絶対虚構少女 ダンガンロンパ舞園 ~亡き希望達の学園死活~ 作:ゼロん
今回オシオキに入りますが、自分で書いといてなんですが……けっこうエグイです!!
苦手な方は注意して読んでください!!
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「そんな……!!」
まさか桑田くんの従妹さんが人質に取られていたなんて。
「桑田、オメー……」
「プププ……これが、事件の全貌だよ。
彼は……彼の最も大切な人のために……他の大事なものを全て捨てたんだよ!」
「くそぉっ……ぉぉ……!!」
桑田は拳を地面に思いっきり叩きつけた。衝撃で床が僅かにへこむ。
「なんで……なんで誰もオレを、あいつらを殺したっ、どうしようもねぇ……屑の! クズのまま死なせてくれねぇんだよ……!!
そうすりゃ、そうすりゃ……みんな何の罪悪感なくオレを殺せたっ……!! それなのに……それなのにぃ……!!」
「桑田くん……!!」
「桑田、先輩……!!」
「ちくしょう、ちぐしょぉぉっ……!!」
桑田は……完全に敗北した。
彼の目論見は……完膚なきまでに崩れ去った。
真実を暴かれ、生死をかけた嘘も見破られ、
「いいね、いいよ。いい顔つきが揃ってる。オマエラ揃いも揃ってみんな絶望に染まったいい顔だね……桑田クン、信晶クンから貰ったものあるでしょ? それ、ぼっしゅーね」
そして……友から受け継いだものも、守りきれない。
「どうして……」
「ん?」
「あなたは……どうしてこんなことを。どうしてこんな非道なことができるんですか……? 私たちに、何か恨みでもあるんですか……?」
「恨み? なにそれ美味しいの? 焼いたらシャケよりもうまいの? ……言っておくよ舞園さん。ボクがする事、為すことに、そんな大層な理由なんてものは、ないよ」
「じゃあ……じゃあ……なんで。あなたは一体なにを望んでーー」
「そうだねぇ。ボクが望むものーー強いて言うなら……
ーー『絶望』。
それだけだよ!」
……絶句。
舞園は、ただモノクマに対する無理解と恐怖の狭間で揺れる事しか、正気を保つ術を知らなかった。
「さぁ桑田クン。例のもの……持っているんでしょ?
信晶クン最期の贈り物を」
桑田はぶるぶると震えた手で乱暴にモノクマにポケットの中にあった手紙を渡す。
「クソが……!!」
「ふむふむ、確かに。さぁ……怜恩クン、覚悟はいいかな?」
桑田はもう……何も言わなかった。
自分から立ち上がり、抵抗する素ぶりもなく。
「……あぁ。もうとっくにできてるっつーの」
潔く目を閉じた。
「いい覚悟です。では……!!」
「やめて!! モノクマ、お願いです! やめてください!!」
――イヤだ。こんな、こんな終わり方なんて……!!
舞園はすがりついてでもモノクマを止めようとするが、それも無駄。
「『超高校級の野球選手』、
モノクマは目の前に出現したスイッチに向かって、その手に持ったピコピコハンマーを頭上に振り上げる。
――誰も死なせないのではなかったか。
「くぅっ――!!」
「おうおう、邪魔邪魔。早く離れてね~」
「いやっ! いやだっ!!」
舞園は必死にモノクマの手を掴むも、モノクマの力は想像よりも遥かに強く、止まる気配はない。
「舞園さん、離れて! モノクマに殺されちゃう!!」
「モノクマ……! オシオキを、桑田くんへのオシオキだけはやめてください!! ……お願い、なんでも……私にできることならなんでもします! だから……だから彼の命だけは……!!」
「イヤ、DEATH! 待ちません」
「ぁ……ぅぅ!!」
「舞園……!! クソォ!! 兄貴ぃ……!俺は、本気で困ってるダチたった一人にさえ……俺にはどうにもできねぇのかよ……!!」
無力。無駄。
どうしようもない無力感がこの場を支配し全ての希望を喰らい尽くす。
「いやぁ!! こんなお別れ……もうしたくないっ!!!!」
理不尽なまでの絶望には、超高校級のアイドルだろうと、天才的なプログラマーであろうと、暴走族のカリスマであろうとも。
「スペシャルなオシオキを……!」
……全て、『無』に等しい。
――どうして、どうして私は……こんなにも無力なの……!?
