テルミが壊す!   作:ロザミア

46 / 48
ダイナミック土下座ァァァァァ!!!

待っててくれた人いるか分かりませんがすいませんでしたぁぁぁぁぁ!!ネプテューヌ小説が楽しかったのもありますが構想がバラバラになってたので練り直してました。
はい、しっかりと終わりまでの道筋は出来ました。

改めて、お待たせしました。
テルミが壊す!
投稿です!




嘘つきの時間

一体いつからだろうか。

自分の望みを考えないようにしていたのは。

自責の念というか、無駄に長生きして契約の事だけを考えるようにしていたからだろうか。

 

それとも、自分の未来なんて要らないと決めているからなのか。

 

どちらにしても…

 

この命は、最後まで嘘に塗れていくのだろう。

 

けれど自分の嘘に呑まれる前に。

今ある嘘を晴らさねばならない。

最後の役目はきっとそれだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なあ、ハザマ。」

 

「何でしょう、ナジェンダさん。」

 

「…その作戦は…リスクが高いのではないか?」

 

俺は今ナイトレイドの新しいアジトにいる。

ナジェンダ元将軍様とな。

俺と会った時ぶん殴られたが…まあ仕方ねぇ。

感情爆発くらいなら俺様もあるしな。

 

そんでもって、お坊ちゃん殺害事件を企てる俺様はそれを実行するための術をナジェンダに話した。

 

まあ、当然ながら顰めっ面。

加えて疑いの目だ。

 

「もしそうなれば私の身柄を盾にしますよ。」

 

「…皇帝といなくていいのか。」

 

「ええ。そろそろ正体の露見位なら問題ない段階まで来ましたから。これも全て貴女方の働きのお陰です。」

 

「甘い汁を吸わされていた気分もあったがな…正直、お前を信用すべきかまだ迷っている。」

 

「…」

 

当然か。

こっちは損得勘定で味方を切り捨てるからな。

いつナイトレイド自体を切り捨てるか…そんな算段を企てていると思われても仕方がないことだ。

 

こっちとしてはまだまだ良いお付き合いでいたいからこそ俺様の身柄をぶん投げる支度済ませたんだがな。

 

「ええ、難しい事を話している自覚はありますよ。

ですが、大臣のご子息…シュラを仲間ごと倒すならばこの方法が早い。」

 

「…お前はそれで良いのか。」

 

「よろしいからこうして話持ち掛けてるんですよ。

大変でしたよ?ブドー将軍に今後の動きを説明するのも、セリューさんの説得も。皇帝様に色々と教えるのも、ね。」

 

「…ユウキ=テルミ。」

 

「んだよ。」

 

「お前はスサノオを殺した。だが、こうして私達に協力を持ち掛ける…厚顔無恥という言葉を知ってるか?」

 

「だからなんだってんだ?まさか、今更情に流されたので協力関係を終わりにしたいです~ってか?」

 

「それはしない。

お前の事は信頼はせんが信用はしているからな。」

 

「へーへーそれはありがてぇこって。」

 

ケッと吐き捨てる。

信頼、信用。

はっきり言やぁいいんだよナジェンダ元将軍さんよぉ。

俺様を100%信じられねぇって言えばいい。

言葉を選ぶ関係じゃあるまいし。

 

俺達はもはや運命共同体だ、死ぬときはてめぇらも死ぬんだよ。

 

「ブラート、レオーネ、スサノオ。

ナイトレイドでの最前線で死んだ実力者はこいつらだ。

なら、俺達はこいつらに報いるだけの戦果ってのを手にいれるべきじゃね~の将軍様よ。

こう見えて俺様も悲しんでるんだぜぇ?立っっっ派な仲間が死んじまって涙ちょちょぎれそうでよぉ!」

 

「味方を煽って楽しいか?」

 

「…悪うござんしたよ。ストレス溜まっててな、許してくれや。

んで、俺の作戦に乗るのか?乗らねえのか?」

 

「…少し「今すぐ決めろ時間がねぇ。」チッ…せっかちが。」

 

「てめぇらも分かってる事だろう?俺様からすればもっと死んでてもおかしくねぇんだぜ?

チェルシーやシェーレもこのアジトにいなかったかも知れねぇ。」

 

「分かっている。」

 

「ならさっさと決めろ。ただしこの作戦を蹴るならそれなりの作戦を提示しやがれ。それが協力者ってもんだろ。」

 

急かすようにそう言う。

当然だが、俺のこの作戦はハイリスクハイリターンだ。

下手すれば参加者は全滅。

だが成功すればワイルドハントを殺した上でエンブリオ攻略の糸口を見付けられる。

 

大体生きるも死ぬも選べるだけマシってもんだろう?

