ハイスクールD×D 〜異能者〜   作:綺羅星☆

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すみません、一週間越えてしまいました。


こいつは楽しめそうだ

 

 

 

「憐城君」

 

会合が終わり解散したので、サーゼクスに会いに行こうとしたところで会長に声をかけられた。会長の後ろには眷属もそろっている。

 

「なんスか?」

 

「あの……さ、さっきは、ありがとうございました」

 

少し頬を赤くして微笑みながら礼を言う会長。ちょっと可愛い。

 

「あぁ、お礼なんていいッスよ。こう言っちゃなんですけど、会長の件は溜まってた不満が爆発するキッカケだっただけですから。俺、見下されるの嫌いなんで」

 

「それでも、です。本当に嬉しかったですから」

 

あまり真っ直ぐとした目で言わないでくれ。こっちが恥ずかしくなる。

 

「俺は会長の夢、いいと思いますよ。いろいろ大変だと思いますけど、頑張ってください。それじゃ!」

 

それだけ言うと、逃げるようにその場を去った。

 

 

 

 

 

一旦会場に戻ると、そこでは約束通りサーゼクスが一人で待っていた。これはあちらからの提案だ。

 

 

「やあ。さっきはすまなかったね」

 

俺の姿を確認すると、手を上げて開口一番にそう言った。

 

「いや、さっきのは俺が悪かった。迷惑かけたな」

 

なので俺も謝る。さっきのはちょっとマズかったからな。

 

「それで、シン君の目に彼らはどう映ったかな?」

 

微笑みながら聞いてくる。いきなりの本題だが、きっと魔王ってのは忙しいのだろう。

 

「そうだな……とりあえず、皆良くも悪くも名家の上級悪魔って感じだ。ただ……」

 

「ただ?」

 

「バアル――サイラオーグだけは明らかに毛色が違ったな。あいつは本当に面白い。あとは会長――シトリー眷属がいい感じかな」

 

それを聞いて、やや表情を曇らせる。部長の名前が出なかったからだろう。

 

「部長は、眷属はいい感じだが本人が面白くないんだ。だからどうしても俺からの評価は下がる。悪魔側から見たらどうかは分からんがな」

 

「そうか……」

 

言葉には出さなかったが、少し残念そうな顔をのぞかせたな。

 

「んじゃ、俺は帰るぞ」

 

「ああ、今日はありがとう」

 

サーゼクスの礼に手を振ると、その場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りは部長達と一緒だった。サーゼクスと会っていたので少し遅れたのだが、待っててくれたのだ。

 

グレモリー本邸に帰ってきた時、俺達を迎え入れたのはアザゼル。そのまま皆でリビングに集まり会合の顛末を話したのだが、その際俺のやったことに怒ったのは部長だけで、アザゼルは爆笑だった。まぁ、笑って済ましてくれるだけありがたいのかね。

 

「そうか、シトリー家と対決とはな。人間界の時間で現在七月二十八日。対戦日まで約二十日間か」

 

「しゅ、修行ですか?」

 

イッセーの疑問にアザゼルはうなずく。

 

「当然だ。明日から開始予定。すでに各自のトレーニングメニューは考えてある」

 

「でも、俺達だけ堕天使総督のアドバイス受けてていいのかな? 反則じゃないんですか?」

 

イッセーの言葉はもっともだ。案外頭使えるんだな。いや、勉強があまり出来ないだけで、元々頭の回転は悪くないか。

 

「別に。俺はいろいろと悪魔側にデータを渡したつもりだぜ? それに天使側もバックアップ体制をしているって話だ。あとは若手悪魔連中の己のプライド次第。強くなりたい、種の存続を高めたい、って心の底から思っているのなら脇目も振らずだろうよ」

 

嘆息しながらそう言うアザゼル。

 

実際、彼らの半数くらいはプライドが邪魔するだろう。確実に受け入れられるのはグレモリー、シトリー、バアルかな。アガレスは微妙。グラシャラボラスとアスタロトは絶対受け入れられないね。

 

「うちの副総督も各家にアドバイス与えてるぐらいだ。ハハハ! 俺よりシェムハザのアドバイスの方が役立つかもな!」

 

アザゼルは笑いながら言うが、そんな事はないと思う。アザゼルには俺やヴァーリを育てた実績がある訳だし。

 

「まぁいい。明日の朝、庭に集合。そこで各自の修行方法を教える。覚悟しろよ」

 

「「「「「「「はい!」」」」」」」

 

グレモリー眷属が重ねて返事をする。仲がよろしいことで。

 

と、ここでグレイフィアが現れた。

 

「皆様、温泉のご用意が出来ました」

 

おおっ! 待ってました!

