様子をよく”見る”と、傷はきれいさっぱり治っていた。

当然、見た目だけでなく内側もだ。

 

「わぁ……す、すごいですシンさん!」

 

アーシアはその様子を見て、目を輝かせている。

 

「今見たようにこれはすごいアイテムなんだけど、一個創るのも結構大変なんでいざって時のために出来るだけとっておきたいんだ。だから、普段はアーシアの神器を頼りにさせてもらうよ。俺達は回復系は苦手な奴ばっかりだからね」

 

「わかりました! 頑張らせてもらいますね!」

 

俺の言葉に張り切って答えてくれたが…

 

「アーシアが頑張らなくていいのがベストなんだけどね…」

 

思わず苦笑しながらつぶやいてしまった。

 

 

 

 

あの後、一応メモと『ある物』を残して家に帰った。

これが俺なりに出来る精一杯の手助けだ。

 

見た状況や聞いた話を鑑みるにチャンスは与えられてるハズなので、キチンとそのチャンスを掴めるかはイッセー次第だ。

そのために”あれ”も残してきたんだし、有効活用してくれることを願おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコンコン

 

「……兄様。ちょっといいですか?」

 

「ん? 白音か。どうした?」

 

 

イッセーを治療した日から数日後の夜、部屋でのんびり過ごしてたら白音が突然部屋に来た。

 

 

治療した後のイッセーについてだが……どうやら治療した日に式典か何かがあって、あの後すぐ目覚めたイッセーはそこに殴り込みに行ったらしい……部長を取り戻すために。

その際、俺の『贈り物』はかなり役に立ったそうで後日感謝された。

 

その次の日には、部長の問題は無事解決したと言っていた。

事実次の日からは全員学校に来ているし、部活も再開した。

憐も家に戻ってきたし、俺達の生活は前の感じに戻ったな。

 

とはいえ、あれから変わったこともいろいろある。

特に目立つのは、部長のイッセーに対する態度だろう。

前までは接し方がかわいい弟のようだったが、今は明らかに男として意識している。

イッセーの家に住み始めたらしいし、そのうち付き合いそうな勢いだ。

 

 

閑話休題

 

 

 

「……『総督』から『異能者』に連絡です」

 

「……このタイミングで? 部長達の問題が解決して、ようやく一息ついたところなのに…」

 

封筒を渡してきたので、とりあえず開けて中身を読む。

 

 

「……マジかよ…」

 

「……仕事ですか?」

 

俺のつぶやきに込められた感情に気づいたのか、白音はほとんど確信してるかのように聞いてきた。

 

「……ああ。それもとびっきり厄介だが…」

 

感情が抑えきれず、思わずここで切ってしまう。

 

 

 

 

「……とびっきりの大物が相手だ」

 

俺はこの時どんな表情をしていたんだろうな…

 

 




二巻終了! イッセーへの『贈り物』の正体はいずれ…

いきなり三巻の前フリまでしちゃいました
ここからはオリ主がはっちゃけ始めます! 今までのオリ主の姿は、言わば仮面優等生の仮面の部分ですね



まさかの予定に無いクロスの登場です
分かりやすく書いたつもりですが……元ネタ、分かりますかね?
作者の力量不足で分からない、なんてことがありそうで怖いです
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