 

自分で首切って死ぬことがどれだけの幸福か分からねぇ訳じゃあるめぇよ。

 

ナジェンダはため息をついてから

 

「分かった。お前の作戦、それに乗ろう。」

 

「…へっ、最初から決めろってんだよ。」

 

「私はお前と違って人間だ。」

 

「人間ねぇ。その人間が今を引き起こしてるってのになぁ?

最もモノを殺してきたのは人間だ、そうだろうナジェンダさんよ。いつだって、人間は愚かでクズなのさ。」

 

立ち上げって帽子を被る。

ネクタイは緩まなくて正解だったな。

いちいち結ぶのダリぃんだあれ。

 

「作戦メンバーはもう考え付いてある。」

 

「へぇ、是非とも教えてくれや。」

 

「タツミ、ラバックだ。それと、城の周辺にチェルシーを配置する。」

 

「まあ、ガイアファンデーションなら警戒されることもねぇか。

大臣といえども全地域を調べ回れねぇからな。」

 

「そうだ。後は…運だ。」

 

「いつだって運を賭け金にしてきたろうが。今更だろう?」

 

「…そうだったな。」

 

「決断どうもありがとさん。後は…俺様が駒を動かす番だ。

明日は頼むぜ。」

 

「ああ。」

 

さぁて、どんな盤面になりやがるかな。

目下の問題がありすぎて八方塞がりな面もあるが…

 

これまでに撒いておいた種がどう芽吹くかね。

それによって今回の作戦の戦果が決まる。

そう、最悪の展開は免れる為に撒いておいた種だ。

 

…俺様の命も計算に入れろ。

 

ヒヒ、たまんねぇな。

命を差し出す瞬間、これが俺様を生きていると実感させる。

いつ死んだっていい身じゃねぇが…テメェだけ危ない橋を渡るなはねぇだろ。

 

死んでも恨むなよ皇帝ちゃん。

 

嘘つきの時間だ、ワイルドハント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タツミ、ラバック。今日は二人行動をしろ。」

 

そう言われて、帝都へ行くことにしたが…

 

変装をすることになった。

チェルシー監修の元、ちょっとだけ手を加えた…んだが。

俺は髪を上げてサングラス、そんでもってインクルシオが入るぐらいのバッグ。

うーん…これでいいのか?

というか、ラバックに至っては…

 

「女装かよ。」

 

「うるせぇな!俺だって嫌に決まってんだろ!」

 

何つーか…似合わねぇ。

いやまあ、様にはなってる。

なってるんだけど似合わねぇ。

 

「んで、どうだった?」

 

「ラバックの手配書は出回ってなかったぜ。」

 

「…まあ、他はシェーレちゃん位か。こう言う時、チェルシーが羨ましいよな。」

 

「それは分かる。」

 

今回は帝都の様子を見に行くだけだったし、さっさと戻ろう。

そう考えていたら…

 

 

 

「見付けたぜ!!」

 

 

 

「「!?」」

 

上から声がして見上げると、男が一人嬉々とした表情で手に何かを持ちながら降ってきた。

まずい、反応が間に合わねぇ!

 

「シャンバラ─発動!!」

 

地面にそれを叩き付けると、陣のようなものが浮かび上がり、光を発する。

逃げようとして後ろに跳ぼうとするが…

 

次の瞬間、景色が一変した。

 

 

 

「な、ここは…!?」

 

「宮殿だよ!筒抜けだったって訳だ!」

 

宮殿!?

いや、それよりも…どうしてバレたんだ!?

周りを見渡すと…

 

「流石はシュラさん!いやぁ、労力もあまりなくナイトレイド捕縛ですねぇ!」

 

ハザマ…!?

密告したのか?いや、する理由が…!

 

でも、ボリックの時も…スーさんを…!

 

「何が何だか分からねぇが、今はやるしかねぇみたいだ──」

 

 

 

言葉の続きが聞こえない。

ラバ…?

ラバの方を向くと、侍が刃のない方でラバを殴っていた。

 

気絶したのか!

 

くそ、まずいぞ…確か、ハザマも疑われるのは避けたいからってこっちにも容赦はあんましねぇし。

 

「残念だが…テメェらはおしまいだぜ!あれを見な!」

 

 

 

「騒がしい。陛下の宮殿を荒らす愚か者は誰だ?」

 

 

 

…ブドー大将軍…!

