BLEACH〜死神代行の少女〜 作:北神聡美
翌朝。
私は自室で目を覚ました。
「あれ?」
昨晩のことを思い出す。
私はあの夜、死神となって虚と戦った。結果、虚を倒し、その後の記憶がない。夢だったのであろうか。
制服に着替えて部屋を出る。階下に行けば、昨晩の事件の痕跡が残っていた。しかし、誰一人、その時のことを覚えておらず、家にトラックが突っ込んだと言うことになっていた。その上、二人の怪我が消えてるときた。死神流のアフターケアというやつだろうか。
「しっかし、あの騒動の中、誰一人として起きてこないってのが不思議だよなー」
「おかげで犯人取り逃がしちゃったんでしょ?」
「安心しろ。父ちゃんたちが見つけ出して逮捕する」
父親と康太が会話している。
「聡美、壁を塞ぐから手伝ってくれ」
父親に言われ、私は壁を塞ぐのを手伝い、学校に遅れての登校をした。
一年三組。
教室に入ると、
「聡美、遅いじゃん。何があったの?」
「昨晩、化け物に破壊された家を直してた」
言って、気がつく。その言葉を誰が信じるのかって。
「はあ? あんた、一護みたいなこと言って、どうしたの?」
一護というのは、クラスメイトの
「一護がそんなことを?」
私は一護を
「彼女は?」
「転校生の朽木さん」
「ふーん」
私は目を細めた。
一護がルキアを連れ出した。私はそれを見届けつつ、席に着いた。
四限が終わり、私が食堂へ行こうとすると、倒れている一護を発見した。
「一護!」
駆け寄る。
一護はピクリとも動かない。呼吸もなかった。
私は職員室へ駆け込み、「黒崎くんが倒れてます!」と伝えて、教師を案内した。
「黒崎!」
教師が一護に駆け寄る。そして、保健室へ運んで行った。
そこへ、黒衣で身を包んだ一護がルキアと共に現れる。
「うわああああ! 俺の体がねえ!」
「一護、あんたの体なら先生が保健室に運んだよ」
「そうか。サンキューな、聡美」
一護は保健室に駆け出そうとして、立ち止まる。
「おい、ルキア! 聡美に俺の姿が見えてるけどどういうことだ!? 死神は同じ魂魄にしか見えないんじゃなかったのかよ!?」
「それはね、一護……私が死神だからよ」
「そうか。死神だったのか。……はあ!?」
「遅い! それだと火星人が月まで攻めてくるぞ!」
「お前も死神の力を分け与えられたっていうのか?」
「いや、私は元々持ってただけだよ」
「それってどういう……って、こんなことして場合じゃねえ!」
一護は保健室に駆けていった。