「――舞園ちゃん」
泣き崩れひどくなっているであろう自分の顔、桑田は涙を真っ直ぐに見て、
「ありがとな。」
満面の笑みを、浮かべた。
「怜音、く――」
――オレ、舞園ちゃんと仲直りできて……嬉しかったよ。
誰の涙か、床に大きな水滴が落ちる。
「用意しましたぁっ――――――!!!」
しかし、
持ったハンマーを処刑スイッチに振り下ろして。
白黒の悪魔は容赦なく彼らに絶望を与えた。
「いやぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
その瞬間、
舞園の中の時間は、
[クワタくんがクロにきまりました]
[これよりオシオキをかいしします]
音を立てて、止まった。
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鎖に足を繋がれ引きずられた先。
それは……よく知っている野球場だった。
点数盤。ホームベース。土の感触。
全て桑田が知っているものだった。
目の前にいるモノクマ投手を除けば。
[永久バッティングセンター]
モノクマ投手からまず一球。
剛速球のストレート。
桑田の手には鉄製のバットが握られ、足は鎖で固定。盗塁も動くこともままならない。
動くのは腕だけ。
モノクマの第一球をすかさず桑田は打ち返す。
――ホームランだ。
しかしホームベースを離れることは許されない。続いてモノクマの第二球。
ストレート。
先ほどとは比べものにならないくらいに速い。
桑田の腹部にボールが当たる。
デッドボール。
しかしホームからは離れられない。
続いて第三球。
器用に神速を超える剛速球を器用にかわし、打ち返す。
ホームラン。
続き第四。高速のボールが頭部にあたりデッドボール。
第五球。打ち返しホームラン。
第六球。ホームラン。
第七球。脚にあたりデッドボール。
第八球ホームラン。
続いて第九ホームラン。
第十。腕にデッドボール。第十一デッドボール。
第十二ホームラン。第十三デッドボール
デッドボールデッドボール。デッドボール。デッドボール――――
▲
第百球デッドボール。
第百一球……ヒット。
疲れ切ったモノクマ投手。
手を挙げてベンチまで後退していく。
全身ボロボロになりながらも安堵する桑田。両足の骨は折れ、片腕は脱臼。顔面は赤く膨れ上がり、頼みのバットはへし折れかかっている。
しかしベンチに座るモノクマ監督はピッチャー交代を宣言。
桑田、身体は折れても闘志は折れず。
へし折れ気味のバットを残る片腕で構え、震えながらも……バットを前に突き出し、彼はニッと笑う。
――ホームラン宣言。
モノクマ監督が笛を吹くとピッチャーマウンドに現れたのは。
ウィーン……ガシャン。
数百台もの巨大なピッチングマシーン。中に込められたのは……人間サイズの鉄球。
キュル、キュル……キュル、キュルキュルキュルキュルキュル……!!
勢いを増す起動音と共に、全ての機械から鉄球は放たれた。
打者を襲うのは無慈悲な殺人弾幕。
それでも……桑田は雄叫びを上げ、バットを振る。
そして――――
……肉がひしゃげ、潰れる音が野球場に
試合終了の鐘が鳴り、モノクマ清掃員が野球場を掃除する。
静寂が場を支配し、人影も無くなった野球場。
そのホームベースに残ったのは――謎の血跡のみだった……。
皆様はダンガンロンパはどこまで見ていますか?
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初代まで。アニメも含む。
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2まで。3やV3は知らん。
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絶対絶望少女まで。
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v3まで。全部やったお!!
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1のアニメor3のアニメのみ。