絶対虚構少女 ダンガンロンパ舞園 ~亡き希望達の学園死活~ 作:ゼロん
もちろん無課金でやっとるよ。無料でゾーマ、ネルゲル、プレゼントとかマジか。
シドーも当たったし、まじでウハウハですわ。
え? オルゴデミーラ強すぎない……?
せっかくのゾーマがただのカカシですな……(´;ω;`)ウゥゥ
第八話 死人の平穏な日常 その1
「……よし」
舞園はボサボサだった髪をブラシで整え、仕上げにヘアピン、制服にピンクリボンをつける。
これなら人前に出ても恥ずかしくない。いつもの舞園さやかだ。
「……」
新しくした着信音は舞園とアイドルの仲間達が歌っていたヒット曲。
――懐かしくもあり、悲しくもある。
何が起きたにせよ、何としてでもここから出て真実を確かめなければならない。
……モノクマが
舞園はケータイを開き、届いたメールを確認する。
『着信:
舞園さん、おはよう!
朝ごはんはもう出来てるって!
食堂でみんな待ってます。 』
嬉しくてつい笑いが込み上げてきてしまった。
あんなにひどいことを田上に言ったというのに。それでも心配をしてくれる田上さんには感謝してもしきれない。
「――今行きます。おはようございます、っと。もう……不二咲さん、朝ですよ」
「んん……おはよう……」
不二咲は緩慢な動きで身をベッドから起こし、両手を前へ伸ばす。
昨日遅くに起こしてしまったからだろうか。まぶたが重そうだ。
油断したら、また寝てしまいそうだ。
「朝ごはんです。一緒に行きましょう」
眠たそうな不二咲の腕を引き、舞園達は食堂へ向かう。
ちなみに……不二咲の着替えはシャワー室でやってもらった。女装しているとはいえ……男子なので。
▲▲▲
再生学園、食堂。
食堂の扉をくぐると、中はかなり広々としていて、大きなテーブル数席と給食の受け取り口以外に何かと目立つ物はない。強いて言うなら、端の方にファッション雑誌があるくらいだ。
不二咲と途中で別れ、女子が集まるテーブルへ向かう。
「あっ! 舞園さん、おはよう!」
「お、おはようございます、田上さん」
モノクマから死人だということを伝えられたというのに、舞園と初めて会った時と同じように田上は暖かく微笑みを返してくれる。ありがたい。
舞園と同じかそれ以上の地獄を味わったというのに、どうしてそこまで他人を気遣える余裕があるというのか。
「そ、その……昨日は、ごめんなさい。あんな酷いことを言ってしまって……」
「気にしなくてもいいよ? きっと舞園さんも疲れてたんだよ」
それでも彼女の理由のない優しさは今の舞園にとってはありがたかった。
彼女の信頼に応えるよう努力しなくては。
「た、田上さん……」
「そんなに緊張しなくても、ちさとでいいよ? レミなんて初対面の時はね――」
「よくもまぁ、ノコノコと顔出せたもんね」
舞園と田上との間に仏頂面で割り込んだのは……高里レミだった。
金色のツインテールを揺らし、舞園をにらみつけているのだが……舞園の方が身長が高いため、自然と高里が舞園の方を見上げる形になってしまい、いまいち迫力に欠ける。
「あ、高里さん。おはようございます」
「え、えぇ。ごきげんよう……って違う!!」
そのため、高里は怖いというよりも可愛らしく見えてしまう。彼女の身長か本質のせいなのか……子供が背伸びをしているような雰囲気がぬぐえないのだ。
「ふん、面の皮が厚いとはこの事ね。昨日ちさとに何を言ったのよ? この性悪――」
「レミ!! めっ!!」
田上が突然大声をあげ、高里をしかりつける。
これには高里もかなり驚いたようで、目を剥いている。
「う、ちさと……でも――」
「昨日も散々話したでしょ!? 舞園さんにこれ以上変な態度とらないでって。ただでさえ嫌な記憶を掘り出されて傷ついてるのに」
わかりやすいぐらい動揺する高里と、有無を言わせぬ覇気を放つ田上。
まるで聞き分けの悪い子供にしつけをする母親のようだ。
「けど……そいつは」
「もういいわかった。意地悪なレミなんて知らない。舞園さん、あっちで食べよう」
「え? は、はい」
「ま、まって! ちさと!」
「ふんだ。し~らない」
半強制的に田上に連れだされ、舞園は別のテーブルへ。
高里はあまりにもショックだったのか、その場で唖然としている。ポカンと目が明後日の方向に。
「あの……いいんですか? 高里さん、ショックで棒立ちになってますけど……」
「いいの。あれぐらい言わないとあの子反省しないんだもん」
「は、はぁ……」
「まったく……昨日舞園さんに会ったらまず謝ってねって言っておいたのに……どうして真逆の言葉が出てくるんだろう……」
そういえば高里と田上は同じ部屋だったか。
「ちさと……さんは高里さんと長い付き合いなんですか?」
「うん、中学校の時からね。わたしの高校は中学とつながってたから……もう四年以上の付き合いかな」
どうりで田上が高里の扱いに慣れているわけだ。
「レミったら、中学一年の時はね。新入生の自己紹介の時に『庶民の文化に触れに来てやったわよ、ありがたく思え』って。それでクラスで孤立してたんだ」
「ははは……」
それはクラスで浮いてしまうに決まっている。高里は文字通りの箱入り娘だったのだろうか?
