ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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今回はいつも通りくらいの長さです

つまり短いです


木場……お前が悪いのだ…

 

「あぁ、クソッ! また逃がした!」

 

思わずぼやいて、そこらにあった瓦礫を蹴り飛ばす。

 

 

会長達とイッセーの顔合わせの日の夜、俺は白音と二人で駒王から少し離れた町の廃墟に来ていた。

アザゼルから任された仕事をこなすためだが……今まで目標をことごとく逃がしている。もうこれで四度目だ。

 

 

「……予想以上に動きが早いです」

 

「こりゃ、『俺』が追ってるのを知ってそうだな」

 

「……まぁこの手のものを任されるのは、大抵『兄様』か『白龍皇』ですから」

 

確かにそういう意味では、誰が追っているかは分かりやすいがな…

 

「問題は何で『俺』だと分かったか、だ」

 

「……そういえば何故なんでしょうか」

 

「俺があそこに住んでいるのを知っているのはアザゼルだけだ。だが、追っているのが『俺』だと分かってない限りここまで動きが早い訳がない。間違いなく確信している……何でだ? 内通者でもいたか…?」

 

白音と二人でしばらく考えてみるが……

 

 

「分からん」

 

「……分かりませんね」

 

 

ヤベェ……マジで見当もつかない。

 

 

「……分からないことをこれ以上考えても仕方ありません。ひょっとしたら、思いもよらないところから漏れたのかもしれませんし、今日はこれで帰りましょう」

 

「……そうだな。サッサと帰ろう」

 

 

この日はそのまま家に帰ったが……この後も見当はつかず、目標も捕らえられないまま球技大会の日になってしまった。

 

 

 

 

 

 

パンッ!

 

「どう? 少しは目が覚めたかしら?」

 

木場の頬を叩いた部長が、そのまま木場に問いかける。

木場は叩かれても不気味なほど無表情だったが、貼り付けたような笑顔で答えて立ち去ろうとした。

それを見たイッセーが心配して声をかけるが、それすらも冷たくあしらって今度こそ立ち去って行った。

 

 

木場の様子は、相変わらずおかしいままだ。

球技大会でも非協力的で、部活対抗戦はドッヂボールだったのに避けることもせずボーッとしていて、イッセーに庇われたこともあった。

庇った際に当たった場所が場所だけに、その時のイッセーの様子は爆笑ものだったがな。

……男なら絶対に味わいたくない痛みだろうが。

 

イッセーの家での様子や今見せた表情を見るに、木場は聖剣が憎いんだろう。

と言うか、例のアルバムを見てそれを思い出したって感じか。

 

今朝から妙な物を持った奴らがこの町にいるし、例の件もあるし……最悪のタイミングだよ、こんチクショウ。

 

 

 

 

 

そんなこんなで球技大会から二日後、放課後にグレモリー眷属を訪ねてきた者がいた。

白いローブに全身を包んだ二人の美少女だ。

 

何故か俺達も同席するように言われたので、部室の端っこで大人しく様子を見ている。

仲間達にもそうするように言ってあるが……アーシアのことが少し心配だ。あちらは多分教会側の人間だからな。

ついでに木場のことも……凄まじい表情で奴らのこと、特に”持っている物”を睨んでいるからな。

 

 

「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及びプロテスタント側、正教会側で管理、保管していた聖剣エクスカリバーが奪われました」

 

栗色の髪をツインテールにした少女が話を切り出した。

こいつら明らかに教会側の者だし、持っている物が物だしやっぱりその件だよなぁ。

 

「えっ? エクスカリバーってそんな何本もあるの?」

 

あれ? 木場とは明らかに因縁がありそうなのに、イッセーには説明してないのか。

 

「イッセー。聖剣エクスカリバーそのものは現存してないの」

 

イッセーの疑問に部長が答える。

 

「ごめんなさいね。眷属の中に悪魔に成りたての子がいるから、エクスカリバーの説明込みで話を進めてもらってもかまわないかしら?」

 

