テルミが壊す!   作:ロザミア

16 / 48
早々に出さないと辛い。

そういえば、インターネット対戦でトラウマのナインをテルミちゃんで倒せました。


冥王降臨

アジトの場所は、森の奥で前のアジトと同じように崖の下に建設された。

元からあったのでは、てか?

スサノオの野郎が全部一人でやった。

 

間、俺はラバックと森の中を散歩なりしていた。

実際はクローステールの糸を張り巡らせていたのだが。

まあ、これの使い方は変わってねぇが上手い使い方だ。

 

俺の知ってる誰よりも使いこなせてらァ。

 

『貴方の糸を理解して応用する力。

頼もしいことこの上無しですね。』

 

『そう言われると照れんな…。

ま、この糸が少しでも役立つってんなら、いくらでも張るさ。』

 

『…その性格をどうして女性の前で出せませんかね?』

 

『うっせぇやい!』

 

とまあ、結構いい感じに話せたんじゃねぇの?

こうしてスパイとして情報を渡してんだから信頼はされてるはずだろうしな。

 

怪しさは兎も角、やることはやってんだ。

 

しかし、スサノオの奴、彼処まで家事全般の能力に長けてやがるとは……惜しい才能だ……

 

……武神。

 

ウロボロス本来の姿であり、あらゆる帝具を破壊できる力を有している存在が奥の手の帝具。

アンチ帝具には流石に勝てねぇがあれは一度発動したら一週間は起動しねぇ欠陥。

 

シコウテイザーとの相性に関しても武神は力を解放すれば勝てる。

シコウテイザーを皇帝の象徴とするなら武神は力の象徴だ。

 

だからこそ、俺様はあれを二つに分けた。

 

あれはずっとあっちゃならねぇ代物だからだ。

 

あれが今もあったら力による支配があったと予想できる。

 

始皇帝の時代で創られ、そして始皇帝の終わりが近くなると同時に分けた。

 

あの判断は間違ってねぇと信じてる。

 

「ハザマさん?」

 

「……ああ、すみません、何です?シェーレさん。」

 

少し考えに没頭しすぎたか。

飯を食ったからって頭働かせ過ぎだ……。

シェーレが俺を心配そうに見てくる。

 

食事まで世話になったってのに。

 

「いえ…ボーっとしていたので。何か悩みが?」

 

「少々考え事をしていただけですよ。

考えすぎるのが私の悪い癖です。」

 

「そうですか?あ、ハザマさん、お昼、美味しかったですか?」

 

「ええ、それがどうかなさいましたか?」

 

「あれ、私が一部は作ったんですよ。」

 

「……!?」

 

馬鹿な、俺の舌はどうなってやがる!?

 

そうか、俺様だけあの皿を取ってたのはそれが理由か!

こいつら、知ってるなら教えやがれやぁ!

 

タツミとレオーネが笑ってやがる。

 

「あははは!美味そうに食ってたよなぁタツミ!」

 

「姐さん、あまり笑うと……ハハハハ!」

 

「…まあいいですけど。」

 

「美味しかったなら、よかったです。」

 

「あー……はい……」

 

最早曖昧な返事しか出来ない。

意外とショックだった。

見た目が何だか普通にまでランクアップしてるのはいいとは思うがよぉ……

 

大体の話、俺様がこうなったのもあのアマの……。

 

……。

 

「……すみません、今日はこれで。」

 

粗方情報も渡した、後は上手く事を運ばせる。

それはこいつらの役目だ。

俺は暗躍して、こいつらも暗躍する。

英雄なんざ、最初から居ねぇんだろうな。

 

この世界も、難儀なもんだ。

 

「そうか。気を付けろよ、そちらの方が危険だからな。」

 

「直接当たらないだけ、マシですよ。」

 

俺は立ち上がり、外へと向かう。

結局、今日の収穫は少なかったな。

いや、鎧の所在確保だけでもデケェわな。

 

…ウロボロス自身も強化しねぇと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻ってきたはいいがよ、どうしたもんかな。

スタイリッシュは厄介ではあるが味方の内は利用しておきてぇが……

 

いや、あまり道を狭める必要はねぇ。

スタイリッシュは殺すべきだ。

んで、パーフェクターをナイトレイドに横流す。

 

これによって犯人をナイトレイドにしておいて俺への注意をそらす。しばらくはそっちの案件で留まる筈だ。

それなら俺も動きやすくなる。

 

ついでにウロボロスの食事もできるしなぁ。

 

…これならデメリットを上回る。

 

厄介なオカマだぜ、くそが。

…暗殺ねぇ、どうしたもんかねぇ……

 

いや、ウロボロスを使えばいい話なんだが周りの改造人間が邪魔すぎる。

 

くそが、やりにきぃ!

