BLEACH〜死神代行の少女〜   作:北神聡美

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2.転校生朽木ルキアと死神一護

 翌朝。

 私は自室で目を覚ました。

「あれ?」

 昨晩のことを思い出す。

 私はあの夜、死神となって虚と戦った。結果、虚を倒し、その後の記憶がない。夢だったのであろうか。

 制服に着替えて部屋を出る。階下に行けば、昨晩の事件の痕跡が残っていた。しかし、誰一人、その時のことを覚えておらず、家にトラックが突っ込んだと言うことになっていた。その上、二人の怪我が消えてるときた。死神流のアフターケアというやつだろうか。

「しっかし、あの騒動の中、誰一人として起きてこないってのが不思議だよなー」

「おかげで犯人取り逃がしちゃったんでしょ?」

「安心しろ。父ちゃんたちが見つけ出して逮捕する」

 父親と康太が会話している。

「聡美、壁を塞ぐから手伝ってくれ」

 父親に言われ、私は壁を塞ぐのを手伝い、学校に遅れての登校をした。

 一年三組。

 教室に入ると、有沢(ありさわ) たつきが声をかけて来た。

「聡美、遅いじゃん。何があったの?」

「昨晩、化け物に破壊された家を直してた」

 言って、気がつく。その言葉を誰が信じるのかって。

「はあ? あんた、一護みたいなこと言って、どうしたの?」

 一護というのは、クラスメイトの黒崎(くろさき) 一護(いちご)のことだ。彼の母親は私の病死した母親の姉で、私は一護といとこである。その事実は一護以外誰も知らない。

「一護がそんなことを?」

 私は一護を(うかが)う。見覚えのない女と向かい合っている。

「彼女は?」

「転校生の朽木さん」

 朽木(くちき) ルキアというらしい。

「ふーん」

 私は目を細めた。

 一護がルキアを連れ出した。私はそれを見届けつつ、席に着いた。

 

 

 四限が終わり、私が食堂へ行こうとすると、倒れている一護を発見した。

「一護!」

 駆け寄る。

 一護はピクリとも動かない。呼吸もなかった。

 私は職員室へ駆け込み、「黒崎くんが倒れてます!」と伝えて、教師を案内した。

「黒崎!」

 教師が一護に駆け寄る。そして、保健室へ運んで行った。

 そこへ、黒衣で身を包んだ一護がルキアと共に現れる。

「うわああああ! 俺の体がねえ!」

「一護、あんたの体なら先生が保健室に運んだよ」

「そうか。サンキューな、聡美」

 一護は保健室に駆け出そうとして、立ち止まる。

「おい、ルキア! 聡美に俺の姿が見えてるけどどういうことだ!? 死神は同じ魂魄にしか見えないんじゃなかったのかよ!?」

「それはね、一護……私が死神だからよ」

「そうか。死神だったのか。……はあ!?」

「遅い! それだと火星人が月まで攻めてくるぞ!」

「お前も死神の力を分け与えられたっていうのか?」

「いや、私は元々持ってただけだよ」

「それってどういう……って、こんなことして場合じゃねえ!」

 一護は保健室に駆けていった。

 

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