部長の言葉に栗髪が頷いた。

 

「イッセー君。エクスカリバーは大昔の戦争で折れてしまったの」

 

「今はこのような姿さ」

 

栗髪に続けて青髪緑メッシュの少女が言うと、傍らに置いていた”物”を手に取る。

そして、それに何重にも巻きつけられている呪術らしき文字が綴られた布を解いた。

 

「折れたエクスカリバーの破片を拾い集め、錬金術によって新たに七本の聖剣を作りだしたのさ。これがその一つ、『破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)』。カトリックが管理している」

 

あらわになった聖剣を前に、イッセー達悪魔は顔を青ざめて全身をこわばらせている。

だが、聖剣は悪魔であれば本能的に恐れてしまうものだからこれは仕方ない。

説明が終わると、青髪緑メッシュは再び聖剣を布に包んだ。

 

すると今度は、栗髪が懐から長い紐のようなものを取り出した。

その紐は意志を持ったかのようにうねうねと動き始め、やがて一本の日本刀へと形を変えた。

 

「私の方は『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』。こんな風に形を自由自在にできるの。持ち運びにすっごく便利なんだから。このようにエクスカリバーはそれぞれ特殊な力を有しているの。こちらはプロテスタントが管理しているわ」

 

「『イリナ』……悪魔にわざわざエクスカリバーの能力を言う必要はないだろう?」

 

「『ゼノヴィア』。いくら悪魔だからと言っても、この場では信頼関係を築かなければ仕方がないでしょう? それに、私の聖剣は能力を知られたからといって悪魔の皆さんに後れを取ることはないわ」

 

自慢げに語るイリナと呼ばれた栗髪に、ゼノヴィアと呼ばれた青髪緑メッシュがため息混じりに口を挟むが、イリナは余裕綽々の笑みで返していた。

 

ここで部長は一度途切れてしまった会話を再開させた。

 

「それで、奪われたエクスカリバーがこんな極東の国にある地方都市にあるのかしら?」

 

「現状、エクスカリバーはカトリック、プロテスタント、正教会が2本ずつ管理し、残る一本は大昔の戦争の折に行方不明となった。その内、各陣営にあるエクスカリバーが一本ずつ奪われた。奪った連中はこの国に逃れ、この地に持ち運んだって話なのさ」

 

ゼノヴィアの言葉に、部長は呆れたように額に手を当てた。

 

「なんともまぁ……私の縄張りは出来事が豊富ね。それで、エクスカリバーを奪った連中に心当たりは?」

 

部長の問いに、ゼノヴィアは目を細めた。

 

「奪った連中は『神の子を見張る者(グリゴリ)』さ。主犯格は堕天使幹部、『コカビエル』だがね」

 

ゼノヴィアの答えに木場以外のグレモリー眷属の面子は目を見開き、部長は苦笑を浮かべた。

ついでに、事情を話していないアーシアとミッテルトも驚いていた。

 

「”コカビエル”…。古の戦いから生き残る堕天使の幹部。まさかこんなところで聖書にも記される者の名前が出てくるとはね…」

 

「私たちの依頼、いや要求とは私たちと堕天使のエクスカリバー争奪の戦いに悪魔側は一切介入しないこと。つまり、今回の事件に関わるなと言いに来た」

 

ゼノヴィアがきっぱりと言い切るが…

 

「いや、それはねぇだろ」

 

「……何?」

 

思わず口を挟んでしまった。

 

 




すごい中途半端なところで切りましたが、この後も入れると結構長くなりそうなので…
短いのに何を言ってんだ、って感じでしょうが


ここからは少しオリジナルの展開になります
と言っても結果だけ見れば、手合わせが無くなる以外はほとんど原作と変わらない……ハズです


しばらく情報を見ていなかったら、いつの間にやらお気に入りが261件とか通算UA23000オーバーとか……gkbrです (((゜д゜;)))

こ、今後も頑張ります……
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