絶対虚構少女 ダンガンロンパ舞園 ~亡き希望達の学園死活~   作:ゼロん

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*今回、ダンガンロンパ 3 絶望編の内容も含みます。

見ていない人はネタバレ注意。




第三十七話 忘れられた真実の一端

 残る全員を集め、一同は隠し部屋の調査を開始した。

 

 まず部屋の中に広がっていたのは、いくつかの大型操作パネルとモニター群。

 

「モニターには一階から二階までの部屋の映像が映っているな……」

 

 和樹は操作パネルに近づきモニターを眺める。

 

 椅子や机もあるところから、ここで誰かが建物内の動きを監視していたのは言うまでもない。

 

「私の屋敷にも同じようなものがあったわ。モニタールーム……監視室よ」

 

「これで監視カメラの映像をチェックしてたってのか……」

 

 高里は部屋の周りを見回し、大和田は部屋にあるモニター群に呆気にとられている。

 

 しかし映っているのは、今いるあの世の世界、この再生学園全部の部屋というわけではなさそうだ。

 

 映像に映っていたのは、あくまで一階から二階まで。

 

「……三階に続く階段もあったから、まだ別の監視室もあるってことですよね」

 

 舞園の確認に合わせ、和樹が首を縦に振る。

 二階からそのまま三階へ続く階段には、以前と同じくシャッターが降りていた。

 

「不二崎。監視カメラの昨晩の映像記録を見ることは可能か?」

 

「…………ちょっと待ってね。今映像出すから」

 

 大神の問いかけに不二崎は、操作パネルに繋げたノートパソコンのエンターキーを入れて答える。

 

「記録データの転送終了、と。……うん、これで見られるよ」

 

「んなもん、こっちで直接見られるんじゃねぇか?」

 

 大和田がモニター前の装置に指差す。

 

「モノクマが都合悪がってボクらをこの部屋から追い出すかもしれないから、保険に」

 

「あぁ、なるほどな」

 

 大和田は納得した様子で眉をあげる。

 不二崎はノートパソコンを全員に見えるように向け────

 

「あれ……?」

 

「ど、どうしたんですか?」

 

「昨日の夜の……ほとんどの映像が消されてる」

 

 一同にどよめきが走る。

 

「ちょっと! あんた今自分で消したんじゃないでしょうねぇ!?」

 

「えぇっ!? そんなぁ、ボクはただ映像を移しただけだよぉ!」

 

「……我も不二崎のパソコンを見ていた。特に怪しい動きはしていない」

 

 現在進行形で証拠隠滅を図っていないかと脅す高里だが、大神にせき止められる。

 

 

「──まぁ、消えていて当然でしょう」

 

 

 部屋にいるほぼ全員が声の主であるセレスの方を向く。

 

 セレスは髪を弄りながら退屈そうにつぶやく。

 

「映像をそのままなんかにしたら、犯人がはっきりと写ったままになってしまいますもの。わたくしがクロなら、証拠映像なんて真っ先に消すでしょうね」

 

「……セレス。これ以上、場を混乱させるな」

 

 失礼、とセレスはほくそ笑む。

 ハッと何かに気がついたように目を見開く大和田。

 

「おい……ってことは、犯人はこの部屋に入ったってことだよな?」

 

「それが不思議なんだ。見て」

 

 不二崎の指示に全員がパソコンに目をやると、昨夜のモニタールームの映像が流れている。

 

「誰もいない……?」

 

 ……わけが分からない。

 

 部屋を沈黙が支配する。

 

「どういうことだ! 部屋に入らなきゃどうやって映像を消せんだよ!?」

 

「……きっとまたモノクマが細工したのでは」

 

 舞園は以前の裁判を思い出して、手を震わせる。

 

「たしか……この部屋にあるのは二階と一階の映像だけでしたよね? この施設には、少なくとも三階。もしくは、三階より上……はたまた、全ての階層を監視できる部屋があるのではないですか?」

 

『でないとこの部屋を開けているモノクマが、うすらボケの大マヌケになってしまいますわ』とセレスは付け加える。

 

「……他に残った映像はないのか?」

 

「ん……あった」

 

 不二崎は昨日の1:00と書かれたファイルをクリックした。

 

 

『ぎゃああああああああああぁぁぁぁっ!!』

 

 

「「「「──────ッ!!!!」」」」

 

 

 出てきたのは、電気椅子の上で絶叫をあげる悠太だった。目に見えるほどの電量で全身が焼き切れていく。

 

「きゃあぁぁぁぁっ!!」

 

「おい何やってんだ早く止めろ!!!」

 

 衝撃的な映像を目の当たりにして、舞園は声をあげて悲鳴をあげる。

 額に冷や汗を流しながら、大和田は声を荒げて不二崎の肩に手を置く。

 

