ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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いつもよりほんの少し長め
と言っても、相変わらず短いですけどね

もっと長くした方がいいですかね?


月光校庭のエクスカリバー
人の皮を被った悪魔め!


 

「で、こっちが小学生の時のイッセーなのよー」

 

「あらあら、全裸で海に」

 

「ちょっと朱乃さん!? って母さんも見せんなよ!」

 

 

あれから数日

 

今日は旧校舎に清掃が入るらしく、いつもの部室ではなくイッセーの家で部活をすることになっている。

 

「……イッセー先輩の赤裸々な過去」

 

「イッセー先輩って小さい頃から変態先輩だったんですね」

 

「白音ちゃんも憐ちゃんも見ないでぇぇぇ!」

 

 

…………ただのイッセー弄りになっているが。

白音と憐、部長、木場がそれぞれ別のアルバムを見ている。

ミッテルトは興味なし、アーシアもイッセーに悪いと思っているのか見ようとしていない。

どうせだし、俺も弄っておこうか。

 

「……うわ、ホントだ。砂場であんなモン作ってんのかよ。しかもかなりガキの時に。変態三人組の一人、『エロ兵藤』の名は伊達じゃないな」

 

「うっせぇ! シンも見てんじゃねぇよ!」

 

白音と憐の後ろから覗いてつぶやくと、怒鳴って飛び掛かってきたので軽く横に避ける。

……ちょっと物足りないが、俺はこの辺にしておくか。

他の人がいるし、俺も便乗してこれ以上やるとちょっとやりすぎになりそうだ。

この様子を眺めてるだけでも十分面白いしな。

 

 

「幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー…」

 

部長は、写真を見て顔を真っ赤に染めながらぶつぶつ言っている。

あんた……好きな人なら何でもいいのか?

 

 

「お、おい木場! お前も見るなよ!」

 

木場が別のアルバムを見てるのに気づいたイッセーは、またもや飛び掛っていく。

 

「ハハハ、いいじゃないか。もう少し楽しませてよ」

 

木場は軽快な動きで、楽しげにひょいひょいとかわしていくが…

 

「……っ! イッセー君!」

 

あるページを見たとたんガラリと雰囲気が変わって、鋭い声でイッセーを呼ぶ。

 

「あん? どうした…?」

 

イッセーも雰囲気が変わったのに気づいて、そのページを覗き込む。

ちょっと気になったので、俺も一緒に覗き込んだ。

 

「……この写真」

 

木場がいつもより低い声で聞いたのは、幼稚園児くらいの年齢だと思われるイッセーが写った写真についてだった。

そこにはイッセー以外にも、同い年くらいの子供とその父親と思われる男性が写っている。

 

「ああ……近所に住んでた子だよ。よくヒーローごっこして遊んでたけど、小学校に上がる前に親の転勤とかで外国に行っちまったんだ」

 

「……これ、見覚えは?」

 

木場が指差しているのは、男性が携えている剣だった。

……あれ? これひょっとして聖剣じゃね?

 

「う~ん…。いや、ガキの頃過ぎて覚えてないな」

 

「そっか…。こんなことがあるんだね。思いもよらない場所で見かけるなんて…」

 

イッセーの言葉に苦笑してる木場だが、その目は深い憎悪に満ちていた。

 

 

「これは聖剣だよ」

 

 

間違いなく、これが後の騒動の引き金だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

カキーン

 

よく晴れた空に金属音が響く。

 

「オーライ、オーライ」

 

イッセーはそう言いいながら上を向き、飛んできた野球ボールをキャッチした。

 

「ナイスキャッチよ、イッセー」

 

親指をたてて笑顔で言う部長、その片手にはバットが握られている。

 

「球技大会はもう来週よ! 部活対抗戦、負ける訳にはいかないわ!」

 

俺たちオカ研メンバーは、学校行事の一つである球技大会に向けての練習中だ。

部長はこの手のイベントが大好きな上負けず嫌いなので、ここ最近は毎日練習している。

今日の種目は野球だが、昨日は別の球技だった。

 

球技大会の中でも、特に熾烈を極めるのが部活対抗戦だ。

種目は当日発表されるまで分からないので、めぼしい球技をしらみつぶしに練習するのは確かに正しいかもしれないが……何も毎日変えてやることもないだろうに。

 

 

「次、祐斗! 行くわよ!」

 

部長は木場の方にボールを飛ばすが…

 

「…………」

 

コン

 

ボーっとしていた木場は、頭でボールを受けた。

イッセーの家で例の写真を見て以来、今のようにボーっとしていることが多い。

 

「……あ、すみません。ボーっとしてました」

 

「何やってんだ木場! シャキッとしろよ!」

 

木場はすぐに状況に気づいて謝り、イッセーが木場にヤジを飛ばす。

 

「祐斗、どうしたの? 最近ボケっとしてて、あなたらしくないわよ?」

 

「すみません」

 

部長も木場に声をかけると木場は再び謝り、ボールを拾うと部長の方へ投げた。

 

 

「いいわ。少し休憩しましょう」

 

部長はそう言うと、座って何かの本を読み出した。

他の人も思い思いに休んでいるが、姫島先輩はイッセーに何か話しかけていて、イッセーがそれに反応して騒いでいた。

 

 

「さて、練習再開するわよ!」

 

 

その後も、木場の様子はおかしいままだった。

 

 

 

 

 

次の日の昼休み

 

「…………ん?」

 

イッセーとアーシアと共に部室へ向かっていると、部室にオカ研メンバー以外の者がいるのに気づいた。

球技大会も近いので最後のミーティングをする、とのことで部室に集まるように言われていたが……どうやらそれ以外の目的もあったようだ。

 

