ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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喜べ! 作者からのクリスマスプレゼントだ!

特別編とかではないですし、作者はボッチですけどね〜…


我に拳を当てたこと、褒めてやる

 

 

〈イッセーside〉

 

 

すげぇ…

 

 

それが二人の戦いを見て最初に思ったことだった。

 

両手に堕天使のものとは違う緑色の光の剣――なぜか違う力だと確信出来る――を持って、透明なボックスを足場に空中を縦横無尽に跳ね回り戦うシンは、明らかに今の俺じゃあ絶対に届かない領域にいるのが分かる。

それなのに、俺は悔しいと思うより前にすごいと思った。

 

コカビエルも、さっきまで俺達を相手にしていた時は俺達を格下だと見下していたが、今は同格や格上を相手にしているかの如く必死に戦っている。

それが分かるくらい、戦い方や表情が違う。

 

 

でもやっぱり、すごいと思った次は悔しいと思った。

それもすごいと思ってしまった分、余計に悔しかった。

 

だから今は見ていることしか出来なくても、いつかシンを越えるのを大きな目標にしようと思う。

 

「ドライグ」

 

『なんだ、相棒?』

 

「俺、強くなる。今よりもっとずっと。最低でも、シンに足手まといって言われないように。出来るなら並び立って……いや、あいつを越えるくらいに」

 

『そうだな。あいつの言っていることは間違いじゃないが、俺もあの言い方にはカチンときた。それに、お前さんは俺の宿主で今代の”赤龍帝”なんだ。言われっぱなしの負けっぱなしで済ますな』

 

「おう! やってやろうぜ、相棒!」

 

ドライグに新たに出来た目標を言って、気合を入れた。

……まぁ今は何も出来ないんだけどな。

 

 

そんなことをしていると、部長が二人の戦いを見て非常に悔しそうな表情をして口を開く。

 

「……悔しいけど、シンの言う通りね。今の私達じゃ足手まといだわ」

 

「ええ。認めたくありませんが、格が違いますわ」

 

朱乃さんが同意する。

と、ここで部長が難しい顔をする。

 

「それにしても、シンの力は何なのかしら。両手の光の剣もそうだけど、()()()()空中を跳んでいるのがとても不可思議だわ」

 

…………え?

 

「そうですわね。魔力では無さそうですし、神器でしょうか?」

 

「かもしれないわね」

 

あれ? 部長も朱乃さんも見えて無いのか?

 

「あ、あの、部長」

 

「どうしたの、イッセー?」

 

思わず話しかけた俺に、不思議そうに返す部長。

 

「……”あれ”、見えて無いんですか?」

 

「”あれ”? 何のこと? 何が見えてるの、イッセー?」

 

部長は何のことだか分からないみたいだし、マジで見えて無いんだな。

 

「俺には空中に透明なボックスがあるように見えるんですけど……」

 

「……透明なボックス? 朱乃、見える?」

 

「いえ、見えませんわ」

 

「そう。祐斗、憐。あなた達はどう?」

 

いつの間にか傷だらけだった憐ちゃんが回復して、木場と共にすぐそばに来ていた。

アーシアの神器の力か……すごい回復力だな。

 

「いえ、すみません。僕も見えないです」

 

「私は見えます。イッセー先輩の見間違いでは無さそうです」

 

おお! 憐ちゃんは見えるのか!

 

「そう。イッセーと憐だけに見える、透明なボックスね。……シンに聞いてみないと、私達じゃ何も分かりそうに無いわね。『異能者』と呼ばれるのもそれが原因かしら?」

 

部長がそんなことをつぶやいた時、

 

「なぜだ! なぜ邪魔をする!?」

 

というコカビエルの声が響いた。

 

 

〈イッセーside end〉

 

 

 

 

 

 

「なぜだ! なぜ邪魔をする!?」

 

一度距離をとって仕切り直しの感じになり、互いに地に足をつけた。

するとその時突然、コカビエルが叫んだ。

 

「貴様は戦闘狂だ! ならば戦争はむしろ歓迎すべきことだろう!?」

 

「確かに俺は戦闘狂だ。さっきも言ったがそれは認めるよ」

 