 

 

 

 

と喜んだのはいいが、イッセーやアザゼルと一緒に入ると大変な目に遭うのはほぼ確定事項だったので、あいつらが出てから入った。

 

だがその結果平和に過ごせたので、特に語ることがない。誰かと一緒に入った訳でもないしな。う~~む、あいつらの時には一騒動あったんだが。

 

 

まぁ、温泉はとても気持ちよかったとだけ言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺達はグレモリー家の広い庭の一角に集まっていた。

 

服装は俺以外は皆ジャージ。俺は私服だ。アザゼルもジャージ姿なのは珍しい。

庭に置かれているテーブルと椅子に皆で座ってミーティングをしている。姫島先輩の時に少し問題があったが、それ以外は順調に決まっていった。

 

「さて最後はイッセーだ」

 

「あ、ちょっと待った、アザゼル」

 

「ん? 何だ?」

 

イッセーの番になったので待ったをかけた。ちょっと確認したいことがあったからな。

 

「ちょっと確認。”これ”見えるやついる?」

 

そう言って俺の右を指差す。そこには俺の力で作り出されたボックスがあるが、見えるやつはほとんどいないハズだ。

案の定、反応したのは二人だけ。イッセーと憐だった。俺の予想通りか。

 

「オッケー。アザゼル、ちょっと憐を借りるぞ。多分すぐに返すけどな」

 

「お前が珍しいな。まぁ特に問題ねぇけどよ。そういうことだ、憐。最初はシンに見てもらえ。その後はさっき言った通りだ」

 

「はい」

 

特に思うところはないようで、あっさりうなずいた。

 

「それでイッセーだ。お前は……。ちょっと待ってろ。そろそろなんだが……」

 

イッセーに向き直り時計を見た後、空を見上げるアザゼル。つられて俺や皆も空を見上げる。

 

……おや? なにやら面白そうな展開だな。強そうな気配が近づいてくるのを感じる。

 

そこでデカい影が視界に入り、かなりの速さでこちらに向かってきた。その影は地響きと共に目の前に着地する。椅子に座っていてもかなりの衝撃がきて、イッセーなんかは転んでしまうほどだ。

辺りに土煙が舞い、それが収まると俺らの目に飛び込んできたのは……。

 

「ドラゴン!」

 

「そうだ、イッセー。こいつはドラゴンだ」

 

イッセーが叫びアザゼルがうなずく。

そう。大きく裂けた口、そこに生えそろう鋭い牙、ぶっとい手足、横に広がる翼。どこをどう見ても正真正銘ドラゴンだった。しかも……。

 

「おいおい、『魔龍聖(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)』タンニーンかよ。元龍王の一角とはずいぶん豪華な先生だな」

 

「アザゼルに異能者、よくもまあ悪魔の領土に堂々と入れたものだな」

 

ドラゴン――タンニーンは口の端をつり上げて言う。それを見たイッセーは驚いた顔をしている。

 

なぜだろう? しゃべれないとでも思っていたのかな?

 

「ハッ、ちゃんと魔王様直々の許可を貰って堂々と入国したぜ? 文句でもあるのか、タンニーン」

 

「ふん。まぁいい。サーゼクスの頼みだというから特別に来てやったんだ。その辺を忘れるなよ、堕天使の幹部に総督殿」

 

「ヘイヘイ。というか、そういうことは言わないで欲しいんだが……まぁいい。イッセー。こいつがお前の先生だ」

 

……おそらく前半部分は俺のことだろうな。現にちょっと戦ってみたいとか思ってるし。

 

イッセーは大きな声を上げて驚いている。どうやらドライグとタンニーンは知り合いのようで、互いに話してたりしていた。また、イッセーは少し前まで一般人でこの辺のことをほとんど知らないので、ドライグやアザゼルに説明を受けていた。

あ、『ドライグ』というのは『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』に封印されているドラゴンで、本当の”赤龍帝”のことだ。

 

そのまま説明を終えたアザゼルは、手を振ってこの場を去って行った。

 

「さて、各自各々に修行メニューをこなすこと。いいわね」

 

「「「「「はい」」」」」

 

部長の言葉にイッセー以外が返事をして、グレモリー眷属の修行が始まった。

 

 

 

……あ、俺の仲間にはいつも通りのメニューでいいってあらかじめ伝えてあったな。話題にも出てないし、俺以外はここに集まる必要無かったかも。

 

 

 

 




やっぱり筆のノリが悪かったです。次回の更新もこのくらいになりそうな感じ。


次回は修行かな? ひょっとしたらソッコーで終わって、次回にはオリジナルにいくかもしれません。
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