ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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うん、いい感じの投稿ペースですね。これを出来るだけ維持したいものです。

クオリティはもっと上げたいところですが。


進歩のない者達だ

 

 

 

次の日の放課後。

 

現在グレモリー眷属は、旧校舎一階の「開かずの教室」に行っている。

なんでも、能力を危険視され部長では扱いきれないと上から封印するよう言われた『僧侶(ビショップ)』が解放されることになったらしい。

部長の御家騒動でのフェニックス家とのゲームやイッセーの一騎打ちでの勝利、さらにコカビエルの一件でも俺やヴァーリの介入があったとは言え大きな破壊も無く未然に防いだことで、かなり高評価を得たそうだ。そんな今の部長なら扱えるだろうとのことで解禁されるという。

 

まぁ下僕の手柄は主のものでもあるし、コカビエルの一件では悪魔側の死者や町への被害はほぼ無かったからな。聖剣デュランダル使いを悪魔にしたことも考えれば高評価もうなずける。

…………俺から見ると、部長自身は大したことしてないような気もするけど。

 

 

 

眷属でない俺達はついて行かずに部室でゴロゴロ時間をツブしていると、

 

「……んむ?」

 

妙な感覚に襲われた。

 

……まるで俺が”あれ”を使った時みたいな感覚だ。

 

「どうやら無事に解放されたみたいだな。ちょっと見に行くか」

 

「えぇ〜〜? 行くの〜? どうせそのうち会えるんだし行かなくて良くない? つか動くのダルい」

 

文句を言うのはミッテ。

 

「確かにね〜。なにか気になることでもあるの?」

 

いや、イリナもか。皆いい感じにダラけてるな。

 

「ん〜〜、ちょっとな。皆は来なくてもいいよ。ミッテの言う通りそのうち会えるんだし」

 

「……じゃあ私達はここで待ってましょうか。正直、私も動くのがメンドくさいです」

 

「あ、あははは……」

 

白音もダラけているし、アーシアも苦笑いして口には出さないが動くのがメンドくさいみたいだ。

 

「んじゃ、行ってくる」

 

「行ってら〜」

 

ミッテが手をヒラヒラさせながら声だけかけてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、走れ。デイウォーカーなら日中でも走れるハズだよ」

 

ブゥゥゥゥンッ! という危険な音と聖なるオーラを放ちながらデュランダルが振るわれる。当然ながら、振るっているのはゼノヴィアだ。

 

「ヒィィィィッ! デュランダルを振り回しながら追いかけてこないでぇぇぇぇっ!」

 

そんな悲鳴を上げてゼノヴィアから涙目で逃げているのは、”見た目は”金髪美少女だ。

 

……”見た”感じ多分あれ、女装野郎だよな……それにしても、なんでゼノヴィアに追いかけ回されてんだ?

 

近くで二人の様子を眺めていたイッセーと憐のところに行き、イッセーに問いかける。

 

「おい、イッセー。あれが封印されてたってやつか?」

 

「あれ、シン。来てたのか。ああ、あそこでゼノヴィアに追いかけ回されてるのがそうだぜ」

 

「……なんで女装してんだ?」

 

再び問いかけると、イッセーは驚いた顔をしている。

 

「……なんで分かったんだ? 俺は言われるまで分からなかったのに」

 

その質問に答えようとしたところで、

 

「おーおー、やってるやってる」

 

生徒会役員の一人である匙が現れた。ジャージ姿に軍手をして、小さなシャベルを持っている。

 

「おっ、匙か」

 

「よー、匙」

 

「よー、兵藤に憐城。解禁された引きこもり眷属がいるとかって聞いてちょっと見に来たぜ」

 

「ああ、あそこでゼノヴィアに滅ぼされそうになってるやつだってさ。ちなみにあれ、女の子ではなく女装野郎だ」

 

「……はい?」

 

俺の言葉が理解出来なかったのか……いや、理解したくなかったのかな。

 

「だから、あいつは男だ」

 

もう一度言い直す。

 

「そりゃ詐欺だ。てか、女装って誰かに見せたい為にするものだろう? それで引きこもりって、矛盾過ぎるぞ。難易度高いなぁ」

 

「だよな。意味の分からん女装癖だ。似合ってるのがまたなんとも言えん。で、そういう匙は何をやっているんだよ」

 

「見たまんま、花壇の手入れだろ? ここ最近学校行事が続いたし、今度ここで三すくみの会談もあることだしな。悪魔が管理する学園なんだから、最低限の見栄えにはしないと相手にナメられるってことだ」

 

俺がそう言うと、匙はうなずく。

 

「憐城の言う通りだ。一週間前から会長の命令でな。学園をキレイに見せるのは生徒会の『兵士(ポーン)』たる俺の仕事だ」

 

