ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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今度はイッセーにミギーが寄生する話が思いついた。ガイバーとどっちがいいかな?

と言うか、ガイバーやミギーって元ネタ分かりますかね?


黒だよ…真っ黒!

 

 

「……グウッ……」

 

横合いから飛んできた一撃で、旧校舎の玄関前まで吹っ飛ばされた俺。それを追ってカテレアともう一人もやってくる。

 

…………正直、かなりキッツいのもらったなぁ。片方だけならまだしも、二人同時だったから防ぎきれなかったよ。いくつかは直撃してるし。……っと、部長達が旧校舎から出てきたか。二人もここにたどり着いたし、敵味方集合かい。

 

「……チッ。この状況下で反旗かよ、ヴァーリ」

 

「ああ。悪いな、シン」

 

「和平が決まった瞬間、拉致したハーフヴァンパイアの神器を発動させ、テロを開始させる手筈でした。頃合いを見てから私と共に白龍皇が暴れる。三大勢力のトップの一人でも葬れば良し。会談を壊せればそれで良かったのです」

 

……チッ、なるほどな。ヴァーリのところから情報が漏れたって訳だ。

つかおい、イッセー……カテレアに見とれてんなよ。状況から見てやつが敵だってことは分かるだろうに。

 

「いやらしい視線を感じるわ。……その子が赤龍帝なのですか、ヴァーリ?」

 

「ああ、残念ながら、そうだよ。本当に残念な宿主なんだ」

 

「残念残念言うな! 俺だって懸命に日々を生きてんだ!……って、何でお前とシンが対峙してる? つーか、その姉ちゃん誰だよ?」

 

「いや、その質問をする時点で残念って言われても仕方ないと思うぞ、イッセー」

 

思わず口を挟んで、哀れむような目でイッセーを見てしまう。カテレアも哀れむような目で見ているな。

 

「なるほどね。本当に残念な子みたいね。ヴァーリ、殺すの?」

 

「どうしようか迷っているのが本音だ。正直、俺は彼にそこまで期待をかけている訳じゃないんだ。それ以上に勝ちたい相手がいることだしね」

 

「全く、情報を鵜呑みにした俺のミスかな。……いつからだ? いつから、そういうことになった?」

 

ここでヴァーリはマスクを兜に収納させて顔を見せた。

 

「コカビエルを本部に連れ帰る途中でオファーを受けたんだ。悪いな、こちらの方が面白そうなんだ」

 

「『白い龍(バニシング・ドラゴン)』がオーフィスに降るのか?」

 

「いや、あくまで協力するだけだ。魅力的なオファーをされた。『アースガルズと戦ってみないか?』……こんなことを言われたら、自分の力を試してみたい俺では断れない。アザゼルはヴァルハラ……アース神族と戦うことを嫌がるだろう? 戦争嫌いだものな」

 

「まぁ嫌がるだろうな。だがあいつは『強くなれ』と言ったが、『世界を滅ぼす要因だけは作るな』とも言ったハズだぞ? 少なくとも、俺は言われた」

 

「関係ない。俺は永遠に戦えればいいだけだ。それに、今の環境に限界を感じていたところでね」

 

「……そうかよ。まぁ正直、俺は裏切るならお前だと思っていたがな」

 

「今回の下準備と情報提供は白龍皇です。彼によれば、予想をしておきながら対策を取っていないのはあなたらしくないそうですね。フフフ……結果、自分の首を絞めることとなりましたよ?」

 

カテレアに嘲笑された。が、反論出来ねぇ。

 

正直、攻撃されるまで信じてたんだよ。友達だと思ってたし、可能性があるのは分かってても見ないようにしてた。

 

「俺の本名はヴァーリ。……『ヴァーリ・ルシファー』だ」

 

ヴァーリは己の胸に手を当てて、イッセーに向けて言う。

 

「死んだ先代の魔王ルシファーの血を引く者なんだ。けど、俺は旧魔王の孫である父と人間の母との間に生まれた混血児。『白い龍』の神器は半分人間だから手に入れたものだ。でも、ルシファーの真の血縁者でもあり、『白い龍』でもある俺が誕生した。運命、奇跡というものがあるのなら、俺のことかもしれない。……なんてな」

 

そう言うヴァーリの背中から光の翼と共に悪魔の翼が幾重にも生え出した。

 

「ウソよ……。そんな……」

 

部長もイッセーも驚愕の表情をしている。

 

「事実だ。冗談みたいな存在だよ、こいつは。おそらく過去現在、そして未来永劫においても最強の白龍皇になるんじゃないか?」

 

「さて、覚悟を決めてもらいましょうか、人間」

 

いまだに俺を嘲笑っているカテレア。

 

