絶対虚構少女 ダンガンロンパ舞園 ~亡き希望達の学園死活~ 作:ゼロん
「ここが……ホール……?」
「
「げっ……!! 舞園ちゃん……!?」
集まっている六人の中には舞園達がよく知っている人物もいた。
「
「ふ、ふじさきぃ!? なんでおめぇがここにいやがる!?」
会って気まずくなる者。再会を喜ぶ者と反応は様々だった。そして集まった六人の中には知らない顔もいた。
「君たちも……希望ヶ峰の生徒なのか?」
知らない四人の中から一人、コートを羽織った銀髪の少年が舞園に声をかける。
「はい、舞園さやかです。あなたたちも……モノクマに……その」
「あぁ。オレたちも熊型のロボットに襲われた--」
白髪の少年と舞園の間に、マジシャンを思わせるような服装をした奇抜な少年が割り込む。
「すげぇ……おい、
マジシャン少年は非常に興奮しているのか、鼻息を荒げる。和樹と呼ばれた少年は呆れた様子で奇抜な格好の少年を見つめる。
「イデ、少しは落ち着け。舞園さんが困るだろうが」
「落ち着いていられるかってんだ!! 自己紹介をしなきゃ……でも何をしよう……何を……そうだ!!」
ぱちん、と指を鳴らし閃いた仕草を見せると、出と呼ばれた少年は被っていたシルクハットを脱ぎ舞園におじぎをする。
「初めまして。舞園さやかさん。俺は
「ど、どうも。イデさん。こちらこそよろしくお願いします」
舞園もおじぎを返すと、信晶はぱぁっと元気な笑顔を浮かべる。
「な、なんて礼儀正しいんだ……。あ、早速ですがさやかさん。スカートのポケットをご覧ください」
「……え?」
舞園は急いでスカートのポケットの中をまさぐると、そこには一凛のバラと名刺が入っていた。
--すごい……いつの間に……。
「ちなみに俺、『超高校級のてじゅなッッ……し』です」
「『手品師』、な。興奮してまた舌を咬んだな? 悪い癖だぞ。イデ」
「う、うるへぇ!! だれだって舌が回らねぇときはあるんだよ!」
ため息をつく和樹に怒鳴る信晶。そんな二人の微笑ましい仲にクスクスと舞園は笑う。
「ふふっ。明るい人ですね」
「ホレ見ろ!! この天使を! 彼女を見習ってもっとお前も笑ったらどうだ? お前に足りないのはこの明るさだよ!」
「お前は騒がしすぎるんだよ。すまないな、舞園さん。こいつはいつもこのテンションだから気にしないでくれ」
ぎゃあぎゃあと喚く信晶の言葉に和樹は冷静に返す。『舞園さ~ん。また今度~』と名残惜し気に信晶は後ろに下がる。
「和樹くんもよろしくお願いします」
「あ、あぁ……。
困ったように和樹は顔を掻く。つい目を彼は舞園から横へとそらしてしまう。
--この人、照れてる……可愛い。
信晶が去ってまもなく水色髪の少女が現れる。フワッと浮くミディアムヘアが温和な空気を醸し出している。
「わぁ……。舞園さやかさん。ですよね……」
「はい。あなたは?」
「わたしは
「そうなんですか……。あなたもここへ……」
--すごく感じのいいひとだなぁ。
人懐っこく微笑む田上と舞園が握手をかわすと、舞園の側に金髪の小柄な少女がしかめっ面を浮かべながら近づいてきた。いかにもお嬢様、といった出で立ちだ。
「あんた。アイドルだか何だか知らないけど、庶民のくせに出しゃばりすぎじゃないの?」
「ちょ……レミ……! 失礼だよ初対面の人にむかって……」
「あなたは黙ってなさい。このアタシに説教を垂れるのを許されているのはお母さまとお父様だけよ」
レミはぴしゃりと言って田上を黙らせる。田上は申し訳なさそうに舞園を見つめる。
「ふん……気に入らない」
レミは舞園に睨みをきかせた後、ツインテールを揺らし不満げにその場を去る。
彼女が去った後、田上は舞園に頭を下げる。
「……舞園さん、ごめんなさい。彼女は
「大丈夫です、田上さん。気にしていませんから。それにしても高里さん、綺麗な人ですね」
雪のように白い肌に宝石を思わせる青色の瞳。汚れが一切ない白いワンピースが育ちの良さを顕著に表している。
「なにせ十神家や塔和グループに並ぶ田上グループのご令嬢さんですから。『超高校級の御令嬢』と周りからは言われているんですよ?」
レミのことを田上はまるで自分の事のように誇らしく話すからか、舞園は微笑を浮かべる。
「なにやらうれしそうですね、田上さん。顔がほころんでますよ?」
「えぇ。わたしの自慢の友達ですから。普段はあんな感じですけど、本当はすっごく優しいんですよ?」
「ふふっ、田上さんが言うならそうなんですね」
「あっ! その顔だと信じてませんね!? レミさんは……あれです! 俗に言うツンデレお嬢様なんです!! 本当ですよ!?」
--たぶん、高里さんは私に嫉妬してしまったんですね……。田上さんとよほど良い仲なのかもしれない。
『……あ~っ!! マイクテス! マイクテス!! 聞こえるかな~?』
突然のアナウンスに驚き、田上は飛び上がる。
聞き覚えのあるアナウンスの声に舞園は警戒を覚える。大神たちも同様だ。
「よぉオマエら! 久しぶりだね。みんなのアイドル、モノクマだよ?」
ホール奥にあるステージからモノクロのクマ人形が飛び出す。
