感想で指摘されたものを修正するついでに、一部表現の変更や文章の追加、削除などの編集もしたので気になる方は一度見直してやって下さい
ひょっとしたらミスとかもあるかもしれませんので
あの後、無事イッセーと連絡が取れたのでファミレスを出てとある公園で合流した。
ついでに白音も呼び出したら、イッセーより一足先に公園に来た。
その時白音は一人だったが、イッセーはなぜか憐と匙と共に現れた。
憐はグレモリー眷属だからまだいいとして、無理矢理連れて来られた匙ェ…
でも、匙も涙を流しながら「関係ねぇ!」と訴えていたが全員にスルーされてたし……まぁいいや。
教会側の二人には先に俺が事情を説明すると言ってあったので、今は少し離れたところで待機している。
大体こっちの話がギリギリ聞こえないくらいの距離だな。
イッセー達は二人を探していたらしく先にそっちと話したいと言っていたが、俺が事情を話すとイッセーには疑うことなく感謝された。
……俺が言うのもなんだけど、こいつはもう少し疑うことを覚えるべきだと思う。
一応二人に確認を取るくらいの頭はあったようで、確認が取れたらすぐに木場を呼び出した。
…………展開早ぇ……
「……話は分かったよ」
合流した木場が、話を聞いて嘆息しながら返事をする。
どう言って呼び出したのか知らないが、随分あっさりと来たもんだ。
「正直言うと、エクスカリバー使いに破壊を承認されるのは遺憾だけどね」
「随分な言いようだね。そちらが”はぐれ”だったら、問答無用で切り捨てているところだ」
そう言って木場を睨むゼノヴィアだが、木場の方もゼノヴィアを睨んでいる。
おいおい、せっかくお膳立てしたんだからぶち壊しにするのはカンベンして欲しいなぁ。
「やはり『聖剣計画』のことで恨みを持っているのね? エクスカリバーと……教会に」
イリナの言葉に木場は目を細めながら「当然だよ」と答える。
声色が冷たいし、表情と合間って今の木場怖ぇ〜…
「でもね、木場君。あの計画のおかげで聖剣使いの研究は飛躍的に伸びたわ。だからこそ、私やゼノヴィアみたいに聖剣と呼応出来る使い手が誕生したの」
「だが、計画失敗と断じて被験者のほぼ全員を始末するのが許されると思っているのか?」
なるほど、だから木場はエクスカリバーとその使い手に憎悪の視線を向けているのか。
イリナも反応に困っているが……まぁこれは返しようが無いよな。
と思っていたら、ゼノヴィアが言う。
「その事件は、私達の間でも最大級に嫌悪されたものだ。処分を決定した当時の責任者は信仰に問題があるとされて異端の烙印を押された。今では堕天使側の住人さ」
……あれ? そうなの? 俺知らないんだけど……誰が拾ったんだろ?
「堕天使側に? その者の名は?」
木場も興味を惹かれたんだろう、ゼノヴィアに尋ねる。
「『バルパー•ガリレイ』。”皆殺しの大司教”と呼ばれた男だ」
あれ? う〜〜ん……どっかで聞いたような…
「……堕天使を追えば、その者にたどり着くのかな」
「その辺は私達よりも彼に聞いてくれ」
ゼノヴィアはそう言って、俺を指す。
「ちょっと待ってくれ。聞いた覚えはあるんだが、どうしても思い出せない」
木場に向かって手を上げて言うと、必死で思い出そうとする。
「分かったよ。……僕も情報提供した方が良さそうだね。先日、エクスカリバーを持った者に襲撃された。その際、神父を一人殺害していたよ。ヤられたのはそちらの者だろうね」
「「「「「!」」」」」
俺と白音を除く全員が驚いていた。
ぶっちゃけ俺と白音は、木場が何者かと接触、戦闘したのは知ってたし。
エクスカリバー使いだったのは、ちょっと予想外だけど。
「相手は『フリード•セルゼン』。この名に覚えは?」
……誰それ?
