いや、サッサと三巻終わらせたかったんです。
どうでもいい一言
D×Dの16巻の展開がどうしてもスパロボと重なる。
クリフォトの突然の登場に、それに対抗すべく結成されたチームD×Dとか。
普通に王道的展開なんですが、どうしてもスパロボ的展開と思ってしまう作者は末期ですかね?
イリナの仲間入りやらその他もろもろがあった次の日。
放課後になって、三人の彼女達と一緒に部室へ向かうと、
「やっほ、シン君。イッセー君も」
「やあ、赤龍帝に異能者」
イリナとゼノヴィアが駒王学園の制服を身にまとい、堂々と部室のソファに座っていた。
あ、イッセーとは教室から一緒に来てたよ? 完全に蚊帳の外だったけど。
つか、意気消沈してないのはいいが……早い段階で順応し過ぎじゃねぇか、お前ら。
「なっ……なんで、お前らがここに !?」
明らかに動揺した態度で、二人に指を突きつけて聞くイッセー。
すると、バッ! と言う音がしてゼノヴィアの背中から黒い翼が生えた。
おぉ、マジで悪魔に転生したんだな。……それでいいのか、クリスチャン。
「神がいないと知ったんでね、破れかぶれで悪魔に転生した。リアス・グレモリーから『
ゼノヴィアはふん、と鼻息をつきながら言った。
破れかぶれでっておい……マジで大丈夫か?
「……真顔で可愛い声を出すな」
ツッコミどころが違うと思うぞ、イッセー。
「イリナのマネをしたのだが、うまくいかないものだな」
「つーか、転生かよ! 部長、貴重な駒をいいんですか?」
「まぁ、デュランダル使いが眷属にいるのは頼もしいわ。これで祐斗と共に剣士の二翼が誕生したわね」
イッセーの疑問にも、部長は楽しげに言うだけだった。
まぁレーティングゲームでは聖剣は脅威だろうし、速さと手数の木場に一撃必殺のゼノヴィアでバランスは意外といい……か?
なんとなく、彼女は『
「そう、私はもう悪魔だ。後戻りできない。――いや、これで良かったのか? うぅむ、しかし、神がいない以上、私の人生は破綻した訳だ。だが、元敵の悪魔に降るというのはどうなのだろうか……。いくら相手が魔王の妹だからと言って……」
ゼノヴィアが何やらブツブツとつぶやきながら頭を抱えてしまった。あらら、祈ってダメージ受けてるし。
「それで、イリナは?」
イッセーはイリナに向き直って再度聞く。
「私はシン君のところに行くことにしたわ。これからは堕天使側の所属になるわね。ただもちろん、この学園に編入させてもらったし、オカルト研究部にも所属することになってるわ。これからよろしくね、イッセー君♪」
こっちは笑顔でウインクして言った。……うん。確かに真顔よりウン十倍いいな。
部員が全員そろったことを確認すると、部長が語りだす。
「教会は今回のことで悪魔側――つまり魔王に打診して来たそうよ。『堕天使の動きが不透明で不誠実の為、遺憾ではあるが連絡を取り合いたい』――と。それとバルパーの件についても過去逃したことに関して自分達にも非があると謝罪してきたわ」
あくまで遺憾なんだな。つか、そういう話は俺達の前でしちゃマズくね?
「しかし、この学び舎は恐ろしいな。ここには魔王の妹がもう一名いるのだもの」
ゼノヴィアが嘆息しながら言う。
すると、イッセーが驚いた顔で部長の方を見る。それを受けて部長がうなずいた。
あれ? イッセーは知らなかったのかな?
「今回のことは、堕天使の総督アザゼルから、神側と悪魔側に真相が伝わって来たわ。……私達に限ってはあらかじめ知っていた訳だけどね」
「ま、俺が言っちまったからな。あぁ、部長は知ってるかもしれないけど、コカビエルは三すくみの均衡を崩そうと画策し再び戦争を起こそうとした罪により、『
部長の説明を俺が継いだ。
「近いうちに天使側の代表、悪魔側の代表、アザゼルが会談を開くらしいわ。なんでもアザゼルから話したいことがあるみたいだから。その時にコカビエルのことを謝罪するかもしれないなんて言われてるけれど、あのアザゼルが謝るかしら」
肩をすくめながら、部長が忌々しそうに言う。
う〜〜ん……多分、『悪かったな、うちのところのコカビエルが迷惑かけた』くらいにしか言わないと思うぞ?
「私達もその場に招待されているわ。事件に関わってしまったから、そこで今回の報告をしなくてはいけないの」
「マジっすか !?」
グレモリー眷属全員が驚いている中、口を挟む。
「あ、それ俺達は堕天使側として参加するから」
「それはこちらも聞いているわ」
と、そこでイッセーが何かを思い出したかのような顔をして、
「……『
とこちらに聞いてきた。
「ん? あぁ、そうだぜ。お前ら会ったんだろ? あいつは『
禁手どころか短時間なら『
ここで突然、ゼノヴィアがアーシアに視線を向ける。
「前に部室で出会った時、もしやと思ったが、君はアーシア・アルジェントか?」
「は、はい…」
アーシアは不安そうな顔で返事をする。
「そう不安そうな顔をしなくとも何もしないよ。主がいないのならば、救いも愛も無かった訳だからね」
ふーん、『魔女』と呼ばれた者に何もしないか。余計なことをしたら殴っていたところだったよ。
「……異端視か。尊敬されるべき聖剣使いから、異端の徒。私を見る目の変わった彼らの態度を忘れられないよ」
その時、ゼノヴィアの瞳には哀しみがあったように感じた。
「では、私は失礼する。この学園に転校するにいたって、まだまだ知らねばならないことが多過ぎるからね」
「あ、あの!」
部室を後にしようとするゼノヴィアを、アーシアが引き止める。
「今度の休日、皆で遊びに行くんです。ゼノヴィアさんもご一緒にいかがですか?」
屈託のない笑顔で言うアーシア。
……ち、ちくしょう……俺は誘った側だった……俺もあんな風に誘われたいナリ…
ゼノヴィアは少しだけ驚いたように目を見開いたが、すぐに苦笑する。
「今度機会があればね。今回は興が乗らないかな。ただ……」
「ただ?」
ゼノヴィアが笑顔で言う。
「今度、私に学校を案内してくれるかい?」
「はい!」
それにアーシアも笑顔で答えた。
うん、友達が増えるのはいいことだよ。ゼノヴィアも悪い奴ではないからね。
ただ、男の子の友達以上は許さないよ?
「我が聖剣デュランダルの名にかけて……。そちらの聖魔剣使いとは手合わせしたいものだね」
「いいよ。ただし、負ける気は無い」
木場が笑顔で答えたのを確認すると、ゼノヴィアは部室を後にした。
てか待て……聖魔剣? 何それ超興味深いんだけど!
と、そこでポン! と部長が手を鳴らす。
「さ、全員が再びそろったのだから、部活動も再開よ!」
部長の言葉に全員で「はい!」と元気よく返事をした。
イッセーの家で部活動をした日以来、俺達は久しぶりにオカ研メンバー全員で談笑した。
よし、三巻終了!いやぁ、長かった…
これで今年の更新は最後です、多分。
一度書き上げた後、読み直してみて初めて気づいたのですが、最初の呼びかけにさりげなくゼノヴィアとイリナで優先度が違う感じがありますね。……特に意図した訳じゃなかったんですよ?
もしや、イリナがヒロイン力を発揮するのも近いか…?