BLEACH〜死神代行の少女〜 作:北神聡美
私たちは学校に着いた。
下駄箱前で靴を履き替える。
その時だった。
{ホロウ……ホロウ……}
代行証から電子音が聞こえてきた。
「聡美、なんか鳴ってるぞ?」
「この電子音は、代行証か?」
私は代行証を体に当て、死神化した。
「私の体、保健室に置いといて!」
私はそう言い放って外へ飛び出す。
霊圧を辿り、虚のいるところへとやってくる。
虚が魂魄を襲っている。
「おい、そこの化け物! あんたの相手は私がしてあげるわ!」
虚が魂魄を掴もうとした手を止め、こちらを向く。
「ぐおおおおああああおおおお!」
咆哮と共に、虚が迫ってくる。
キン!
斬魄刀で虚の攻撃を受け止める。
虚を押し返し、その体を蹴り飛ばした。
弧を描き、地面に落下する虚だが、すぐに体勢を立て直し、また迫ってくる。
私は斬魄刀を振るい、虚の足を切り飛ばした。
片足を失って倒れる虚。
「とどめ!」
虚の額に刀身を突き刺すと、粒子になって消滅した。
「ありがとうございます!」
先ほど襲われていた魂魄が声をかけてきた。
「それじゃあ、俺は行きますね」
「え? あ、ちょっと、魂葬……」
私の言葉に耳もくれず去っていく魂魄。
「ま……いいか」
「ちょっと待って!」
私は魂魄を追うが、見失ってしまった。
今度見かけたらその時こそ魂葬だ。
仕方なく、私は学校へと戻った。
保健室に直行するが、私の体はない。
「私の体どこよ!?」
私は授業中の教室の扉を開けて飛び込んだ。
「うわ! 扉が勝手に!?」
一護とルキア以外の生徒が驚く。
「一護、私の体は?」
「ああ、病院に運ばれたぜ」
「何で?」
「呼吸止まってたしな。保健医の判断で救急車でな」
「どこの病院!?」
「空座総合病院だ」
「ありがとう!」
私は窓際の戸を開け、外に飛び出した。
地面に着地し、病院へと駆ける。しかし、すでに病院に私の体はなかった。
病院長が魂魄の姿を見ることができたため、私の体の行き先を調べてもらった。どうやら、自宅へ運ばれたらしい。
嫌な予感しかしない私は家へと急いだ。
家に着く。居間には、私の体が白衣に包まれた状態で布団に寝かされていた。
私は体に重なる。ピクッと手の指先が動いた。
「私、生きてるんだけど!」
起き上がり様に叫ぶと、「うわ!?」と、康太が驚いた。
「お前、生き返ったのか?」
と、父親が言う。
「この通り、ピンピンしてらあ」
「よかった。死んだのかと思ってた。仮死状態だったんだな」
このまま戻らなかったら確実に燃やされてたな。