ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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一度しか来たことがないのは……前向きに無いからと捉えていいんですかね?
報告する価値もねぇよってことじゃ無いですよね…?


相手の情報を教えて欲しい!

 

 

俺の言葉を聞いて、ゼノヴィアはこちらを睨みつけている。

イリナや部長達は……どうやらこちらの様子をうかがうことにしたようだな。

 

「ここに来たときから思っていたが、君達は一体何者だ? コカビエルのことも知っていたようだし、悪魔側の人間ではないな?」

 

とりあえず、返事を返す前に聞いておきたいことがあるな。

 

「その質問に答える前に一つ聞いておきたいんだが……お前ら、コカビエルの目的を知っているか?」

 

これは重要なことだから、キチンと聞いておかないと。

知ってるのと知らないのとじゃ、この後の話が大きく変わってくる。

 

「コカビエルの…? 堕天使のではないのか?」

 

「……あぁ…やっぱりそこからかぁ~…」

 

ゼノヴィアの答えに、思わず額に手を当ててしまう。

コカビエルなんて大物が相手なんだし、これはどう考えても事前調査が足りなさ過ぎるだろ。

 

「それはどういう意味だ? 何が言いたい?」

 

俺の態度が気に食わなかったのか、ゼノヴィアが先ほどより険しい表情でこちらを睨みつけて聞いてくる。

 

「今回の件は堕天使全体の意思では無いということさ。コカビエルの独断行動だよ」

 

「……なんだと? 何故そのようなことが言える? そもそも君は何者なんだ?」

 

ゼノヴィアが怪訝な表情で聞くが……確かにこの疑問も当然だな。

わざわざバラす必要もないが……コカビエルにバラされて、それに驚いて固まられても困るな。

 

「ふむ……どうせバレるだろうし、グレモリー眷属にも改めて自己紹介をしておこうか」

 

そう言って俺は一度姿勢を正すと、右手の指をパチンと鳴らす。

すると、俺の上に魔方陣が現れて足下へと通り抜けて行き、それに従う形で服装が変わった。

全身を隠す黒いローブを着て、顔に白い仮面を着けた姿だ……これ見た目は完全に不審者だな。

話したりするのに邪魔だし相手に失礼なので、仮面はすぐに外した。

 

「俺の名前は『憐城慎』。堕天使中枢組織、『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部の一人で『異能者』と呼ばれる者だ」

 

俺の言葉に、グレモリー眷属の皆も教会側の二人も目を見開いている。

今回ばかりは木場も例外ではなかった。

 

「『異能者』…。確か、常に仮面と全身を覆うローブで正体を隠している、つい最近になって現れた堕天使の幹部の一人ね」

 

部長のつぶやきに、ゼノヴィアが反応する。

 

「なるほど。確かに堕天使側の者なら、今は教会の者に不用意に名乗る訳にはいかないか。それに、幹部であるからコカビエルの目的も知っていると言うことだな。……だが証拠は? 正体不明ということは、誰でも名乗れると言うことでもあるが?」

 

「う~~ん……」

 

ゼノヴィアの言葉に、腕組みをして少し考えるが……答えは一つしか無さそうだ。

 

「……無いな!」

 

「……は?」

 

俺の堂々とした言い方に全員ポカンとしていて、ゼノヴィアだけがかろうじて言葉を絞り出した。

 

「いや、お前の言う通りでね。幹部の誰かでもいれば証明してくれるんだが、それ以外だと知っている奴はほとんどいないんだ。……あ、俺の後ろの奴らは俺の部下みたいなもんなんだけど、こいつらでもいいか?」

 

俺は後ろにいる白音達を振り向かずに指差して聞いた。

 

いや実際、他に知ってるのって『白龍皇』か『刃狗(スラッシュ・ドッグ)』くらいじゃね?