「わたし、授業の二人組でもレミと一緒になることが多くて。それで――色々あって友達になったの。あとは……両親の仕事の都合で会うこともあったんだ」
「仕事……? 田上さんの両親はどんな仕事をしてたんですか?」
田上は『あっ、言ってなかったっけ』とテーブルの上に朝食がのっているお盆を置く。
「わたし、『超高校級の
「えっ……?」
驚いた。
田上も
舞園も田上の隣に座り、取ってきた朝食をテーブルの上へ。
「そういえば不二咲ちゃんは? 一緒じゃないの?」
「あぁ、不二咲さんなら男子の方のテーブルで食べていますよ」
舞園はそう言った後、お盆の上に乗っかったスープを音を立てずに静かに飲む。
「え? 男子の方のテーブルで? あんまり不二咲ちゃんって男勝りなタイプとは思えないんですけど……」
それもそうだ。男勝りどころが彼は
「えっと……不二咲さんは……その、
「え。――ま、またまたぁ~……冗談はやめてくださいよ、舞園さん」
嘘なんでしょ、と薄笑いを浮かべる田上だが、舞園が黙っているとその笑みも消えた。
「マジですか?」
「マジです」
「うそぉぉ!?」
『えっ、だって……ぅえぇ~!? あんな女の子な見た目してるのに!?』と軽くパニックを起こす田上。しかし事実なので否定しようがない。
「な、なんかとんでもないことを聞いちゃった感じです……」
「私も昨夜初めて知りました」
「――あら、わたくしにとっては既習の事実でしたわ」
舞園が後ろを見ると、そこには退屈そうなセレスがいた。
周りのテーブルとは違う、どこかおしゃれなデザインの小テーブルに座っている。ゴスロリチックな服を着ているせいか、異常にマッチしている印象を受ける。
そんな彼女に興味が出たのか、話そうとする田上。
「あ、え、えと……セ、セレスティ
「セレスティ
セレスはあえて語気を強めて田上の名前を呼ぶ。
田上は申し訳なく顔を前に垂れる。
「う……すみません」
「かまいませんわ。わたくしの名は長いので、間違える人も多いのです。『セレス』で結構ですわ」
セレスは満足げに含み笑いを浮かべ、田上はパァッと顔を輝かせる。希望ヶ峰学園に所属していた学生は良い意味でも悪い意味でも有名人ぞろい。
その一人、『超高校級のギャンブラー』と話せるのがうれしいのだろう。
「セ、セレスさんはどこ出身なんですか!? もしかして……外国とか!?」
「ふふふ……そうですわね。わたくしは――」
「――田上、そいつの本名は
セレスが嘘をつこうとした瞬間、大神が朝食を持って現れた。もちろん好物のプロテインコーヒーもセットで。
どこかからブチッと何かが切れる音がした。
「ちなみにあの髪はウィッグ。カツラだ」
「――うっせぇ、だまり腐れ!! 張り倒すぞゴリラぁ!!!」
「ひょえぇ!?」
先程までのクールな態度から一転。ぶち切れ豹変したセレスが額に青筋を浮かべ、大神に怒鳴りちらす。あまりの変わり様に田上も怯えている。
舞園も彼女の変わり様と真実に驚きだ。まさかセレスがハーフでもない生粋の日本人だったとは。
しかし、セレスの鬼の形相を目にしても大神は動じず、黙って舞園の隣に着席。さすがは『超高校級の格闘家』。