 彼の肩が……震えていることに気がついた。

 

「ごめん……!! こんな、こんなはずじゃなかったのに……!!」

 

「ふざけんな大神だって見てんだぞ!! いいから早く映像を────」

 

「────いい」

 

 大和田の手の上に女子の手とは思えないほど大きな手がのる。

 

「……大神。本気か? 汗出てんぞ」

 

「不二崎。泣くことはない。今は少しでも手がかりが欲しいのだ。……これくらいどうということはない」

 

「……うん」

 

 そう言って取り繕う彼女だが、大神は身をまとう闘気までは隠せていなかった。必死に冷静さを保っているのだろう。

 

 残る者は食い入るように映像を観ていた。

 高里は不快そうに顔をしかめて。

 セレスは冷ややかな目で。

 

「……随分と冷静に見るのね。ギャンブラー」

 

「あら、ポーカーフェイスはお得意ですのよ? これでも、結構驚いていますわ」

 

 それに……とセレスは小さく呟く。

 

「わたくし、こういう光景には慣れてしまっているのかもしれませんね。以前のモノクマのオシオキもありますし……どこでやったか、賭け事で負かした相手の焼き土下座も、見たことがありまして」

 

「余計気分悪くなるから、その口閉じてくれない?」

 

「そちらが話しかけてきたのでは?」

 

 少々女子二人の険悪な雰囲気が場に漂う中。

 

 和樹は────映像のどこか不審な点に気づいた様子で。

 

 

 

 ***

 

 

 

 

 結局、わかったのは犯行が行われたのは夜中の一時ということだった。

 

「……ほかの映像は、もうほとんど消されてる」

 

「欲しいのは犯人の姿! 決定的瞬間よ! …………あんた、プログラマーなんでしょ? 消えた映像くらいなんとかできないの?」

 

「完全に消された映像はさすがに無理だよぉ……」

 

 そう言ってモニター前の装置、所持しているパソコンへと目を右往左往させる不二崎。

 

「……犯行には関係ないかもだけど……。気になる映像記録があったよ」

 

 不二崎が指したファイルには、こう書かれてあった。

 

 

『希望ヶ峰学園のおわり』

 

 

 と。

 

 

「……なんだ、こりゃ」

 

「どういうこと? だって、希望ヶ峰学園は……」

 

「わたくしたちがいた閉鎖空間でしたわよね?」

 

 大和田、舞園、セレスは各々が動揺した様子を見せる。

 

「……不二崎、開いてみてくれぬか」

 

 大神も少し狼狽しつつ不二崎に見せるよう促す。不二崎は、震える指で、パソコンのキーを押した。

 

 

 はじめに流れたのは、希望ヶ峰学園生徒会と名乗る生徒たちが殺し合いをする映像だった。

 

「は、ぁ……?」

 

「ぅ、ぇ……っ……?」

 

「……!?」

 

「……!!」

 

 

 全員が、絶句した。

 

 

 次に流れたのは希望ヶ峰学園の新しい方の校舎。

 暴動が抑えきれなくなり、警備員が次々となぎ倒され、殺され、学園内からも火の手と叫び声があがる地獄絵図。

 

 学園内のさまざまな才能を持つ生徒達が、友人も、知り合いも、クラスメイトも殺し合う。

 

 泣き叫び助けを乞う者も、

 

 状況に絶望し嗤う者も、

 

 恐れ敵味方分別なく殺す者も、

 

 嬉々とした表情で本校の生徒を殺す予備学科の生徒も、

 

 恨み言、嫉妬、怒りと憎悪を込めて叫び怒る者も。

 

 

 皆、絶望にまみれて死んでいった。

 

 

 

 

 最期に生き残った『絶望』も、自ら身を校舎から投げ出して、赤い花火を散らせたのち、

 

 

 映像は静かに終わった。





オリキャラのキャラビジュアル(ネットでのキャラメイクだけど)が完成したので、キャラのちょっとした紹介といっしょに二章のラストの方に載せておきますね!

目次をチェックだぜ!

信晶くんは素材に燕尾服とシルクハットがなかったので、学生服みたいになっておりますが(汗。

代わりにポッポちゃん(デフォルメver)が写っております。最近登場してないけど、高里さんが部屋で飼っております。

アニメみたいに卒業の集合写真のイラストとか欲しいけど、作者には画力があまりないのです……。

皆様はダンガンロンパはどこまで見ていますか?

  • 初代まで。アニメも含む。
  • 2まで。3やV3は知らん。
  • 絶対絶望少女まで。
  • v3まで。全部やったお!!
  • 1のアニメor3のアニメのみ。
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