えっへんと胸を張って堂々とする匙。ただの雑用をここまで前向きに捉えることが出来るのは、一種の才能だと思う。……丁稚向きってことだけど。

 

そんな話をしていたら、ここへ近づいてくる誰かの気配。

 

いや、俺は少し前から”やつ”が来てるのには気付いてたけど、皆は気付いてなかったんだろう。そちらに視線を向けて、イッセーが固まる。

 

「へぇ。魔王眷属の悪魔さん方はここで集まってお遊戯してる訳か」

 

そこにいたのは、浴衣を着た悪そうな男性。

 

「何しに来た? クソ親父(アザゼル)

 

全員が突然現れたそいつを怪訝そうに見つめていたが、俺の言葉を聞いて空気が一変する……

 

「おい! 今副音声でクソ親父って聞こえたぞ!?」

 

前に、アザゼルからツッコミが入った。

 

「気のせい気のせい。ここに住んでる俺に何も言わずに勝手にここに来て、何も言わず勝手に赤龍帝に接触したやつのことなんて”クソ親父”で十分だ、なんて思ってないから。うん、気のせい気のせい」

 

「思いっきり根に持ってるじゃねぇか……」

 

俺達のやり取りを見て、緊張しそうだった空気も霧散したな。

 

「れ、憐城、アザゼルって!」

 

「ん? おう、そうだよ。こいつが俺の上司にあたる『アザゼル』だ」

 

「マジだよ、匙。俺はこいつと何度か接触してるんだ」

 

イッセーのその言葉に、再び全員が構えようとして、

 

「いやいや、構えるなよ。まぁこいつは信用出来なくとも、俺ならそれなりに信用出来んだろ? こいつに今しかける気はねぇよ。仮にあっても、俺が止めてやる」

 

俺がそう言葉をかける。すると、一応構えるのをやめてくれた。

 

……うん。これでも構えるようだったら、へこんで立ち直れなかったかもしれない、俺。

 

「そんで、マジで何しに来たんだ?」

 

皆が構えを解いたのを確認して、アザゼルに再び問いかける。

 

「ちょっと散歩がてら悪魔さんのところに見学だ。聖魔剣使いはいるか? ちょっと見に来たんだが」

 

「木場のやつなら、今ここにはいないよ。魔王のところだ。かなりのイレギュラーだし、神器の研究があまり進んでない悪魔側でも、ある程度把握しておきたいと思ったんだろ」

 

ちなみに俺が木場と魔王が会っているのを知っているのは、単純に気配が一緒なのを感知してるからだ。

 

「そうか、聖魔剣使いはいないのかよ。つまんねぇな」

 

頭をポリポリかきながら、アザゼルはこっちに近づいてくる。

 

「とりあえず、いろいろ未熟な神器所有者が多いみたいだし、適当に幾つかアドバイスしてもいいぞ、シン」

 

「あ? いいのか?」

 

「構わねぇよ。正直、制御出来てないレア神器を見るのはムカつくからな。本当なら俺が直々に鍛えたいところだが、今はまだそれをするのはマズい」

 

アザゼルはそう言うと、一瞥してこの場を後にしようとする。しかし、一度立ち止まるとイッセーの方へ顔を向ける。

 

「ヴァーリ……うちの白龍皇が勝手に接触して悪かったな。さぞ驚いただろう? なーに、あいつは変わったやつだが、今すぐ赤白ライバルの完全決着をしようなんて思っちゃいないだろうさ」

 

と言うアザゼルに、

 

「正体語らずに俺へ度々接触してきたあんたの方は謝らないのかよ?」

 

イッセーが文句を言う。が、アザゼルはイタズラな笑みを見せて言う。

 

「そりゃ、俺の趣味だ。謝らねぇよ」

 

「俺には?」

 

俺が文句を言うと、アザゼルが固まる。

 

「お・れ・に・は?」

 

「あ、ああ。……わ、悪かった、よ」

 

冷や汗をかき、どもりながらも謝るアザゼル。それに俺は満足して笑みを浮かべながら、

 

「最初から俺にも言っててくれれば、一枚かんで楽しんでやったのによ」

 

と言う。

 

 

 

「「そっちかよ!!」」

 

 

 

イッセーと匙の心からのツッコミが辺りに響いた。

 

 




最初の方で仲間達がやたらダラけてますが、部長達が全員いないのをいいことに部室全体を思う存分に使ってダラダラゴロゴロしてるからです。
普段は結構人数がいるせいで、ダラダラゴロゴロ出来んのです。


あかん、今回ギャー助特訓してねぇ。聖剣振り回したゼノヴィアに追いかけ回されただけだwww

次回はどうするかな?
神器の特訓を入れるか、ギャー助と一体一で会話でもさせるか、それとも一気に三すくみ会談まで飛ばしちゃうか。
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