 

むしゃくしゃするぜ……。

考え事をしながら城の中を歩く。

研究室にでも向かってから考えるか。

 

「おや、これはハザマさん。」

 

「…オネスト大臣。」

 

面倒な時に出くわした…。

何やら上機嫌な大臣が傍らにフードで顔を隠し、布を着込んだ…人間、だよな…そんなのが居やがる。

 

「その人は?」

 

「これですかな?ヌフフ…面白い掘り出し物ですよ。」

 

「まさかとは思いますが……」

 

「いえいえ、別にそういった目的ではないですよ。

…これは、帝具に近い存在でしてね。」

「帝具に……?」

 

この、ガキに近い見た目のが?

スサノオとは違ってどんな力があんだよ。

 

「名前は……聞けてないんですよねぇ。」

 

「ハァ、そうですか……どうも、私、ハザマと言います。貴方のお名前、伺っても?」

 

俺は女だか男だか分からねぇガキの前まで来て、しゃがんで挨拶をする。

ついでにコイツの顔を見させてもらうか……

 

「……。」

 

「…な……!」

 

俺は、その顔を見た途端に呆然とする。

んな、馬鹿な。

 

だとしたら、コイツぁ……!

いや、あり得ねぇ。

あり得たとしても、俺様がそれを知らねぇわけが……

 

ソイツは俺の顔を見た途端、無表情だった顔がピクリと動く。

そして、ゆっくりと俺の顔を触る。

 

こい、つは……

 

 

 

「──テ ル ミ ?」

 

 

 

「…んな……馬鹿な……。」

 

極めて小さい声で、嬉しそうに俺の名を呼ぶ。

鈴のような凛とした声。

その声を聞いて、確信した。

そして、自然と手に力がこもる。

 

……テメェ、何だってそんな存在に成り下がってんだ…!

 

それにテメェ、あの時代に…確かに俺様の目の前で…!

 

「……余は、冥王。冥鏡死衰 イザナミ。」

 

「…大臣、冥鏡死衰だそうですよ。」

 

「おお、聞き出せたのですか?私では聞かなかったのに。何に反応を示したのやら。」

 

「…さぁ、私には、何とも分かりませんね。」

 

震えそうになる声を抑え、名前を伝えておく。

 

駄目だ、コイツは、今の俺の精神に、ダメだ。

 

「すみません、部屋まで戻りますね……」

 

「そうですか、お体でも悪いのですか?」

 

「……いえ、考えすぎで疲れてるだけです。」

 

「ほう、お体にお気をつけて、ヌフフ…… 」

 

「ええ、では……っ?」

 

「……ハザマ。」

 

イザナミは、俺の袖を掴む。

その赤い瞳で俺を見つめてくる。

行くのか、と。

 

コイツは、違う。

 

何せ、アイツは死んだんだからな。

仮にそうだとしても、こいつはコピーだ。

 

あの時に、そんな技術力を持ってる奴が……

 

「気に入られたのですかな?」

 

「…恐らくは。」

 

「まあ、下手に束縛する気はないので、お好きになさってください。私はやることがあるので。」

 

「……。」

 

大臣の奴、まるで厄介者を押し付けるように流れるようにどっかいきやがった。

……コイツ、どうすっか……

 

「……取り合えず、私の部屋まで行きますか。」

 

「……。」

 

やりづれぇ。

元の性格とは似ても似つかねぇ。

やっぱりコピーか何かと考えるべきか。

 

それとも……いや、まだ仮説で語るのはよくねぇ。

 

なんでこいつはこんな黙ってやがる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……部屋についたが……くそ、何を話ゃいい……!

 

ふざけんな、誰がコイツをこんなにしやがった。

あの時代の誰かだろうが……研究者……

 

 

「テルミ。」

 

「…テメェ、何で生きてやがる。」

 

とりあえずと座らせて研究者を思い出そうとしていたら名を呼ばれた。

仕方ねぇと思い、俺は何故生きているかを聞いた。

 

イザナミは、無言で布を脱ぎ、フードを脱ぐ。

美しく整った顔立ち。紫の髪、赤い瞳。

 

間違えようが、ねぇじゃねぇか……。

 

「余は、今まで寝ていた。」

 

「あ?そりゃどういう… 」

 

「余の肉体が死した時、余の肉体を保存し、改造し、そうしてこの世に生をまた受けた。」

 

「保存…やっぱあの時代、誰かがテメェの死体を使ったのか。誰だ、誰がやりやがった!」

 

「知らぬ。」

 

「んなっ……」

 

「余には、余が再び甦ったという事しか分からぬ。

だが、分からぬのならば構わぬ。」

 

「構わねぇわけあるか。テメェ、どうなっちまったんだ。そんな無関心な性格じゃなかっただろうが!」

 

一度死を受けた影響か。

だが、死んだ人間を保存し、それを甦らせるなんざ……どうやったって……

 

「ククッ、余を案じておるのか。

相も変わらぬ愛しさよな、テルミ。」

 

「うるせぇ、大体イザナミってのもおかしいだろうが。

そりゃテメェの帝具だ、テメェじゃねぇだろうが。」

 

「否、余は、イザナミだ。」

 

当然だと言わんばかりに昔のように好奇心に溢れた顔でなく、冷めたような顔で告げる。

 

「…どういうことだ。」

 

「分からぬか?余は、死して尚冥鏡死衰…つまり、死は寄り添い続けた。

そして、新たな生を受けた余は、その死となったのだ。」

 

「……そうか、一体化しやがったのか!