可愛らしい白い半身に対し、赤い目をちらつかせる悪魔のような黒い半身の熊。
--見間違えるはずもない。
「モノクマ……っ!!!」
「おや? なんだか知っている顔や知らない顔もちらちらチラリ。ま、とりあえずあいさつしよっか」
「こいつ……!! 俺たちを襲ったロボじゃねぇか!? なんで喋ってやがる!?」
信晶はひどく怯えた様子でモノクマに指をさす。和樹にいたっては、怖ろしい形相でモノクマを睨んでいる。
舞園は二人に視線を移す。
--そうか。彼らもモノクマに殺されたんだった。
「何を言ってるんだい? ボク、普通に喋れるけど?」
「はっ! アタシ達を襲ったクマ人形がしゃべれようが、しゃべれまいがどうでもいいわ。さっさと消えなさい鉄くず」
ーーて、鉄くず……。
「ちょっとレミちゃん!?」
不用意な発言を弾丸のように打ち出すレミに驚愕する田上。モノクマは相変わらず『うぷぷ』と笑っている。
「『消えろ』だなんて乱暴だなぁ。死人に口なしって言うけど、死人に良い口なし、って言葉に変えた方がいいんじゃないかなぁ」
「し、死人!? どういう意味ですか!?」
とんでもないモノクマの発言に田上は身を前に乗り出す。
「死因も覚えているはずなのに随分と能天気な頭をしているんだね、田上さんは。いい? 君たちはね。この『
「た、たま……し、い……? けど、わたしたちはこうして生きて……」
「君たち以外に死んだ人たちが、透けてる幽霊になったり風船みたいな魂になるかなんて、誰にもわからないでしょ? もしかしたら実体を保ったままここへ来るかもしれないじゃないか」
モノクマは三角頭巾をかぶった幽霊のコスプレを脱ぎ捨て、やれやれと両手を広げる。
「『再生学園』だかなんだか知らないが、オレ達が死んでいるからなんだっていうんだ? それより、お前は何のためにオレ達をここへ集めた?」
早く言え、と言いたげに口を開く和樹。モノクマは勢いよく和樹に指をさす。
「よく言ってくれました、和樹くん! ここ『再生学園』は君たちのような不幸な死に方をした魂の安住の地であり、待合室なのです!」
「待合室……?」
訳の分からないモノクマの言葉に首をかしげる和樹。
「もしここから出たら……どうなるの……?」
おずおずと不二咲が手を上げる。モノクマは『ほぅ』と不二咲の方を見る。
「一言で言うよ、『出られません』」
「--っっ!!」
「だって君たちは他の魂とは違って、特別扱いされてるんだよ? これ以上の贅沢を望む気かい?」
「待て。贅沢とはどういうことだ」
大神は『聞き逃さぬぞ』とモノクマを睨む。
「わかってるくせに、『生き返れる』んだよ」
「なっ……!! ほ、本当かよ!?」
信じられない言葉に大和田が反応する。だが両手で×マークを作ったモノクマが怒鳴る。
「だぁから出られないって言ってるでしょ! 君たちにはここで生前の全てを忘れて『転生』をしてもらいます」
モノクマはステージ上にクッションを敷き、横になる。ダラダラ~という効果音が似合いそうだ。
「転生な……まぁ、悪くないんじゃねぇの? もう俺達、死んじまってるわけだし」
怜恩はポリポリと自分の頭を掻き、あくびをする。
舞園は首を縦に振るが、納得がいかないといった表情だ。それは和樹も同じだった。
--桑田君の意見には同感だ。けど……
「まぁ、ダラダラと転生までの期間を過ごすのも、オマエらゆとり世代には退屈だと思います。わがままな諸君のために、この『再生学園』学園長のモノクマはある特別ルールを設けます!!」
モノクマはクッションから起き上がり、改めてホールに集った舞園達十一人に向き直る。
「知ってる? 魂の状態で死んじゃうと、生まれ変わることもなく『消えちゃう』のだそうです」
「まさか……ッッ!!」
「な、なんだ? 一体、何が始まるんだ!?」
舞園は最悪の事態に口元を手で抑え、お調子者の信晶でさえ今はパニック状態。
「しかも消滅した者は……天罰によって、現世の人の記憶からも消えてしまうのです……およよよ……」
「……!」
和樹や他の八人の顔に冷や汗が浮かぶ。モノクマは嘘泣きをやめてハンカチをしまう。
「君たちには、この『再生学園』で……『生き返り』と『消滅』を賭けた」
モノクマの赤い目がギラリと光る。
「『コロシアイ』をしてもらいます。」
皆様はダンガンロンパはどこまで見ていますか?
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初代まで。アニメも含む。
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2まで。3やV3は知らん。
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絶対絶望少女まで。
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v3まで。全部やったお!!
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1のアニメor3のアニメのみ。