そんな俺の疑問など知らず、ゼノヴィアとイリナが同時に目を細める。
「なるほど、奴か」
「『フリード•セルゼン』。元ヴァチカン法王庁直属のエクソシスト。十三歳でエクソシストとなった天才。悪魔や魔獣を次々と滅していく功績は大きかったわ」
「だが奴はあまりにやり過ぎた。同胞すらも手にかけたのだからね。フリードには信仰心なんてものは最初から無かった。あったのはバケモノへの敵対意識と殺意。そして、異常なまでの戦闘執着。異端にかけられるのも時間の問題だった」
危険な奴だな〜、そいつ。
俺も案外人のこと言えないのは知ってるけどね。
「そうか。フリードは奪った聖剣を使って私達の同胞を手にかけていたか。あの時、処理班が始末出来なかったツケを私達が払うことになるとはね」
ゼノヴィアが忌々しそうに言った。
「…………あっ!」
「どうした?」
俺が声を上げると全員こっちを向いて、ゼノヴィアが聞いてきた。
「思い出したんだよ、バルパー•ガリレイ! そいつコカビエルが行動を起こした時に行方不明になってる」
そうだ、それで幹部の誰かが愚痴ってたんだよな。
あれ? ってことは拾ったのはコカビエルじゃないのか。
「やはりか。まぁいい。とりあえず、エクスカリバー破壊の共同戦線と行こう」
ゼノヴィアはそう言うと、ペンを取り出してメモ用紙に何か書いてイッセーと俺へ渡した。
イッセー達だけでなく俺にも渡すとは…
「何かあったらそこへ連絡をくれ」
「俺の方はいいよ、さっき言った通りだから。どうせなら白音に渡してくれ」
そう言うと、ゼノヴィアは素直に白音と連絡先を交換した。
「サンキュー。じゃあ俺達の方も……」
「イッセー君の携帯番号はおばさまからいただいているわ」
イッセーが連絡先を渡そうとすると、イリナが微笑みながらとんでもないことを言う。
「マジかよ! 母さん! 勝手なことを!」
それでいいのか、イッセーの母親よ……イッセーが言うことももっともだぞ。
「では、そういうことで。食事の礼、いつかするぞ。憐城慎」
「食事ありがとうね、憐城君!」
ゼノヴィアは普通に、イリナはウインクしながらお礼を言ってくる。
「もうバカなマネはすんなよ〜」
そのまま立ち去って行く二人に、手を振りながらそう声をかけた。
「……イッセー君、憐城君。どうして、こんなことを?」
皆で息をついたところで、木場が静かに尋ねてくる。
ちょっと前まで殺気立ってたのに……結構変わり身早いな。
「ま、仲間だし。眷属だしさ。それにお前には助けられたことがあったからな。借りを返すって訳じゃないけど、今回はお前の力になろうと思ってさ」
「僕が下手に動けば部長に迷惑がかかるから。それもあるんだよね?」
「もちろん。あのまま暴走されたら、部長が悲しむ。まぁ、俺が今回独断で決めたことも部長に迷惑かけているんだろうけど、お前が”はぐれ”になるよりマシだろう? 結果オーライになっちまったが、教会の関係者と協力態勢とれたんだしさ」
木場はまだ微妙な表情をしている。
「俺の方はいくつか理由がある。もちろん、木場のことを友達だと思ってるから助けたかったのもある。それに、グレモリーに恩を売れるからってのもあるな」
「グレモリーに?」
反応したのは木場ではなくイッセーだった。
「この土地の管理者はグレモリーで、俺は本来敵側の人間。恩を売っておくに越したことはないだろ?」
「……ああ、そっか!」
こいつは……
「祐斗先輩がいなくなるのは寂しいです」
憐も悲しそうな顔をしながら言う。
…………ぬぐぐぐぐ……木場めぇ…
「ははは、まいったね。皆にそう言われたら、無茶する訳には行かないじゃないか。分かった。今回は皆の好意に甘えさせてもらおうかな。憐城君とイッセー君のおかげで真の敵も分かったしね。でも、やるからには絶対にエクスカリバーを倒す!」
「よし! 俺らエクスカリバー破壊団結成だ! 頑張って、奪われたエクスカリバーとフリードのクソ野郎をぶっ飛ばそうぜ!」
気合入れて宣言するイッセーだが…
「ところで、フリードって誰?」
俺のこの質問で、思いっきりズッコケたのだった。
あかん……やっぱりエクスカリバー破壊団結成までで終わってしまった
マジでコカビエルと戦うのいつになるだろう?