擬似的な帝具人間の創造、それによる蘇生……!

あの帝具、生きてやがったってのか!インクルシオみてぇに!」

 

「そう。余は、『死』だ。

あまねく者全てに等しく死を与える存在。

冥鏡死衰 イザナミだ。」

 

一体化による蘇生での影響がこれか。

性格がイザナミに引っ張られてやがる。

大部分は変わってねぇが、基本的に死を重視してやがるのか。

 

確かに、コイツと話しているだけでそれがそうなのかは分からねぇが、『死』ってのがイメージされる。

 

元々そんなもんじゃなかったろうが、一体化による影響の1つか……。

 

スサノオが力を持ったのなら、イザナミは死を得た。

イザナミは、俺を赤い瞳で見つめる。

 

「テルミ…余を、怖がるか。」

 

「…俺様が一度でもテメェみてぇなヒョロアマに恐怖したことがあるか?」

 

「ない。だが、それは生前、帝であった余だ。

イザナミとしての余が恐ろしいとは思わぬのか。

話すだけで死を感じさせる余が。」

 

「テメェの思っている何倍も俺様はそういったもんに強いってこった。

大体、死んで甦っても俺様に付きまとうのはおかしいだろうが、テメェはもう皇帝じゃねぇ。

その皇帝じゃねぇテメェを壊すのは契約を違えねぇ。」

 

「…余に死を与えると?」

 

「やってやれねぇこともねぇんだぜ?ええ、イザナミさんよぉ……ヒヒヒ。」

 

「愛い奴よ…再び会えた今でも変わらぬその有り様。

余を笑い殺す気か?」

 

今にも笑い出しそうな雰囲気だ。

……コイツ、笑う顔も変わったな。

昔はもっとこう……

 

何でもねぇ。

 

「……だが、皇帝でないということは……余は最早何者にも、それこそ死にも縛られぬ存在となった。

全てが等しく死ぬ……そのような景色が容易に見えるわ。」

 

「んだよ、面倒な言い回しだな。」

 

「…肝心なところで頭が回らぬのも変わらんな。」

 

身を乗りだし、俺の顔にその両手で触れて微笑む。

コイツ、大胆になったな。

昔はもっと奥手な……

 

…何でもねぇ。

 

「其方に余個人が()を与えてやれる。

それが最大の利点よ。愛しい男。」

 

「…ああそうかよ、なら、全部終わったら殺してくれや。テメェもその時殺してやるよ、冥王イザナミ。」

 

「余の()よりも、大切なモノがあると?」

 

「今の皇帝ちゃんを助けてやんねぇとあっち側がうるせぇだろうが。」

 

「…良い、其方がそういうのなら、余もまた遊ばせてもらう。

幸い、あの豚めは余を従わせたと思い込んでおる。

聞けば、今の世は腐敗しているそうだな?

どれ、面白い……」

 

 

「余は、余のやり方で死を与える。」

 

 

「テメェ、まさか。」

 

「其方が思っていることと概ね同じだ。

だが、今さら1つや2つ出来ようが良かろう?

 

余は、余の組織を作る。」

 

……雲行きが、怪しくなってきやがった。

 

テメェまで自由になんのかよ……。

 

…クソが、あの野郎、さっさと殺してやろうと思ったが、仕方ねぇ。

更に八つ裂きにして絶望を与えてやる。

 

 

 

 

「……ところでよ、テメェの料理が俺様の舌をおかしくしたんだがよ。」

 

「クク、余の手料理が其方の舌に死を与えたと言うことか。嬉しいか?」

 

「上手いこと言ったつもりかテメェ。

んな訳ねぇだろ。」

 

「……そうか。」




Q.組織の目的は?

「企業秘密だ」

Q.組織の名前は?

「世界虚空統制機構…はおかしいか。
カグツチはどうだ。」

Q.長になったら何をしますか。

「全ての者に等しく余の()を与える。
生前も、今も、変わらぬ。」

Q.好きなも 「テルミだ。今の時代、発展しているのであろう?ならばブロマイドを余に渡すがよい。」


以上、帝インタビューでした。

どうなる原作。
どうなるテルミ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。