 

「まぁ、私達は今さら疑う気はないわ。むしろ納得ってところね」

 

部長はそう言ってくれたが…

 

「……まぁ、一応信じよう。わざわざ敵対して、不必要な消耗をするのは得策ではないからな」

 

「そうね。それに、嘘かどうかは同じ幹部であるコカビエルに会えば嫌でも分かるわ。……それで、コカビエルの目的って?」

 

イリナとゼノヴィアの二人も一応信じてくれたみたいだ。

と言うよりも、俺達と敵対して戦いになるのを避けたかったらしい。

 

「簡単だよ、戦争さ。あいつは大昔の三つ巴の戦争を再び起こしたいんだよ」

 

「なんですって!?」

 

真っ先に反応したのは部長だった。

 

「だから奴は教会から聖剣を奪ったんだ。教会側にケンカを売ったのさ。でも教会側の反応が鈍いんで、今度は悪魔側にケンカを売る為にここに来た。魔王の妹が二人もいるし、悪魔側にケンカを売るならこの町がベストだろ?」

 

「……ちょ、ちょっと待って……て言うことは…」

 

言葉を発したのはイリナだが、他の皆も同じ結論に達したみたいだ。

 

「そう。奴の標的はグレモリーとシトリーだ。如何に堕天使側がコカビエルの独断行動だと言っても、魔王の妹が殺されれば悪魔側は黙ってはいられない。それ故奴に狙われるから、グレモリーに関わるなと言ったところで嫌でも向こうから来るさ」

 

「「…………」」

 

教会側の二人は何も言わない。

 

「信じられないか?」

 

「……いや、一応信じると言ったんだ。その言葉を違える気は無いさ。それに、嘘だとは思えない説得力がある」

 

「そうね。正直、信じたくないって感じだけど」

 

ゼノヴィアに続けてイリナが言うが……俺が二人の立場でも同じ感想を言いそうだよ。

 

二人からすれば、教会側と堕天使側の問題で戦争にはならない問題のハズが、いつの間にか三つ巴の戦争勃発の危機なんて話になってるんだし。

 

……ひとまず俺の話すべきことはもう無いかな?

 

「とりあえず、俺の話はこんなところか?」

 

「そうだな。情報提供に感謝しよう」

 

どうやら話し合い自体もここで終わりそうな雰囲気だ。

……木場が最後まで爆発しなかったのはマジで幸いだな。

 

「最悪グレモリー達と行動を共にすれば、聖剣が向こうから勝手に舞い込んで来るが……教会の者がそれはありえないか」

 

「ああ。悪魔と馴れ合う気は無いからね」

 

「正教会からの派遣はねぇのか?」

 

「彼らは今回この話を保留した。仮に私達が奪還に失敗した場合を想定して、最後に残った一本を死守するつもりなのだろうさ」

 

「てことは二人だけか。無謀だが、それもお前らの信仰か」

 

信仰で死ぬつもりとか信じらんねぇな。

 

「その通りだよ。……さて、とんだ話し合いになってしまったが、一応グレモリーに伝えるべきことはキチンと伝わったようだし、そろそろおいとまさせてもらおうかな。イリナ、帰るぞ」

 

ゼノヴィアはそう言いながら立ち上がると、イリナもそれに続いた。

 

「それじゃあね」

 

イリナはそう言って手を振りながら、ゼノヴィアは何も言わずに部室を後にした。

 

 




最後が思いっきりぶった切った感じですが、教会側の二人が悪魔達のところに長居したくなくて、サッサと帰りたかったからです

また、二人が結構大事なこと(何故オリ主達が悪魔達と共にいるか)を聞いてませんが、衝撃的なことを聞いてビミョーに頭を整理し切れてないからです
リアスが最後二人に声をかけなかったのも、似たような理由です

オリ主の仮面のデザインは好きに想像してください
一応作者のイメージは『GM御前』です
(ヘイ)』とかも捨てがたいですが


次回はエクスカリバー破壊団結成をします……ただしオリ主が二人と交渉しますが
展開はかなりオリジナルが入りますが、メンツは憐が入るだけです
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