絶対虚構少女 ダンガンロンパ舞園 ~亡き希望達の学園死活~   作:ゼロん

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祝30話! 

まさかまだ完結できていないとは思わなかった。
いつ終わるかなんて決めてなかったからだな。うん、きっとそのせいだ。
僕はわる……いやボクのせいじゃん。



第三十話 ???とギャンブラー

「結局、再生学園から抜け出す手がかり……得られませんでしたね」

 

 舞園と和樹はトボトボとゆったりとした足どりで一階へ続く階段を下る。

 

 やっぱり、このコロシアイの主催者ゲームマスターであるモノクマにとって、不都合な部屋を置いてあるはずがないか……。

 

 和樹はあごに手を当てて考える。

 

「もしかしたら……と思ったんだが」

 

 あのモノクマというロボはともかく、奴を操作しているのは所詮は人間だ。加えてこの建物全体を使った殺人計画……大がかりな準備を一人、または少数でこなしたとなると。

 

「どこかしら見落とし……とかがあるんじゃないかと思ったんですけどねー……」

 

「つまずいたっていいじゃない。人間だもの(みつを)……に期待したんだけどな。……これはかなり手強いな」

 

 少なくとも相手のあの余裕を見るに、モノクマはこの手の集団殺人にかなり慣れている。よほど追い詰められないかぎり尻尾は出さないだろう。

 

「……」

 

 舞園は急に黙り込んでうつむいてしまう。

 

「……どうした?」

 

「あ、いえ。その……仲島さん、大丈夫かなって……」

 

 気になって尋ねると、舞園は力なく答えた。仲島花音。前回の学級裁判で桑田怜恩のテレビに出ていた彼の従妹の名前だ。

 

「……俺がなにか言っても気休めにしかならないな」

 

「そうですよね……ごめんなさい」

 

 現実を突きつけるような冷たい言葉を返すと、舞園は本当に申し訳なさそうにつぶやく。

 

 ……すべてはもう、終わってしまったことだ。けれど、

 

「……モノクマの言葉がすべて本当のことだとは限らない」

 

「……。えっ……?」

 

 和樹が小さく呟くと、舞園は驚いたように顔をあげる。

 

「まるで本当のように見せかけて、脅してくるやつかもしれないって言っただけだ。──決して楽観視はするな」

 

 最後にいちおう警告を入れておき、和樹は舞園に背を向ける。

 

「……気休めでも、うれしかったです」

 

『ありがとう』と小さく笑っていた彼女の顔は──背を向けた彼には見えなかった。

 

 

 

 ****

 

 

「……色々と腑に落ちない点が多いな」

 

 一体モノクマはどうやって脅しのネタを見つけてくるのか。

 

 あいつは望んだ魂をここに、再生学園に呼びよせることができるのか。

 

 ここまでの大がかりな準備をたった一人でこなしたのか?

 

 さまざまな疑問が頭に思い浮かぶが、今考えたところでラチがあかないものばかりだ。

 

 とりあえず今考えるべきなのは、いかにモノクマを出し抜き再生学園を出るか、だ。

 

「解放された2階で見つけたのは調理室、ジム、プールサイドに……」

 

「あと……あの謎の部屋ですよね」

 

 舞園が続けた言葉にコクリと和樹は頷く。二階の部屋を生存者総がかりで調べるうちに、明らかに不自然な部屋を発見できた。

 

 固く閉ざされた鉄の扉の部屋だ。

 

「結局、あの部屋については分からずじまいでしたね」

 

「鍵がかかっていたうえに、蹴り破ることもできなかったからな」

 

 まるで思い出したかのように足がじんと痛む。

 

「ほんっと驚きましたよ。だって和樹くん、開かないとわかるや否や急に扉に蹴りをいれるんですもん」

 

「いや……とりあえず蹴ればいけるかな、って」

 

 びっくりしたと主張する舞園に迫られ和樹の目が泳ぐ。

 

「無理ですよ! 見た目からして固そうだったじゃないですか」

 

「あー……ほら、映画だと主人公とかが扉をいっせーのっせで蹴り破るだろ?」

 

「それは扉の方が壊れるようになっているんです!」

 

 呆れて舞園は頭を片手でおさえる。

 

「全く……和樹くんってクールそうに見えて、案外天然なところがあるんですね」

 

「……? 褒めてるのか? それとも貶してるのか?」

 

「両方です」

 

 きっぱりと言いきった舞園に対し、和樹は少し目を見開く。

 

「……舞園、お前なんか変わった?」

 

「えっ? ど、どうしたんですか急に」

 

「いや、舞園が他人の前で悪口言うとか珍しいなって」

 

 自分でも気がついてなかったのか、はっと舞園は自分の口を両手でおさえる。

 

「……ご、ごめんなさい。決して悪意があるわけでは」

 

 舞園は『どうしてだろう』と自分でもよくわかっていないみたいだ。

 

「いつもはこうじゃないのに。思ってても絶対に他人の悪口なんて出ないのに……」

 

「……オレだと言いやすいとか」

 

「そうなのかも……あ、いいえ! 違います! 今言ったの聞かなかったことにしてください!」

 

「いいよ。気にしてないし」

 

 首を横に振ると、舞園はあっ、と何かに気がついたかのように和樹の方を見る。

 

「……? どうした? 変なものでもついてるのか?」

 

「笑った……」

 

 無表情にしていたつもりが、いつのまにか笑っていたらしい。舞園は驚くと同時に彼につられて笑顔になる。

 

「あっ、いえ。和樹くんが笑ったところ、あまり見ないなって思って」

 

「……そんなに笑ってないか? オレ」

 

「表情筋が動いたところ、数回しか見たことがありませんよ」

 

 和樹は無意識に固い表情筋を緩めようとほおをつねるが、すぐに無駄な行為と気づき中断する。そして、わざとらしく咳ばらいをして、

 

「────話を戻すぞ。開かない部屋に関する情報、まずはそれを最優先に集めよう」

 

「そうですね。鍵をかけているということは、モノクマにとってその部屋は都合の悪いものなのかもしれませんし」

 

 舞園と一階の階段を降りた後、二人は黒い影と出くわした。

 

「────あら、舞園さんに、和樹くん。ごきげんよう」

 

『超高校級のギャンブラ』セレスティアルーデンベルグに。

皆様はダンガンロンパはどこまで見ていますか?

  • 初代まで。アニメも含む。
  • 2まで。3やV3は知らん。
  • 絶対絶望少女まで。
  • v3まで。全部やったお!!
  • 1のアニメor3のアニメのみ。
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