これはマジで死ぬかも知れねぇ…

けど、形振り構ってられるか!

 

「インクルシオォォォッ!!」

 

俺に力を寄越せ!インクルシオ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュラへの密告、これが俺の作戦の一つだ。

この辺はマジで悩んだ部分だ。

手柄ってだけなら首でもいい。

だが、今のシュラは情報も欲している筈だ。

 

だからこそ、この手だ。

ラバックとタツミにはわりぃが、作戦のためだ。

 

加えて、ブドーにも指示は出してある。

 

『これからここにタツミ達がシュラと来る。

気絶させる勢いでやれ。いいな?』

 

『…いいのか。』

 

『構わねぇよ。そろそろテメェの実戦投入だ。』

 

『随分と待たされたな。』

 

『ああ?うっせぇな…頭使うのが下手なテメェを最初から使えるかボケが。』

 

『むぅ…仕方無しか。』

 

なぁにが仕方無しか、だ。

第一、ブドーを動かしすぎると怪しまれるに決まってんだろ。

皇帝第一のアイツがこの宮廷を守る。

その行動がブドーに100%疑いの目をかけないやり方なんだからな。

だが、こっからは別だ。

 

カードを切ってくぜ、大臣…ククク。

 

エスデス、ブドー、ワイルドハント、俺。

 

…まあ、持った方だ。

 

「アドラメレク…!」

 

「かっ…!!」

 

インクルシオの鎧越しにアドラメレクの雷撃がぶちこまれる。

インクルシオの鎧が解除され、タツミも気絶、と。

 

…俺は逃げ道塞いでただけだがな。

 

エスデスのせいで上空離脱は不可能。

ブドーのせいで地上からの脱出も不可能と来た。

余程の手がない限りは無理だな。

 

「ハザマ。」

 

「はい、シュラさん。どうなされました?」

 

「感謝するぜ、お前のお陰でナイトレイド捕縛…その手柄を手に入れたんだからな。」

 

「いえいえお気になさらず。私も申し訳無かったんですよ~

あの時暴言を吐いてしまったことを深く反省したので。

これで許していただけますね?」

 

「許してやるよ、お前は使えるな。」

 

「おや、高評価どうも。」

 

「おい小僧。」

 

「ん?ブドー大将軍か。」

 

「二度とこのような作戦をするな。陛下に万一があればどうする?」

 

「それを防ぐのが近衛隊の仕事だろ?俺はアンタを信頼してんのさ─」

 

続きを宣う間もなくブドーの拳がシュラの顔面を捉えた。

不様にぶっ飛んで来たシュラを哀れに思いながらタツミとラバックを見る。

 

「あの雷ジジイ…まあいい。牢屋に連れていけ!」

 

「ハッ!!」

 

駆けつけてきた兵士が二人を牢屋に運んでいく。

 

シュラもバカみたいに嬉しそうな様子でその場から去っていった。

ブドーは…この後の為の充電だな。

アドラメレクの欠点だ。

小出しにしないとすぐに駄目になりやがる。

 

まあ…感情的にならなきゃいいがな。

 

エスデスは俺の方へ近付いてくる。

 

「ハザマ。」

 

「おや、エスデスさん。お疲れ様です。」

 

「…ナイトレイドの動きがよく分かったな?」

 

「勘ですよ。」

 

「ほう?」

 

疑ってんなぁ。

まあ、構わねぇけどよぉ…

 

「手配書を気にしていた様子でしたから嫌でも疑いますよ。

それに周囲への警戒も素人のそれではありませんでしたからね。」

 

「それもそうか…しかし、タツミが、な。」

 

「薄々分かっていたことでは?」

 

「…そうかもしれん。」

 

「どうなさいます?タツミ君の処刑は貴女が担当しますか?」

 

「愛する者を手にかけるのも愛か…ならば、タツミの処刑は私が引き受ける。誰にも譲らんぞ。」

 

「それはそれは、私としても是非エスデスさんにお願いしたかった所ですよ!」

 

っと、無駄話もこれくらいにするか。

では、と言ってから俺もその場を後にする。

 

…さぁてと、まだまだ動くぜ。

タツミには悪いが、ラバックを優先させてもらう。

 

牢屋に急いで向かう。

まあ、早歩きだがな。

シュラの拷問にはまだ早い筈だ。

 

今は兵士が縛り上げてる所だろう。

 

時間は………そろそろだな。

 

面倒クセェ!

