BLEACH〜死神代行の少女〜   作:北神聡美

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3.死神代行戦闘許可証

 その日、目を覚ました私は、例の女死神を見て驚く。

「てめえ、なんでいんだ!?」

「てめえではない。(フォン) 梢綾(シャオリン)だ。皆は砕蜂(ソイフォン)と呼ぶがな」

「で、その砕蜂様が私になんの用よ?」

「これを渡しておこうと思ってな」

 砕蜂にドクロを模した死神代行戦闘許可証を渡される。

「これは?」

「代行証だ。それを使えばいつでも死神化できる。虚に遭遇したらそれを使え。さらばだ」

 砕蜂はそう言って消え去った。

 代行証ねえ……。そんな毎回、虚と遭遇するなんてあり得ないと思うが。

 あれ以来、私は虚の姿を一度も見ていない。エンカウント率が低いのか、それともただ単に虚そのものが少ないのかはわからないが。

 私は学校へ行く支度をすると、食卓でご飯を食べて家を出た。

 ん?

 先日、男の子の霊がいたところに、不良どもがたむろしている。ふざけているわけではない。

「ちょっとあんたたち!」

 不良どもが驚いてこちらを見る。

「あ……お嬢さん」

「俺たち、あなたを待ってたんすよ」

 私も頼られる存在になったか。

「私を」

「はい。この前、オレンジ頭の高校生に理不尽な暴力受けまして」

 オレンジ頭の高校生……一護のことか。

「それで、その高校生をギャフンと言わせたくて。ご無理を承知でお願いします!」

 不良どもが頭を下げた。

「断る!」

 私はスタスタと歩き始めた。

「待って下さいよ」

「お願いしますって」

 私は立ち止まり、怒声を上げた。

「てめえらも花を生けてやらなきゃならないようにしてやろうか!?」

「ひええええ! すみませんでしたああああ!」

 不良どもは慌てて逃げていった。

「ふ。人気者は辛いね」

 男の子の霊が現れる。

「ああ、花忘れた。ごめんね」

「いいよ、別に。その気持ちだけで十分嬉しいよ」

「優しいんだね」

 私は霊の頭を撫でた。

 笑顔になる霊。

 私は霊の胸の鎖が短くなっていることに気づいた。

「鎖が短くなってるね」

「うん。わかんないけど、鎖が自分で自分を食べるみたいに短くなっていって。完全になくなったらどうなるのかな」

 そこへ、一護とルキアが通りかかる。

「うっす」

「あ! おはよう、一護!」

「魂葬しねえのか?」

「魂葬?」

「お前、死神のくせに魂葬も知んねえのか? 刀の柄を魂魄の額に当てるんだ」

 私は死神化する。

「僕をどうするの? まさかその大刀で斬るわけじゃないよね?」

 霊が不安げに訊く。

「案ずるな。尸魂界へ送るだけだ」

 と、答えるルキア。

 私は刀の柄を霊の額に当てた。すると、魂魄が光に包まれ、尸魂界へと送られた。

「行こっか」

 私は体に戻り、歩き出した。

 

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