「ちっ……余計なことを言いやがって……」
「あ、あの……セレスさん?」
舌打ちをし、いら立っているセレスに話しかける田上もなかなか度胸がある方だと思うが。
そこでセレスの本名で呼ばなかったのは良い判断だったようで、少し落ち着きを取り戻し、席を立ったセレスは田上の両肩を掴み、彼女に詰め寄る。
「田上さん」
「ハ、ハハハイッ!」
「わたくしの本名はセレスティア・ルーデンベルク」
「はい!」
「よろしいですわね?」
「わかりました!」
「よろしい」
そう言うとセレスは田上から手を放し、再び席に戻る。
「わたくしも二人の会話を少し盗み聞き……という形になってしまったのでおあいこ、といきましょう」
セレスは荒々しかった口調を元に戻し、『おはよう、舞園』と彼女を気にせず大神は舞園に声をかける。
「昨日は……大丈夫だったか?」
「はい、もう平気です」
「そうか……たぶんあの高里とかいう女。また何かを言ってくるだろうとは思うが、気にするでないぞ」
「お気遣いありがとうございます。あと……それ、なんですか?」
そう言って舞園は大神のお盆の上にのっているコーヒーらしきものに指をさす。
見た目はカフェモカに似てはいるが。
「これはプロテインコーヒーと言ってな。ここにあるのは
「は、はぁ……」
「舞園もどうだ? たんぱく質は大事だぞ。不足すると体調にもよくない。摂取すれば怪我もすぐ治るようになるぞ。筋肉もつく」
せっかくの気遣いだが……飲むのに抵抗があるのと、筋肉がついたら仕事に影響が出てしまいそうなので遠慮する。いや、もう舞園は死んでいるのでアイドルの仕事どころではないのだが。
――まぁとりあえず断っておこう。
「気持ちだけでも受け取っておきます。ありがとう、さくらさん」
「いいや、いいのだ。朝日奈の弟は気に入ってくれたのだが……うむ」
『もっと飲みやすいようにココア味も作ってみるか』と不穏な呟きが聞こえた。
どうやら大神は舞園にプロテインを飲ませることをあきらめていない様子。
今度、何か飲み物を大神から渡されたときは注意しなければ。ココアだと言って渡してきた場合は特に。
「遅いですわね、もう少し早く持ってこられませんの?」
「お湯が沸く数分も待てないのかよ! けど注文通り、
近くから男性の声がしたと思えば、声の主は『超高校級の
昨日と同じシルクハットに
「ご苦労様。ん……?」
セレスはテーブルの上に置かれた
「ど、どうかしたのか? 安心しろよ、毒なんて入ってねぇんだから」
「こんな状況では笑えない冗談ですこと。――それ以前の問題ですわ」
セレスは湯気をあげているカップの中身を信晶に目掛けてぶちまける。紅茶は見事、顔面にクリーンヒットし信晶は奇声をあげ、顔を両手で抑えて床を転げ回る。
「――ァッあつつつつつつつつ!! あっつ! あっつい!! なにすんねんお前!?」
「わたくし、紅茶はロイヤルミルクティー以外は認めておりませんの。あなたも山田くんもなぜそれがわからないのでしょうか……はぁ」
「なら初めから欲しいって言えよ!!