 

「遅くなりました~」

 

そう言いながら部室に入ると、そこには生徒会長と一人の男子がいた。

 

「せ、生徒会長…?」

 

「イッセー、改めて紹介するわ。こちらは支取蒼那。知っての通り、この学園の生徒会長よ」

 

イッセーが驚いてるが、特に気にすることなく紹介する部長。

 

「よろしく兵藤君」

 

「あ、どうも…! それで会長さんがどうしてここに?」

 

「なんだ、リアス先輩。もしかして俺たちのことを話してないんですか? 同じ悪魔なのに気づかない方もおかしいけどさ」

 

こいつは……イッセーは俺らの仲間って訳じゃないどころか同じ悪魔なんだから、もうちょい友好的にしろよ。

 

「サジ。基本的に私たちは『表』の生活以外ではお互い干渉しないことになっているのだから仕方ないのよ。それに、兵藤君は悪魔になって日が浅いの。だから当然の反応よ」

 

まぁそれに、イッセーはお世辞にも気配に敏感とは言いがたいしな。

本当に敏感な奴は、何の力も持たないただの人間であっても人外に対して何らかの違和感を感じるそうだ。

 

そんなことを考えていると、姫島先輩と会長が引き続きイッセーに説明していた。

 

「この学園の生徒会長、支取蒼那さまの本当のお名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主さまですわ」

 

「シトリー家もグレモリー家やフェニックス家同様、先の大戦で生き残った七十二柱の一つ。この学校は実質グレモリー家が実権を握っていますが『表』の生活では生徒会、つまりシトリー家に支配を一任しています。昼と夜で学園の分担を分けたのです」

 

「会長と俺達シトリー眷属が日中動き回っているからこそ、平和な学園生活を送れているんだ。それだけは覚えておいてくれてもバチは当たらないぜ?」

 

匙が途中で口を挟むが…

 

「おい、匙……悪魔がバチはねぇだろ」

 

それに反応して思わず俺も口を挟んでしまった。

なんとなく言わずにはいられなかった。

 

「う、うるせぇなぁ! 言葉のあやってやつだよ!」

 

このやり取りの間も部長達の話は続いている……つまり、

 

「彼は生徒会書記で二年の『匙元士郎』。シトリー眷属の『兵士(ポーン)』よ」

 

匙が言い返してる間に話は進み、匙の紹介は終わってしまった。

 

「え? ってことは生徒会のメンバーってみんな…」

 

「シトリーの眷属悪魔よ」

 

そのまま話は続いていき、イッセーの言葉は部長が先を続けた。

匙は完全に自己紹介のタイミングを逃したな……ドンマイ(ざまぁ)

 

「おおっ! 同学年で同じ『兵士』か!」

 

「俺としては変態三人組の一人であるお前と同じだなんて、酷くプライドが傷つくんだけどな…」

 

だからなんでこいつはケンカ売ってるかのような態度なんだよ。

……匙の立場だと、そう言いたくなるのは分かるが。

 

「なっ、何だと!」

 

「おっ? やるか!? 言っておくけど俺は駒4個消費の『兵士』だぜ。最近悪魔になったばかりだが、兵藤なんぞに負けるかよ!」

 

この二人のケンカも見てみたいような気がするが、会長が匙を止めるだろうな。

 

「サジ、お止めなさい」

 

匙は会長の言葉に思いっきりビクッとする。

 

「し、しかし会長!」

 

「今日ここに来たのはあなたたち新入眷属の顔合わせの為。シトリー眷属なら私に恥をかかせないこと。それに今のあなたでは兵藤君には勝てません。フェニックス家の三男を倒したのは彼なのだから。兵士の駒を八つ消費したのは伊達ではないということです」

 

あ、この間のゲームの相手は”あの”フェニックスだったんだ。

俺の『贈り物』があったとは言えよく勝てたな、イッセー…

 

「駒八つ!? それにあのライザーをこいつが……てっきり木場か姫島先輩がやったものだと…」

 

これでも『神滅具』の所有者だしそこの差は仕方ないと思うよ、匙君。

 

「ごめんなさい、兵藤君。うちの眷属はあなた方よりも実績がないので、失礼な部分が多いのです。よろしければ同じ新人の悪魔同士、仲良くしてあげてください」

 

……当の本人たちはにらみ合ってますけどねぇ〜。

 

 

 

 

「紹介は済んだことですし、私達はこれで失礼します」

 

あの後、二人は一応の挨拶をした。

笑顔が引きつっていた、と言うか笑顔のフリをしていただけで実際はにらみ合っていたが、まぁ挨拶は挨拶だ。

 

「リアス、球技大会が楽しみね」

 

「ええ、本当に」

 

 

もう昼休みが終わるが、結局ミーティングはしなかったな。

 

 

 

 

 

余談(会話のみ)

 

 

「ところで、シンって匙と知り合いなのか?」

 

「……お前はバカだから忘れてるかもしれないが、俺は堕天使側の人間だ。部長が俺らをここに入部させたのは監視が目的だし、お前らがこの町を離れてた間は生徒会にその役目を任せてたんだよ」

 

「…………そういえばそうだったな」

 

「だから面識くらいはあるさ。友達というほどではないがな」

 

「……確か生徒会役員って、匙以外は全員女子だったよな?」

 

「そうだが……それがどうした?」

 

「こっちが大変な思いをしてた時に、お前は女子に囲まれてたのかよ…」

 

「なんか言ったか?」

 

「……何でも無い」

 

「……?」

 

 




ちっとも話が進んでないでござる
会長と匙の話が予想以上に長くなってしまった

多分次回には教会組が出てくると思います
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