「そうだな。さっき食らった攻撃のせいで、正直結構キツい。サッサと決着(ケリ)つけるか」

 

そう言ってヴァーリの方へ気付かれぬよう左の手の平を向けながら、今出来る限界まで身体強化をする。

 

「ッ!! マズい! カテレア、構えろっ!」

 

急いでマスクを戻そうとするヴァーリだが、

 

「動くな」

 

まるで俺の言葉に従うように、不自然に動きを硬直させる。

 

「ヴァーリ! 歯ぁ、食いしばれっ!」

 

その一瞬で距離を詰めて、ヴァーリの顔面を思いっきりぶん殴った。おぉ、かなりの距離吹っ飛んだな。

 

「ふぅ~、満足した。じゃあ、後は『赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)』に任せるわ。赤白対決でもしてろ」

 

「……えっ!? ちょっ!」

 

イッセーが何か言ってるが知らん。今はカテレアの相手が先決だ。

 

「おーおー、ヴァーリを殴った一瞬でずいぶん遠くまで下がったもんだ」

 

俺の言葉通り、カテレアはヴァーリを殴った一瞬に俺からかなり距離を取っていた。

 

「チッ、黙りなさい! 私は偉大なる真のレヴィアタンの血を引く者! あなたのようなただの人間ごときに負けはしない!」

 

俺のバカにしたような言い方が気に食わなかったのだろう、特大のオーラを纏ってカテレアが飛び出す。

 

「傷がキツいし……手加減なしだぜ!」

 

突進してきたカテレアと俺がすれ違う。そして……

 

「灰のひとかけらも残すかよ!」

 

言葉と共に右手の親指を下に向ける。するとカテレアが炎に包まれて

 

ドガァァァンッ!

 

と爆発した。

 

 

爆煙が消えた後から現れたカテレアは、意識がなくズタボロだったが普通に五体満足だった。

 

「……ま、当然ながら生きてるよな、かろうじて。そのくらいに威力を調節したし」

 

実は最大出力で使ったらさっきの言葉通り灰も残らない威力を出せるんだよな、あれ。我ながらトンでもない技を開発したもんだ。まぁ……想定してる対象が対象だしなぁ。

 

そんなことを考えながら、意識がないカテレアの足を無造作につかむと会議室に転移した。

 

 

 

 

「お疲れさん」

 

「おう。疲れたよ」

 

転移した俺に最初に声をかけてきたのはアザゼルだ。

 

「シン君、早速ですまないけどカテレアを引き渡してくれないかな?」

 

そのすぐ直後にサーゼクスが声をかけてきた。

 

「ええ、いいっすよ。もともとそのつもりで持ってきたんですし」

 

そのままサーゼクスにカテレアを渡そうとして、

 

「あ、ちょっと待ってください。こいつなんか変な術式を自分にかけてやがる」

 

それに気付いたので待ったをかけて、術式を解析する。

 

「……これ、術式っていうより呪式だな。効果は……道連れか」

 

特に複雑な呪式という訳ではなかったので、発動していなければあっさり解除出来るな。

 

「ほい、オッケー。これで呪式は発動しないハズです」

 

「ああ、ありがとう」

 

「ありがとね、シン君☆」

 

サーゼクスといつの間にやらそばに来ていたセラフォルーが礼を言って、カテレアを連れて行った。

 

 

「シンさん、体は大丈夫ですか?」

 

「……兄様、大丈夫ですか?」

 

落ち着いたので白音とアーシアのところへ行くと、二人共ほぼ同時に声をかけてくる。攻撃がまともに直撃したので心配なんだろう。

 

「ワリィ、実はちょっとキツい。しばらく寝たいから、その間に回復頼むわ」

 

「分かりました!」

 

「……兄様、ソファです」

 

アーシアが張り切って返事をして、白音が気がつけばソファを設置している。

 

…………俺の為にわざわざここにソファを転送してきたのか? いや、ありがたいけどね。これならゆっくり休めるし。

 

「し、シンさん、ここ、どうぞ」

 

アーシアがソファに座ってヒザをポンポン叩いて言う。

 

「……むぅ。アーシアさんに先手を打たれましたか」

 

白音はどこか不満そうだが、文句を言う気はないようだ。

 

「んじゃ、遠慮なく」

 

そのままアーシアの膝枕で、体を回復してもらいながら眠りについた。

 

 

 




戦闘描写が不安すぎる。やってること分かりますかね? 今回技のクロスも出てきましたけど。

カテレアの下準備云々のセリフですが、ヴァーリは裏切りがシンにばれている可能性まで考慮していました、ってことです。

アーシアの膝枕でお休み…………シン君は爆発すればいいと思うよ、うん。


多分あと三話くらいで四巻終了のハズです。
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