俺様の苦労も倍じゃねぇか。

セリューはこういう時使い物にならねぇから仕方ねぇがランを使えないのはダルいな。

 

イェーガーズじゃねぇことがここに来て足を引っ張るか。

 

牢屋に着くと、鎖の音が聞こえる。

暴れる音というより、縛ってるか。

よし、間に合ったな。

 

「どうも兵士さん。」

 

「こ、これはハザマ様。どうなさいましたか?」

 

「いえ…ナイトレイドの方に質問でも、と思いましてね。」

 

「そうですか、なら…」

 

「ええ、なので──」

 

 

 

「─貴方邪魔です。」

 

 

 

ウロボロスを兵士に飛ばし、噛ませる。

 

「ガアッ…!」

 

能力を行使、精神掌握。

 

まあ、棒立ちしてくれりゃそれでいい。

記憶は消しておくがな。

 

さてと…

腕を鎖に繋がれたラバックに水をぶっかける。

 

「ッ!?ゲホッ!…ハザマ?」

 

「シィーですよ。」

 

「……裏切った訳じゃねぇんだな。」

 

「はい、申し訳ありません。

こうしたのは私ですが…貴方がたを裏切るわけではない。

そこは信じて欲しい。」

 

俺の言葉にラバックは目を閉じてため息をついた後また目を開く。

理解ある仲間で助かるぜ?

 

「…まあ、そうだな。ところで、そこの兵士は?」

 

「精神掌握中につきただの人形ですよ。

手短に済ませましょうか。」

 

「ここから出してくれる訳じゃねぇんだろ?」

 

「お察しの通り。これから拷問されてください、その間私が準備を整えます。」

 

「まず最初が酷くねぇか?」

 

「…まあ許してくださいよ。もしかしたら男としての尊厳消えるかもですけど、そこはそれってことで!」

 

「いやそれ大問題だよな!?」

 

シィーと人差し指を口の前で立てるとイラッとした様子で黙る。

 

…さて、そろそろだな。

 

「頼むぜ、ハザマ。」

 

「ええ…今から来る男の始末は任せますよ。」

 

牢屋を出てから兵士の精神掌握を解除。

さぁてと…もっかい戻るか。

 

「ニャー」

 

…猫。

嫌がらせか、テメェ。

 

俺様が猫嫌いだって知っての事かよ?

蹴るぞコラ。

 

小声で猫…もとい変装中のチェルシーに話し掛ける。

 

「夜に庭に集合です。」

 

チェルシーは無言でその場を去る。

よくもまあ、その手で入ってこれたな。

感心するぜ。

 

まだまだ…夜までに済ませなきゃならねぇからな。

 

タツミはエスデスの説得だとかもあるだろうから無事だろう。

問題はラバックだが…そこは賭けるしかねぇ。

だが、アイツの精神は柔じゃねぇと俺は思ってる。

 

勘を信じるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…正気か。」

 

「ああ、マジだよブドーちゃん。」

 

周囲に気配が無いことを確認した後、ブドーと合流してから話す。

かなりダルいが…これは大事な一手だ。

セリューには既にこうなったときの事は伝えてある。

 

皇帝ちゃんにはブドーに頼むかねぇ。

 

そんなブドーは訝しげな視線を俺にぶつけてくる。

 

「だが、そうなれば宮殿内部はどうする?」

 

「テメェ、俺様に全部やらせる気か?大将軍様が動いてくれねぇといけねぇ事態になるんだよ。」

 

「…暴動か?」

 

「いいや、違う。戦争だ。」

 

「…ナイトレイドと大臣一派のか。」

 

「ああ。その場合、一番市民に発言力を発揮するのはお前だ。

周りの信頼はお前に向いてるんだからな。

あのガキはガキだからってだけで発言を軽視される。」

 

「…」

 

愚かな、といった風だ。

まあ、それが人間だよ大将軍。

誰もがテメェみたいにあのガキを信仰してねぇ。

恐怖政治のせいだな。

 

「まあ、さっきも言ったが最悪の場合は──」

 

 

 

 

 

「─俺様はここからナイトレイドに移る。そん時はテメェに託す。」

 

保険ってのは大事だろう?

いつの世も、かけといて損はねぇ。

 

まあ、吉と出るか凶と出るか…

ククク、これも賭けだろう?

 

ギャンブルに勝つのは俺だ。

イカサマ何でもありのギャンブルならなぁ。

ヒヒヒ…!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。