現に俺は今、コカビエルとの戦いに悦びを感じてる。

 

「ならばなぜ邪魔をする?」

 

「だがな、俺は戦闘狂の『憐城慎』である前にただの『しん』なんだよ」

 

両手を広げて、いつかアザゼルに名乗った名を言う。

 

「俺は結構アザゼルに感謝してるし、本人には言わないけど本当の父親のように思ってる。だから、アザゼルを裏切るようなマネはしないさ。それに、俺がしたいのは勢力対勢力の戦争じゃなくて個人対個人の戦闘だ。そこを勘違いすんな。戦争なんか起こさなくても、戦闘は出来んだよ。逆はムリだがな」

 

そう言うと、コカビエルは苦虫を噛み潰したような顔をした。

 

「分かったか? 分かったならそろそろ決着(ケリ)をつけようか。これ以上時間をかけると、下の魔法陣がヤバいからな」

 

右手に持った光の剣の切っ先をコカビエルに向けて宣言する。

それと同時に、仕込みを始める。

すると、コカビエルが憤怒の形相で再び叫び出した。

 

「ふざけるなッ! 神を失った天使! 魔王全員と上級悪魔の大半を失った悪魔! 幹部以外のほとんどを失った堕天使! そんな人間の神器所有者を招き入れねば勢力の存続も怪しいものどもに何の価値がある!? それなら戦争を起こして、俺だけでもあの時の続きをしてやる! 我ら堕天使こそが最強だとサーゼクスにも、ミカエルにも見せ付けてやるのだ!」

 

ッ!! 余計なこと言いやがって!

だが、今は後回しだ。

 

「させねぇよ。俺が止める。あんたの夢はここで終わりだ」

 

あれだけカッコイイ宣言をさせておいてあれだが、仕込みは終わったしこれで決着だ。

 

そして、俺はおもむろに両手の光の剣を消して左手をコカビエルに向ける。

 

「な、なにぃ!?」

 

するとコカビエルの足元に魔法陣が現れて動きを止める。

その後少しして、コカビエルが黒い球体に包まれた。

 

右手を上に向けると、巨大な魔力球を作る。

 

「終わりだ!」

 

言葉と共に右手を球体に向けると、魔力球が消える。

 

そして、

 

ガガガガガッ!

 

という派手な音が鳴り球体に大きくヒビが入り…

 

ドガァァァン!

 

と爆音を鳴り響かせて球体が内側から爆発した。

 

 

爆発した黒い球体の中から出てきたコカビエルは、文字通りズタボロになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ……どうやらコカビエルを倒したことで下の魔法陣も解除されたみたいだし、とりあえず一段落……じゃねぇな。教会側の二人がヤベェ。二人共うなだれて放心状態だ。

 

コカビエルめ……一度は止めたってのに、再度余計なこと言いやがって。

 

少し罪悪感があるが、ゼノヴィアはイッセー達に任せよう。

聖剣デュランダルはちょっと……いやかなり惜しいが、俺個人としてはイリナの方が欲しい。

どうせ神の不在を知ってしまったら異端になるのは確定だし、片方は俺が拾っても文句は無いだろう。

 

ついでに結構疲れたし、事後処理は白音に任せてアーシアとミッテルトとイリナを連れて一足先に家に帰ろうか。

 

そんなことを考えていると、白音が三人を連れてここに来た。

イリナだけはアーシアとミッテルトに引きずられる感じで来たが、他の二人はキチンと歩いている。

 

ま、アーシアとミッテルトには神の不在をあらかじめ教えてあったからな。

 

「あ、白音ちょうどよかった。三人を連れて先帰るから、後頼むわ。ヴァーリや魔王によろしく言っといてくれ」

 

「……分かりました。イリナさんをよろしくお願いします」

 

白音の返事を聞いて、三人と共に自宅へ転移した。

 

 

 




今回短時間で一気に書き上げたので、ミスとかあるかもしれません。

能力(一つは技?)クロスが二つ登場! クロス先分かりますかね?

イッセー視点に違和感あると思いますが、作者にはこれが限界でした。
同時に戦闘描写もこれが限界……文才の無さに全俺が泣いた…


次回はイリナとミッテの救済回になると思います。
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