「察するというのが日本の文化でなくって?」
「わからんわ!! エスパーじゃねぇんだよ!!」
「そこは
「ムリや!!」
叫んだ後、信晶は苛立ちながらかぶっていたシルクハットから『午後の紅茶 ロイヤルミルクティー』を取り出す。
セレスは取り出されたボトルをぶんどると、キャップを外し自分のカップに注ぐ。
「まぁ、これで我慢してさしあげますわ」
「くそっ……後で飲もうと思ってたのに……」
しかし気になる。一体信晶はどうやってその飲み物をペットボトルという形で入手したのか。
「信晶くん、おはようございます」
「え? わっ! ままま、舞園さん!? お、おは
「ふふ、おはようございます」
また焦って舌を嚙んだのか。信晶は舞園に近づくとワタワタと落ち着かない感じになる。
「その……昨日は……部屋行けなくてごめん!!」
信晶は帽子が床に落ちるのにも拘らず頭を下げ、舞園に謝罪する。
急にどうしたのだろうか。
「俺……情けない話、ちょっとショック受けてたんだ。本当に舞園さんは
「……」
当然だ。初対面の反応を見るに、信晶は舞園の熱烈なファンの一人だったのだろう。憧れの人物が殺人を計画していたと聞いたら少なくともショックを受けるに決まっている。
それも
「けど……昨日の夜、和樹に言われたんだ。『お前の信じている舞園さやかは、好きで人を殺すようなやつじゃない』って」
「え……」
あの
あれだけ不二咲に舞園を警戒するよう促していたのに。彼も……舞園さやかを信じてくれたということなのか。
「和樹くんが……」
「――あいつのおかげで吹っ切れた。舞園さん、あなたが一年前なにを思っていたのか俺にはわからない。けど――俺は今でもあんたのファンだ。本当に苦しくてどうしようもないって思ったら俺にも言ってくれ。俺……手品しか取り柄ないけど……話ぐらいは聞けると思うし、もしかしたら……少しでも力になれるかもしれないからさ」
「信晶くん…………はい! これからしばらくよろしくお願いします!」
「任せろ! 人を感動させて嫌なこと忘れさせんのが、手品師である俺の仕事だ!」
――なぜだろう。不思議と胸の中が少しすっきりとしたような気がした。
昨夜、鉄球を縛り付けられていたかのような心が、今では嘘のように軽い。
「それにしても……アイドルに、し、下の名前で呼ばれるの……照れるな」
「ふふ、相談する時は連絡しますね」
「お、おう! その時は飲み物もおごるからさ。なぁに、またあの口悪お嬢様が何言ってきたって――」
「――だぁれが口悪お嬢様ですってぇ?」
『俺に任せろ』と信晶が胸を張って言う前に突如伸びてきた手に信晶の頬が掴まれ、思いっきり引っ張られる。
「あででで!!! 高里!? うそ、いたの!?」
「だれが性悪で口悪お嬢様よ!! アタシの悪口を言うのはこの口か! ほら、低俗手品師、もういっぺん言ってみなさいよ!!」
「性悪は言ってなぁ――ッッ!! ああああっがああっが!!」
「はぁ……少しは静かに食べれないのですか?」
「うむ、高里もなかなかの力の持ち主よ。あそこまで男子の頬を伸ばし悶絶させるとは……あの娘も鍛えれば我の中学時代までは強くなれるやもしれぬな」
遂には信晶の頬を引っ張りながら、額に何度もデコピンをするコンボを喰らわせる高里。
相手が女ということもあり、信晶も下手に手を出せないようだ。
「あちゃー」
あの状態の高里にはさすがに田上もお手上げのようだ。どうしようもないと片手で目を覆っている。
みんなで一緒に食事をし、語り合い、たまにケンカやじゃれ合いもあるこの雰囲気。
殺し合いとは無縁の暖かな空気。
自分でもよくわからないが――なんだか、懐かしい。
舞園は自然とほころぶ自分の口元にどこか奇妙な感覚を覚える。
――私は、これに似た光景を……見たことが……?
「舞園さん? どうしたの、ボーっとして」
どうやら箸が止まっていたらしい。
心配をした田上が舞園に声をかけてきた。
「な、何でもありません。ちょっとジュースのおかわり貰ってきますね」
舞園は席から立ちあがり、奥にあるドリンクバーのコーナーへ自分のコップを持っていく。
信晶の分も持っていってあげようとロイヤルミルクティーのボタンを押そうとする。
するとちょうど押そうとしていたボタンの近くに、舞園ではない別の指が伸びてきた。
「ま、舞園……?」
「あっ……」
そこでバッタリ会ったのは――かつて自分を殺した少年、『超高校級の野球選手』桑田怜恩だった。
皆様はダンガンロンパはどこまで見ていますか?
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初代まで。アニメも含む。
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2まで。3やV3は知らん。
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絶対絶望少女まで。
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v3まで。全部やったお!!
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1のアニメor3のアニメのみ。